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産後1年でAIスタートアップに飛び込めた理由。【入社エントリ】

FastLabelのAI Data Operation部門にて、PMを担当しております、槙村です。

本エントリの公開時点で、まだ入社して1ヶ月も経っていないホヤホヤな状態です。まだ記憶が鮮明な内に、転職の経緯や、入社後改めて感じるFastLabelの面白さ等について文章に残しておこうと筆を取った次第です。
尚、タイトルの通り、私は2022年の8月に第一子を出産、翌年4月に復職、そして7月にはFastLabelへ、出産から1年経たずして転職しました。「よくそのタイミングで決断できたね」と驚かれることも多いため、私の決断の背景や判断材料も記載することで、似たご状況にある方にとって本記事が何かしら参考になれば嬉しいです。

ふまえ、この記事は以下のような方を読者として想定しています。

  • FastLabelがちょっとだけ気になっているが、実際、中はどんな感じなの?と情報収集中の方

  • 出産1年以内のスタートアップ転職ってどうなの?とお考えの方

  • 現職は異業界・非開発業種ながら、AIという事業領域に関心がある方

張り切って参りましょう。


これまでの経歴

そもそも誰なの?というご指摘はごもっともなので、経歴を振り返ります。

慶應義塾大学経済学部 在学中

  • 国内で1年、インドで半年、長期インターンに従事。どちらもほぼ週7で働いていました。

  • 当時(今もですが)、「起業家支援」というキーワードに関心が高く、インターンも同様の軸で選びました。インドでは、知り合った現地の起業家の殆どが「海外展開前提」のプロダクトを構想していたことに衝撃を受け、今もなお漂うカースト制度の残り香も相まり、テクノロジー領域×グローバルスタートアップのインパクトの大きさを肌で感じたことをよく覚えています。

  • ちなみに、大学のキャンパスと同じ三田に現在FastLabelのオフィスがあるのですが、我ながら「あんまり思い出が無いな」と思います。

出勤風景


スローガン株式会社

当時30名程・未上場のスローガンに新卒で入社し、2023年7月まで8年ちょっと働きました。社内で経験させてもらった部署はざっくり以下の通りです。

  • 新卒採用支援事業の営業
    今となっては誰もが知るメガベンチャーとなった企業様も多いですが、2015年当時、50名〜100名規模の企業様中心に、新興成長企業様向けの新卒採用支援を行っていました。

  • 新規事業の立ち上げ、事業責任者
    2年目も折り返しを迎えたころ、社内の新規事業(というかプロジェクト)をやってみないかとお声がけいただきました。半年ほど経ち、少しずつお客様に支持していただけるサービスとなってきたタイミングで、事業責任者を拝命。以後4年ほど務めました。
    PL責任を持ち、営業に始まりマーケ、プロダクトの立ち上げ、採用、ミッションビジョンの策定と全方位担わせてもらえた経験は何にも変えがたく、貴重な経験でした。

  • 社長室にて事業支援
    立ち上げた事業も落ち着いてきたタイミングで後任に引き継ぎ、社長室(当時はCOO室)に異動。異動後は各事業部に張り付きで、事業統合や、新規営業の支援・実行をしました。尚この期間に、スローガンの規模は正社員120人を超え、上場しました(私自身、上場承認日には東証まで足を運びました)。

前職のスローガンでは、本当にお客様とチームメンバーに恵まれました。
よく、転職してきた方や他企業に転職された方より、「あんなに魅力的な企業様ばかりがお客様なんて恵まれている」と言われていましたが、本当にそうで、高い視座のもと事業活動に真っ直ぐ取り組む魅力的な方々に社内外で囲まれ、とても楽しい8年間でした。

ただの2年目の若造が事業をやるなんて言うからには、当然ポンコツなスタートな訳ですが、見捨てずに根気よく指導くださった上司やメンバー、お客様には本当に頭が上がりません。心から感謝しています。

