見出し画像

次世代モビリティを支える衝突回避自動管制技術(AURORA)とは

「ファーロスターの自動管制技術の強みってなに?」、「他社とどう違うの?」とよく聞かれるようになりました。そこで今回は、ファーロスターの技術の強みについてご紹介します。

都市交通管制システム(UMTCs)

Urban Mobility Traffic Control Systems 都市交通管制システムは、次世代モビリティと同じ空域を飛行する飛行体を検知するGuardian Shieldと呼ばれるシステムから飛行体の情報を取得し、AURORAと呼ばれる衝突回避自動管制技術が飛行体を常時モニターし、「衝突の可能性あり」と判断されると、次世代モビリティを安全な位置に移動させる指示を発出するシステムです。

UMTCs

AURORAとは

Automatically Remote Operation Resolution Advisory System これがAURORAの正式名称です。自動管制の中核となるAURORAは、次世代モビリティと同じ空域を飛行する飛行体を検知するGuardian Shieldと呼ばれるシステムから飛行体の情報を取得し、その情報を常にモニターしています。「衝突の可能性あり」と判定した場合、UMTCsに通知します。その後、「衝突の可能性なし」と判定するとUMTCsに通知する動作を自動で行うAIアルゴリズムのことです。

それぞれ動作について説明します。

飛行体の情報を取得する

ファーロスターでは、次世代モビリティが飛行する空域と同じ空域を飛行する飛行体(例えば、ヘリコプターやドローンなど)を検知するための4種類のセンサーを持つGuardian Shieldを開発しています。
Guardian Shieldのセンサーには次の種類があります。

  • Prototype-A

    • 飛行機やヘリコプターなどの航空機でADS-B(※1)を搭載している機体を探知するセンサー

    • ADS-Bを搭載していない航空機を探知するセンサー

  • Prototype-B

    • 登録されているドローンを探知するセンサー

  • Prototype-C

    • 登録されていない、いわゆる違法に飛行させているドローンを探知するセンサー

  • Prototyoe-D

    • 海上を航行するAIS搭載船(※2)を探知するセンサー

ファーロスター固有の技術によって得られるこれらの情報は、他社にはない情報となっています。

(※1)航空機が絶えず、現在の位置や高度等の情報を放送するシステム
(※2)船舶の位置、 針路、速力等の情報を自動的に送受信するシステム

衝突を検知する

AURORAは、Guardian Shieldのセンサーから得られた情報を基に、飛行体同士を監視し、衝突の可能性を計算します。ここで衝突の可能性があるという計算結果が算出された場合、UMTCsに対して「衝突の可能性あり」と伝えます。また、衝突の可能性がない場合には、UMTCsに対して「衝突の可能性なし」と伝えるアルゴリズムです。

回避行動を指示

回避行動の指示は、UMTCsが実施します。UMTCsは、管制の対象となる次世代モビリティを安全な位置に移動させる指示を発出します。また、AURORAから「衝突の可能性なし」と伝達されると、次世代モビリティを基のコースへ飛行するように指示します。

まとめ

このように、UMTCsはGuardianとAURORAと連携して、次世代モビリティを安全に飛行されることができます。この技術はドローンや空飛ぶクルマだけでなく自立型ロボットや空飛ぶ船にも適用することができる設計となっています。ここが他社と大きく異なる強みということです。


特許第7195626号(P7195626)
「自動管制システム、自動管制方法、及び自動管制装置」
特許第7215739号(P7215739)
「災害情報共有システム、災害情報共有方法、移動体制御システム、及び移動体制御方法」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?