見出し画像

回復食はおかゆ(おもゆ)がベスト

ファスティングで不足するのは炭水化物

回復食で、一番に考えなければいけないのが、消化です。

やわらかく、消化しやすい食べものがよいのですが、体への負担も考える必要があります。

たとえば、ヨーグルトなどは、乳酸発酵しているので、回復食には、とてもよさそうに思うのですが、ヨーグルトは、たんぱく質が多いので、回復食には、むいていません。

たんぱく質は、小腸で分解され、肝臓で再合成されますが、その過程が複雑で体への負担が大きく、ファスティングにより、たんぱく質を分解する酵素(ビタミンB群など)も不足しています。

チョコレートやプリンなども、消化はよさそうですが、脂質が多く、胆のうなどへの負担も大きいので、回復食には、むいていません。ファスティング中は、胆汁も作られては、いないのです。

となると、残るは、炭水化物。

炭水化物も、もちろん、体への負担はあるのですが、ひとつ有利な点があります。それは、口に入れた時に、唾液で分解がされ始める点です。ファスティング中は、消化液はあまり作られなくなるのですが、唾液は、作られています。これは、唾液には感染症の予防などの役割もあるので、ファスティング中でも作られていると考えられます。

あと、炭水化物などの糖質は、腸内細菌の善玉菌のエサになるので、これも大切な要素です。

炭水化物や糖質で考えると、フルーツという選択肢もあるのかな?と思います。実際、東南アジア(タイだったかな?)のファスティング施設では、回復食にフルーツを使うところもあるようです。ただ、フルーツは、カロリーも高いので、食べ方に工夫が必要なのと、消化しにくい食物繊維や、胃腸に負担をかける酵素などにも注意が必要です。


前置きが長くなりましたが、やっぱりベストは、おかゆ(重湯)かなと思います。

玄米が、特にいいです。

玄米には、たんぱく質や脂質を分解する酵素になる、ビタミンB群が多いので、たんぱく質や脂質を食べる時の準備にもなります。

カロリーも調整しやすく、最初は、重湯から始めて、徐々に、三分がゆ、五分がゆ、七分がゆ、全粥と増やしていきます。

作り方は、まず玄米かゆを作り、熱々の状態で、水分を濾します。濾した水分が重湯で、コメの部分がおかゆです。この重湯に、おかゆの量を調節して入れれば、何分粥にでもなります。


ファスティングの回復食で、おかゆ(炭水化物)を食べることは、栄養的にも大切です。

なぜなら、脂肪やたんぱく質は体内から調達できますが、炭水化物は食べなければ調達できないし、ファスティング中におこる体調不良の原因は、炭水化物を食べないことが、原因だからです。

ファスティング中の一番の栄養源は、お腹周りの脂肪ですが、脂肪は、炭水化物を食べないと、うまく体のエネルギーになることができずに、ケトン体という物質になります。

このケトン体が、ファスティング中の頭痛、吐き気、脱力感、体臭などをひきおこします。

なので、なかなか治まらなかったファスティング中の体調不良も、、回復食を食べ始め、炭水化物が体内の入ると、今までの辛さが嘘のように、治まります。


最近では、炭水化物が太る原因だというのが一般的でしれが理由で、回復食のおかゆを嫌う人も少なくありません。

しかし、今までお話ししてきたように、回復食には玄米のおかゆや重湯が最適で、炭水化物を食べないと脂肪も燃えにくいことからも、少なくても、ファスティングにおいては、炭水化物はとても健康に良いヘルシーな食材だと言えます。

玄米が苦手な人も、回復食のおかゆなら、大丈夫な人も多く、ほとんどの人が、おいしく食べることができます。

どうしてもだめな人は、白米でも大丈夫です。









この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?