2022年、出産

社長室にて試行錯誤中の2022年、出産を機に産休・育休に入りました。
先述の通り大学生の頃から働き詰めでしたので、こんなにも長期で仕事から離れるのは人生初の経験。何をすればいいのかわからなすぎて、取り急ぎ免許を取りました。

学科試験直前の様子

そんなこんなしてる間に無事生まれてきてくれたのですが、子供には生まれつき口唇裂・顎裂があり、おそらくは第一第二鰓弓症候群であろうとの診断がつきました。発育上の問題は幸いにも無かったものの、発育の段階に併せて対応を判断し長く付き合っていく必要があり、生後2ヶ月のタイミングでは早くも全身麻酔での手術がありました。

あくまで私の場合は、子供が産まれて尚、自分の中での仕事の優先順位は引き続き高く、センターピンであるという感覚が変わらずありました。ただ子供はとっても可愛く、仕事と同じ位大切で重要なものがもう一つ増えたような感覚でした。

当然今まで通りのペースで昼夜問わず仕事に打ち込むとはいかないものの、子供を理由に仕事を極端にセーブしたり、やりたい仕事を諦めることは極力避けたい。さて、どうバランスをとるか、、と考えつつ、有難いことに前職はフルリモート且つ子育てに非常に理解がある環境であり、ラッキーなことに0歳で保育園に入れたので、子供が7ヶ月のタイミングで育休を切り上げ、仕事に復帰しました。

FastLabelとの出会い、入社理由

2023年の4月末に職場復帰したのですが、FastLabelとの出会いはその翌月、5月末のことでした。実はFastLabelは前職のお客様だったのです(やはりお客様に恵まれています)。

仕事を通じて会社のことを調べる内に、「な、なんて面白いんだ?!」と興味が止まらなくなってしまいました。
何故面白いと思ったのか?理由は複数あれど、以下の要素が大きかったように感じます。

・FastLabelのプロダクトの進化=日本及び世界のAI開発の進化 と思えた
・非エンジニアがAI開発に参加でき、新たなプロダクトや事業、企業、雇用の創出が加速される未来が期待できた
・“拡大前夜”な今のフェーズ、Valueやカルチャーのフィット感

正直、転職は一切考えていませんでした。

しかしながら、冒頭でお話したインドでの経験や、前職にてグローバルに事業展開を加速するスタートアップを複数みたことも影響し、自分自身も携わるプロダクトやその顧客がグローバルに戦える存在になることに何らか貢献したいとの思いを強めており、その点においてもFastLabelはドンピシャじゃん、とぶっ刺さりました。

とはいえ、子供はまだ0歳。今後、継続的に通院・入院の予定もあります。このタイミングでまだ30名やそこらのスタートアップに入社して、本当に大丈夫なのか?とブレーキがかかる訳ですが、最終的には「いけるかも」と判断しました。判断材料としては、主に下記を参照しました。

  • 既存メンバーの入社エントリ、他note記事
    主に、①社内のカルチャーや人が自分に合いそうか(ここが合わないことによるコミュニケーションコストを避けたかった)②具体的にどのような仕事や働き方をしているのか を見ました。出来る限り情報が欲しかったので、参照可能な記事は端から端まで読みました。笑

  • 入社前の面談(代表:上田、ビジネス統括:藤原、配属部署統括:伊藤、人事:小池)
    自分の今の状況を率直に伝え、何か懸念が無いか、今後発生し得る突発的な休みにどのように対応するか等について擦り合わせました。
    伊藤からは、「現時点では同部署に子育て中の女性はいないが、どうすれば働きやすくなるか一緒に考えていきたいし、必要な制度を整えたい」との話を率直に貰ったことが印象的でした。社内のカルチャーを鑑みても、合理的な理由があれば一緒に環境作りが出来そうと感じました。
    もちろん前提として、フルリモート・フルフレックスokで、実際日本全国に(なんなら海外にも)社員が点在しており、問題なく仕事出来ていることは大いに魅力的なポイントでした。

