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採れたてこそ、旨味の極み。【農業冒険記#5】

巷には野菜の食べ方についてのコラムやSNSでの投稿がある。テレビ番組でもたくさん取り上げられる。
これは生産者ではない人がいかに鮮度の落ちた野菜を美味しく食べれるかの実験であると僕は思う。
本当に美味しい野菜の食べ方は収穫した直後に食べること。

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野菜嫌いな子供や大人になっても野菜が嫌いな人は鮮度のいい野菜を食べてみてほしい。

小学生低学年の頃に祖父母は家の裏で畑をしていた。
僕と祖父母の住む場所は車で5時間ほど離れているので中々会うことができなかった。夏休みや春休み、正月なんかの大型連休にしか会う機会がなかった。

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そんな中もあって、祖父母に会った際はずっと同じ時間を過ごしていた。その中で祖父母が畑で作った野菜を夏に食べる行事が好きだった。
僕自身が野菜を育てることはなかったが祖父母が春から大切に育てた野菜を食べさせてもらっていた。

その時に採りたての野菜の旨さを知った。

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僕が普段家で過ごす中では採りたての野菜を食べる機会がなかった。普段、僕の食卓にはお母さんが千切りするキャベツのサラダが出てくる。
たまに苦味が強いものがあった。
当時はこれは農薬が原因かと家族で話していた。後から考えたら鮮度が悪く苦味が強くなってしまったと考える。

そんな美味しいとも言えない野菜を食べる機会は家が農家ではない人には多々ある体験ではないのかと思う。
僕も幼い頃、普段食卓で並ぶ野菜から感じていた。

しかし祖父母が作る野菜からはそんなものは感じられないかった。キュウリは水を付けてないのに噛むごとにどんどん水が溢れ出してくる。他の野菜も味は濃いし、苦味がない。

普段なら焼いたり、蒸したり料理をして食べる野菜たちが生でそのまま食べられた。
同じ野菜なのになんでこうも味が違うのか。

野菜は作り手や品種でも味は変わってくるかもしれないがやっぱり美味しい野菜の共通点は鮮度にある。
どんなに美味しいと言われる野菜でも1週間も経てば、苦味や酸味が出て美味しくなくなる。今の時代は輸送の弁が良くなった。色んな野菜が1つの場所で手に入るのでいいことではあるが逆に地元の美味しい野菜を手にする機会を失ってしまっている。

今、子供が野菜嫌いで野菜を食べてくれないと困っている親の方は遠くで作られた野菜ではなく、近所で作られた野菜を買ってみてください。

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それでは次の回で。
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