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【農にっき#2】冬の寒さの中で行う野菜作りに必要なこと。

おはようございます、可部谷武蔵です。
以前、葉ねぎ畑を見に行った時に改めて冬野菜に大事だなって思ったことがあったので紹介します。

冬になると、夏とは違って気温がとても下がります。10度前後なら野菜は普通に育ってくれるのですが、冬になるとそうもいきません。中でも霜が降りたり、雪が降ると野菜作りは難しいです。
そんな時に使うのがパオパオとトンネル栽培です。

普通に夏と同じように野菜を育てるとこうなります。

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今回は葉ねぎを題材に話を進めていきます。
通常は何もせずに土にただ野菜を植えて置いておきます。

次にパオパオです。

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これは不織繊維で作ったものを野菜の上にかぶせます。いわゆる、布団をかけてあげるみたいな感じです。
パオパオをすると、1,2℃温度が変わります。また霜が降りた時には直接霜が触れる機会が減ります。太陽が出てからも暖かくなる速度も早くなるのでパオパオをしないのとするのではかなり違いが出てきます。

これを見て、農薬や液肥がかけられないじゃんって思う方がいるかもしれません。それはご心配不要です。パオパオが1枚目の写真の状態と比べればかけにくいですが、全く農薬や液肥がかからないわけではありません。
パオパオを使っていても農薬や液肥が散布できます。

パオパオは安いもので5000円、高くて3万5000円ほどです。またパオパオを抑える資材と共に販売先のURLを貼っておくのでよかったら見てください。


次にトンネルです。

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ビニールをトンネル状に野菜の上に付けます。
これは誰が見ても暖かいなって感じるはずです。そうなんです。これは冬になるととても暖かく野菜の育ちが早くなります。夕方の気温が下がるタイミングでも気温が下がりにくいです。夜の気温は外とさほど変わらない時間帯がありますが寒い時間帯は減ります。また暖かくなるタイミングも早いです。

しかしトンネルにはデメリットが2つあります。
1つは、湿度が上がりやすくて空気が入れかわないことです。定期的に外気温を入れないと湿気で病気になってしまいます。暖かさと湿度が高いと病気になりやすい環境を自然と作ってしまいます。なので定期的にトンネルの裾を開けてあげて外の空気を入れて湿度を逃してあげましょう。

2つ目のデメリットは、風で飛んでしまった時の手間がかかること。
先ほどのパオパオも風で飛ぶことがありますが、このトンネルは風を直で受けます。またビニールを支えてる資材も強力ではありません。
強風が吹くとビニールが飛んで、野菜が外気温に触れてしまいます。ただ飛ぶだけなら良いですが野菜の上に落ちて、野菜が潰れてしまうこともあります。葉ねぎなら、葉が曲がったり折れたりしてしまいます。
ビニールが飛んだ後に直す作業も大変です。ビニールも軽いものじゃないので数が重なると1日作業になってしまいます。

ということで、トンネルもとても便利なものですが以上のようなデメリットもあります。風が強い地域では中々実現しにくいです。

トンネルを使う際に使う資材のURLも貼っておきます。よかったら見てみてください。


はい、ということで以上『パオパオ』と『トンネル』の紹介でした。

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