結果的に、FastLabelにはファーストコンタクトから1週間で内定承諾しました。

ちなみに私の入社意欲を決定付けた、前職が運営するFastGrowによるFastLabelの記事はこちらです。


実際に入社してみて

今更のご紹介となりますが、FastLabelはAIインフラを創造し、日本を再び「世界レベル」へをパーパスに掲げる、2020年創業のスタートアップです。
詳細は下記資料がわかりやすいかと思います。

私の配属はAI Data Operationという部門で、アノテーションサービスのデリバリーを担当しています。これまでの経歴をお読みいただいた方はお察しの通り、私はAIとは全くの異業界出身であり、今回PM(Project Manager)ポジションからのスタートとなりますが、同ポジションも未経験となります。

入社後にG検定の取得が必要と聞き、フライングで勉強を開始し、勢い余って入社前に合格したこと、また面接で開発未経験であることが懸念になるかも?!との不安からPython入門を独学したことを除いては、事前知識等も特に無いまま入社しました(ちなみに後者は面接で1秒も触れられず少しだけ悲しい思いをしました笑)。

まだ入社して一ヶ月も経たない今、当然知らない単語を調べたり質問したりすることは日常茶飯事なものの、業界・業種未経験であることがそこまでハンデになる感覚はありません。

PMを務める上で必要な、全体像の設計や、事前のリスク要因の洗い出し、複数のステークホルダーとの調整や優先順位付けといった要素は、前職での経験に通ずるなと思える瞬間も多く、早くも自分がメインで進行するプロジェクトも増えてきています。


先述の通り私は保育園に通う0歳の子供がいるのですが、現在は下記のようなスケジュールで過ごすことが多いです。

8:00 出勤/業務開始(現在は週1で出社)
9:00 チームの定例ミーティング
10:00~ お客様との打ち合わせ、開発メンバーとのプロジェクトのレビュー会、担当プロジェクトの進捗管理・外注先との連携など
17:30 保育園お迎えのため一次退勤
18:30 (仕事が残っている場合は)残り作業
19:30 退勤

家庭内の分担として、子供の朝支度や保育園への送迎は夫が担当してくれているため、夜に作業ができなかった日や仕事が多い日は朝の予定を繰り上げて仕事に取り掛かる日もありますが、頻度はそこまで高くありません(今のところ・・・)。

前置きが長くなりましたが、実際入社してみての感想としては一言、めっちゃ楽しいです。カルチャーも事前の想像通りで、マイナスな入社前後ギャップは今のところ思い浮かびません。

まずは今の部署でお客様や市場のこと、プロダクトのことを深く理解し、今後も日本の、そして世界のAI開発がより良い方向に向かえるよう、その時々で必要な役割を果たせればいいなと考えています。

入社初日の様子


最後に

ここまで読んでくださった方がもしいらっしゃるようであれば、最後までお読みいただき、ありがとうございました。出来る限り具体的な方が参考になるかなと思いつらつらと書き連ねてしまいましたが、冗長で読み苦しい部分もあったかと思います。

FastLabelは創業間もないながら日本を代表するような企業様にサービスを支持いただき、顧客数も売上もメンバーも、まさに急拡大の入り口に立っているような状況かと思いますが、ここから順調に拡大を遂げるか、はたまた荒波に打ち砕けるかはわからないし、それがスタートアップなのだと思っています。

船に乗ると決めた以上は、一人でも多くのお客様、プロダクトの助けとなれるよう事業を進化させたいですし、もし一緒に自ら船を漕ぐ意志を持ってくださる方がいたのなら、心から嬉しく思います。

もし、私と直接話してみたい、カジュアルに相談してみたい、と思ってくださった方がいらっしゃいましたら、採用サイト経由でお気軽にご連絡ください。選考要素はありませんので、ご心配なく。お話できることを、楽しみにしています!


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