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香川県さぬき市でのネギづくり

栽培する品種

【九条太ねぎ】(2023年6月2日自家採種1回目)

…ウリ科の野菜と混植する。冬はじっくり太ネギに。


成功のコツ

ジャガイモの跡地で土寄せを楽に

ネギにはウリ科やナス科の病虫害を減らす効果を持つため、コンパニオンプランツとして使われる。大きく2種類、関東で好まれる白い部分の長い根深ネギと、関西で好まれる葉ネギとがある。葉ネギはウリ科やナス科の植えつけ時に根鉢に沿わせて植える。根深ネギは土寄せして白い部分を伸ばすので、ジャガイモの収穫と同時に畝立てして植えつけると、その後の土寄せがしやすい。肥えて水はけがよく、日当たりと風通しのいい場所を好む。ジャガイモの跡地ではとても育てやすく、ネギの跡地ではジャガイモを無肥料栽培できる。
ジャガイモを収穫した後にすぐ植えつけ、生長に合わせて毎週少しずつ緑の葉とは葉さやの分岐の下まで土を寄せる。さらに草やワラでマルチする。ネギの下によく出る夏草のスベリヒユは取らずにそのままにする。ネギの生育に影響はなく、マルチの代わりになる。
完熟堆肥を補い、その上から土寄せ、草マルチをしてもよい。完熟堆肥がなければ、土寄せ、草マルチの上から米ぬかか油かすをふる。

栽培のポイント

・苗づくりでは、初期の除草をしっかりやる。
・軟白部分を長くするために、土寄せを2~3回行う。

種まき(9月中旬頃)

9cmポットに4~5粒ずつばらまきする。ふるいをかけた細かい土を軽くかけて押さえる。

仮植え(10月中旬頃)

播種から1か月後、畝に仮植えする。株間15cm。

2023年10月30日:ニンジン畝に仮植え

ネギパイプ栽培について

2024年4月から、下記動画で紹介されている塩ビパイプ栽培に挑戦する。

ホームセンターに売られている塩ビパイプ(VU管40)4mを3本購入し、それをノコギリで25cmずつに切り、上から5cmと15cnのところにガムテープで印をつけた。

2024年4月13日:塩ビパイプの準備はオッケー

ジャガイモとネギを輪作している畝に塩ビパイプを埋めてみた。
株間30cmで埋めたら、写真手前のようになった。
この間に1つ塩ビパイプを埋めたらちょうどいい感じだったので、畝の整備をしつつ、適当に埋めてみた。

畝には、ホウレンソウの種とりをしているのと、ネギの種とりをしている場所があるので、そこは今回、避けてパイプを埋めてみる。

塩ビパイプがたぶん足りないと思う。
今回は、ある分だけでいいかな。

パイプ栽培を始める

準備できた塩ビパイプをすべて埋め終えたので、実際にネギを栽培してみる。

2024年4月16日①

この方法は、塩ビパイプの準備さえできれば、あとはとても簡単。
ネギを塩ビパイプに落として、乾燥した土を穴に落とせばそれで完成。

塩ビパイプを伸ばす

2024年5月22日①:塩ビパイプを引き抜いて伸ばす

植えつけ(有機栽培は5月、自然栽培は6月中旬頃)

苗の太さが1~2cmになった頃、植えつける。根を痛めないようにやさしく掘り起こす。深さ20cmくらいの植え穴を掘る。元肥を入れる場合は、植え穴に肥料を入れて少し土を戻しておく。

南北方向に深さ15~20cmの植え溝を切り、西側の壁に沿わせてネギを5cmごとに並べる。同級生植えといって、同じ太さのネギをそろえて植えるのがコツ。また、ネギの根は酸素をほしがるので、最初から深植えせず、活着して葉が起き上がってきてから少しずつ土寄せする。

肥料分を補うときは、覆土の上に完熟堆肥を1㎡当たり1ℓほど振る。堆肥の上から籾殻燻炭をかけ、さらに薄く土をかける。
最後にワラや草でマルチして乾燥を防ぐ。

その後、ネギ坊主が出たときは開花前に切り取る。

土寄せ(ネギの生育に合わせて)

夏の移植後、肥料は補わない

春の定植から夏の時期には生長に応じて土寄せ(3回ほど)したり、同時に完熟堆肥を補う。ただし、肥料分が多すぎたり、土が乾燥してネギが養分を吸収できないと、アブラムシや赤さび病を呼ぶので、観察して加減する。肥沃な畑では補いの必要はない。

茎が分かれている部分は成長点なので、その上には土をかけないこと。

ポイント

土寄せは強風による倒伏予防にもなる。

2023年9月29日

収穫(12月上旬~1月下旬頃)

霜に当たって甘味を増す

2023年11月2日

家庭菜園で育てるネギは、根元がふっくらと柔らかく、霜に当たって甘味を増した時期に必要なだけ順次獲って食べる。市販のネギは箱詰めするためまっすぐに育てられ降霜前に収穫されるが、白い部分が隠れる深さで畑に埋め直し、霜に当てるとおいしさが増す。

秋の間に充分に土寄せして白い部分を伸ばし、降霜後に甘味を増して食べごろになる。

いきなり抜くと折れることがあるので、クワなどで土を掘る。反対側も同様に掘る。土の中まで手を入れて持ち、やさしく引き抜いて収穫。

2024年2月7日

種とり以外の株を掘りあげる(3月下旬)

ジャガイモを植え付けるため、畝に余った太ネギのうち、種とりする株だけ残して掘り上げる。

2024年3月21日:①掘り上げの様子
②2024年は、ジャガイモとの混植を試してみる
切った上部の葉は、ウリ科を作付け予定の畝にばらまく
掘り上げた株は、食べたり、5月にウリ科と混植したり、別畝に植え替えて育て直したりする

種とり(7月上旬~下旬)

2022/04/21越冬させた九条太ねぎ

ネギは冬を越さないと花が咲かない。そこで、
①秋に収穫した形のよい株を10本以上選ぶ。
②近くにネギのない畑に移植し、ネギ坊主が出る前に、花粉を媒介する昆虫が入らないようにネットで覆う。
③開花後、ネギ坊主が白くなったら、坊主を切り取って、2週間乾燥する。
④十分に乾燥したら、種子を採り、ごみを取り除いて、密封した容器に乾燥剤を入れて冷暗所に保存する。上手に保存すると、2~3年は種子の寿命がある。

病害虫対策

ネギアブラムシなどを見つけたらとり除く。

2024年4月20日

ネギ坊主にたくさんのミツバチが集まっていた。
うちの菜園にこんなにミツバチが来るなんて驚いた。
ネギ坊主すげー。

2024年4月26日
2023年6月2日【九条太ねぎ】自家採種1回目

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