見出し画像

リク○ートメディアコミュ○ケーションズ最終面接に落ちる方法

※このnoteは2008年04月18日00:49の筆者就活時期に書いたmixi投稿をnoteに移管したものです。
-------

 こいつぁ、結構、凹んだぜ。さすがに。 

 第一志望の一つであっただけに。しかも最終だし。 

 まぁ、今となっては、相性はあまりよくなかったんだろうなぁと感じるけれども、この会社が作っている広告は個人的にとても好きだったのです。なので、落ちた直後は、そりゃもう、貝並に静かでした。 

 しかし、今はそんな傷も癒え、この日記を書けるまでに回復した次第であります。 
  
 来年、受ける人の踏み台となるべく、ここに私の逝き様を刻みます。 


 リク○ートメディアコ○ュニケーションズ(以下、RMC)はリクルートの専属広告代理店であり、就職、進学、転職、結婚など、人生の転機に関わるメディアに広告を打っていることから、「人生広告」というスローガンを掲げております。 
 通常の大手広告代理店と異なり、一人一人の心に刺さる広告を意識しており、そこが近年、TCC(東京コピーライターズクラブ)賞でも評価され、新人賞などを獲得する数が増えてきました。 
 例を挙げるなら、大手が資○堂TSU○AKIなどで、テレビを通してタレントをいっぱい起用し、世間にひろ~く訴求することを目的としているのに対し、RMCはポスターや、あるいは「ゼ○シィ」など、リク○ートが保有しているメディアを通して、より深いターゲッティングの下、特定の人を行動に移させるよう訴求を行う。 

 採用サイトをYah○oで検索してもらえれば分かりますが、非常に面白い会社です。なんというか、こだわりが要所要所に感じられるのです。 

  
 そんなわけで、私は早くからこの会社に目をつけ、インターンシップに応募したわけです。実際、インターンシップ参加者の中から多くが採用されるので、もし行きたい方がおられれば、インターンを経験しておくことをオススメします。 

 採用の流れは以下の通り。 

 インターンエントリー→グループディスカッション→筆記試験(テストセンター)→個人面談→インターン参加→フォロー面談(参加者全員)→面談→面談→人事マネージャー面談(圧迫)→最終面接(作文課題あり) 

 となっております。見て分かるとおり、果てしないのです。 
 果てしないからこそ、最後で落とされる屈辱は底知れない。 

 では、最初のエントリーから順を追っていきましょう。エントリーには以下のことを書きました。 
---------------------- 
インターンシップへの応募動機(200) 
勝ちたい。褒められたい。名を上げたい。 
この3つの希望を満たしてくれる仕事を探しています。 
アイデアとプレゼンテーションで勝ち、それが広告となり家族や友人、仕事仲間から褒められ、広告賞をもらうことで名を上げる。そんなプロセスを想像して応募しました。 
RMCという会社がこの3つの希望を満たす環境にあるか、そして私自身にそのための能力があるかを見極めるために、インターンシップに参加したいと思います。 

学生時代に頑張ったこと(200) 
英語スピーチです。 
英語スピーチ作成で大切にしていることは、言葉だけで考えずに、実際に壇上に立ったときに何ができるか、それが聴衆からどう見えるか聴こえるかを想像して案を練ることです。これにより、紙の上には表れない身振りやパフォーマンスで注目を集めることができ、それが9大会優勝につながりました。 
大会に勝ち、観客や審査員から褒められ、ESSスピーチ界で名を上げる。これらを達成できたことが私の誇りです。 
---------------------- 

 んん~…若いですねぇ~。我ながら。去年の10月の話ですから。 


 次に、グループディスカッションは、Aくんの進路を複数の選択肢から選ぶというものでした。働くか、ミュージシャンか、進学かとかなんとか…。Aくんにとって一体どれが本当にためになるのだろうかを6人で議論し合います。最後に代表者一人による発表があります。最近、気づきましたが、私、グループディスカッション得意みたいです。あくまでも選考の話ですが。 
 なんか、喋り方に迫力があるみたいで、あんまりたくさん喋っていないのに、短い言葉で、流れを持っていく能力があるみたいです。スピーチ効果でしょうか。 


 筆記について、私のテストセンターの成績がある程度まで良くなったのは、この会社のために頑張ったからです。 


 個人面談は一回目にも関わらず、45分も時間をとってくれます。私服です。雑談みたいな感じで、たくさん自分のことについて訊かれます。言いたいエピソードがたくさんある人には天国です。私がこの会社を好きになった最初の瞬間でした。履歴書を持っていかなければなりません。書いた内容は忘れました。 
  
