見出し画像

香川県さぬき市でのピーマンづくり

栽培する品種

【魁ピーマン】(2024年にメルカリで自然栽培の自家採種を購入)

【自生えピーマン】(2023年8月23日自家採種1回目)


基本情報

ピーマンの原産地は中央アメリカから南アメリカの熱帯地帯で、1493年コロンブスによってヨーローッパに伝えられた。日本には16世紀ころ渡来したが、当時はすべて辛みのあるトウガラシで、現在の甘い大果種は明治初期に伝えられた。生育温度は23~28℃で高温を好む。

育苗と植えつけはナスと同時期に

ナス科のピーマンはナスに似て暑さを好み、乾燥は苦手。朝晩の冷えも収まり暖かくなってから植えつける。早め早めに実をとり、樹を大きく育てれば、夏から秋の降霜前まで長期間収穫できる。

栽培のポイント

・ナス科トウガラシ属
・支柱を1本立て、一番花より下のわき芽はすべてとり、最終的に4本の茎を育てる。
・一番花は摘花し、4本の茎がしっかり生長するまで摘花して株を育てる。

肥料について

肥料はなくても育つが、収量を上げたい場合は元肥と追肥を行う。

種まき(3月中旬)

5月上旬に定植できるように3月に種まきして育苗する

2024年3月12日:ナスと一緒に育苗開始
2024年3月12日:【魁ピーマン】の種の数が少ないので、【浜ニュークリーム】も追加

(一晩水につけ、)写真のようなパウチに湿らせたキッチンペーパーに種を包んでポケットに入れて温める。パウチは下を切っておくことで、加湿を防ぐことと空気が入るようにしておく。ポケット内に水が染み出して濡れてしまう状況では水の入れすぎ。

1mmでも発芽したら、128穴セルトレイに移して温室内で温めておいた水をたっぷりやる(温度を下げないように)。1週間程度でほぼ発芽する。

発根した種をポットに移植したものの、すべて発芽しなかった。
なので、改めて種を購入して、プラグトレイに種まきして育苗する。

2024年4月15日:ポケット育苗はせずに、4月に入ってからプラグトレイで育苗した方がいいかもしれない
2024年5月5日:10.5cmポットに鉢上げ

管理作業

3.5号(10.5cm)ポットに鉢上げする。苗の生長に合わせて葉が重ならないように鉢をずらしていく。葉が重なったままになると、苗が徒長してしまう。

2022/04/07ポケット芽出し後40日目の様子
2022/04/15播種後48日後

定植10日前くらいから、温室の外に苗を出して徐々に環境に慣れさせていく(順化)。最低気温が15°を下回る場合、夜間は温室に入れる。

2022/04/17播種後50日ナスとともに順化
2023/04/20播種後53日目。夜間もここに置く

植えつけ(5月上旬頃)

過湿と乾燥、養分の不足と過多、いずれも嫌う。植えつけは遅霜の季節をすぎて充分に気温が上がってから。適期はキュウリ、トマトの次になる。

あらかじめ1本立てた支柱に沿って植えつける。植える深さはナスと同じく地面と根鉢の上面を合わせる。ネギを1株に2本混植する。

2024年

2024年5月24日:保険で種をまいた【自生えピーマン】1株、【万願寺トウガラシ】1株、どっちか分からなくなった2株をピーマン株から少し1畝離れた空いた畝に植え付け

2022年

2022/04/23播種後56日後。3時間ほどストチュウ水を底面給水させる
2022/04/23播種後56日後に定植
2022/04/24播種後57日目。行灯をつける
2022/05/05行灯を外す
2022/05/15様子

誘引・摘花

最初の花より下2か所で支柱に誘引する。

一番花は摘花する。一番花のすぐ下のわき芽を残し、その下からでるわき芽はすべてかきとる。一度にすべてかきとると根の生長を阻害するので、何回かに分けて行う。

追肥する場合

一番花が咲いた頃に1回目の追肥。生長を見ながら、2週間に1回ほど追肥すると、収穫量があがる。

株の生長がさかんになるまで、摘花し、まず株を生長させる。

その後は放任でもよいが、混んできたら細い枝や内向きの枝を切り落とし、全体に日が当たるようにする。ピーマンは枝が折れやすい。生長に合わせて支柱に結んで支えていく。

2022年

2022/05/21支柱に誘引
2022/05/24第一花を摘みわき芽を欠く
2022/06/02草マルチ、カルチュウ

収穫(7月上旬頃~秋まで)

2022/07/01小さい実だけど収穫

夏場は花がどんどん咲いて、着果する。人工受粉はとくに必要ない。

実の小さいタイプは適度な大きさでとればよい。ピーマンやパプリカは樹が充分に育つよう、生育初期は実が小さいうちにとる。また、細い枝についた実は大きくせずにとるか、実をつけないように花を摘む。ピーマンはとらずに実をつけておくとパプリカのように完熟して甘くなるが、これをすると樹が弱るので充分育った秋になってからの楽しみにする。

収穫は手でもできるが、ハサミを使ったほうが枝を折る心配が少ない。病害虫の出ていないよい株の実を採種用に選んで赤い毛糸で印をつけたら、採種果が充実するよう、そのほかの実は早め早めにとる。

2022/07/09様子
2022/07/23小さいながらも収穫できている

キレイな実を長くつけるコツ

8月上旬頃、なり疲れて形の悪い実が出てきたら、その時期は若い実をどんどん摘果する。すると8月下旬には形のよい実が再びなってくる。

病害虫対策

アブラムシやカメムシを見つけたら、とり除く。

種とり(収穫がはじまったら母本を選ぶ)

形がよく、育ちがよい株を母本に選ぶ。1株の母本から1つの実を選んで印をつけ、ほかの実は早めにとり、選んだ実を完熟させる。赤く柔らかくなってきたらハサミで切って収穫。

半分にわり、皮をべろっとむいてとる。このまま干して乾燥させて、種をとり、乾燥したら保存。ピーマンの仲間は種を水洗いすると発芽率が下がる。

ポイント

ピーマンの仲間は交雑しやすい。シシトウやトウガラシと交雑すると辛くなってしまう。種とりするなら、近くに植えないようにすること。念のためかじってみて、辛くないことを確認しておこう。

過去に栽培した品種

【浜ニュークリームピーマン】(2023年8月23日自家採種1回目)→発芽しなかったためすべて廃棄

2024年3月、ポケット育苗で発芽させようとしたものの、7日経っても1粒も発芽しませんでした。
この【浜ニュークリームピーマン】の種は、実を収穫したあと、しばらく放置していたらカビが生えてしまったため、実を割いて、洗って乾燥させて保存しました。
発芽しなかったのは、それが大きな原因のひとつではないかなあと考えています。
なので、自家採種していた種はすべて廃棄することにしました。

2024年3月20日:ポケット育苗8日目で発芽0

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?