 インターンでは、心を揺らす××(チョメチョメと読みます)を3日間で考えるというもので、ターゲットも方法も自由。6人で話し合って、プレゼンまでどう持っていくかを考えます。この自由度の非常に高い課題がまた面白く、まさに広告、という感じでした。(実際の仕事ではターゲットが決まってることが殆どですが) 
 で、このインターンで私の班は見事優勝を果たしました。私の班のリーダーが出した案が非常に面白く、他のメンバーの案よりも図抜けていたので、それをブラッシュアップし、プレゼンはスピーチの実績を買われて私が担当しました。 
 グループワークのコツは、自分の役回りを見極めることにあります。 
 何でも自分一人でガンガンやっていこうとするのではなく、他人の案が優れていると感じたときには、すぐにそのサポートに回る。自分を自分でキャスティングする、そのスピードが高ければ高いほど、チームの中でも認められやすいですし、自分自身も満足できます。 


 インターン後のフォロー面談も私服で雑談みたいな雰囲気です。インターンの反省点など訊かれます。 

 その後の面談では、逆にこちらから質問をありったけする場を設けてもらいました。 

 その後の面談では、給与体系をみっちりレクチャーしてもらい、そこで人事マネージャー面談の知らせを頂きました。 

  
 ここからです。本番は。 

 人事マネージャーは超絶に圧迫です。 
 何がって、こちらに対して、あまりリアクションがなく、ニコリともしない。また、こちらの回答を否定してきたりします。自己PRのエピソードを述べても、必要性の面から根本的に訊いてきます。 
 志望動機を述べると、「他の広告会社の面接では何て言うの?」とか言ってきます。 
 ジワリジワリと喋るモチベーションを削っていきます。面接中に15秒ほど沈黙してしまったのは、この会社が最初で最後でした。 


 上に示した流れにはないイレギュラーなものがここで発生します。 


 まさかのマネージャー再面談です。 
 このままでは役員に会わせられんと判断され、もう一度、地獄の圧迫面接。この頃から、徐々に志望度が低下していきます。 

  
 そして、念願の最終面接。作文課題のテーマは「就職に対する考え方」と「RMCとの接点」を踏まえて400字。私は、気合を入れて先輩に添削してもらい、以下のことを書きました。 
---------------------------- 
 私は言葉とアイデアで人の心を動かす仕事をしたいと考えています。それは、英語スピーチを通じて、言葉で聴衆の心を動かすということ、そのために何が必要か考えることに喜びを感じたからです。そこから広告という仕事を考えました。 
その中で、御社を選んだ理由は、人生の転機に関わる広告として「人生広告」を掲げ、より個人の心を動かすことを意識した広告を手がけていると感じたからです。実際に、私の心を動かした次の広告は、御社のクリエイターの方が手がけたものでした。 
「知名度だけが一流の会社で働くより、知名度だけが二流の会社で働きたい」 
このキャッチコピーは、当初、就職した後の周囲の評価ばかりを重視していた私に、自分がしたいことを深く考え、それを軸に就職活動をすることを促してくれました。 
私の心に刺さったこの広告と同じくらい、誰かの心に刺さる人生広告を、RMCで作っていきたいと考えています。 
--------------------------- 
 この作文を踏まえて、自己PRや志望動機を言い、入ってから何がしたいかなどを訊かれました。 この、「何がしたいか」が曲者です。かなり具体的に固まっていないといけないみたいです。しかもそれは、RMCでなければ実現不可能なことでなければならない。他の広告会社でもできることだと、そっち行けよ、みたいな話になります。 

 最終的に、私の場合はかなり気まずい雰囲気になりました。というか、半分喧嘩腰でした。お互いに。 

  
 最後はお祈りのメールが一通来て終了でした。ずっと長い間面談してくれていたメンターの方からお話があるわけでもなく。 

 ちょっぴり涙が出ました。 


 人とのつながりってこの程度のものなのね…。 

 要らないと判断すれば、すぐゴミ箱ってことなのね…。 

 誰かに必要とされるって、とっても難しい。 

 それを教えてくれた会社でした。 



「ないて、ないて、ないて、ないてい。」 ( 『RECRUIT』 から) 

-------
こんなこと書いていた私が今こんなアプリを作ってるなんて思いもしませんでしたね。
https://fates.localinfo.jp/?utm_source=note&utm_medium=self&utm_campaign=rmc

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?