見出し画像

【癌 闘病中】

癌なのだ。
だからなんだと言われても困るのですが、ただ書き連ねるだけです。

2020年、年末に胃癌になった。
その時は、すぐに切除して終わったが、2021年春にすぐに再発した。夏に入ろうかと言う頃に、舌に転移した。
母が認知症、弟が障害者という事で、自宅療養を選んでいたためか、抗がん剤の副作用と思い、発見が遅れた。

幸か不幸か、仮に治療が上手くいかなくても最悪どちらも切ってしまえば良いだけの話。
問題なのは、治療をしながら介護をして、尚、弟の面倒も見ないといけない。

中々ハードだ。

本来ならしっかり治療すれば最短で治る可能性は高い、今のままのペースだと2年で結果は出てしまうかもしれない、そう言われたが。
【死】という事に関して余り違和感がない。

そもそも、阪神大震災の被災者で精神疾患も患っている為、感覚が鈍いのかもしれない。あの時テレビの位置がミリ単位でズレていたら死んでいたのだから。圧死・焼死、その現場をこの目で山ほど見たのだから、【死】への概念は激しく薄い。

癌闘病はどうでもいい、ホントにどうでもいいのだ。そもそも人生の4分の3は闘病なのだから、やる事をやって、結果を待つだけ、それだけなのだ。

確かに苦しい、痛い、地獄のような日々だが、それが治療なのだから受け容れるしかない。

問題なのは、今いる環境だ。
正直どうすればいいか分からない。
毎日同じ事を聞かされ、言った事も忘れ、何も出来ない弟の面倒も見る。

メンタル疾患の闘病もある。
何が優先で何が……
取捨選択が中々出来ない。痛みで判断力が鈍ってる中くだらない選択をしたくは無い。使えるものを使っても、限界はある。

要は病気が苦しいのではなく、環境が苦しいのだ。

何とかせねばならん、だがどうにもならんのだ。
常に現実とはそういうものだ。

助けを求めるのも良し、SNSで呟くのもいい。
だが、現実を変えれるのは己自身なのだ。
その環境が詰まれている。
己の力で変えられる限度を超えているのだ。

ならばどうする?
答えは常に出ないままだ。

やりたい事も特にはない、欲しい物は山ほどあるが、それは本能的な物欲で必須かと言われればハテナである。
もし、確実に死ぬと言う事が決まれば、それは物欲では無く、最後の楽しみという事に取って変わるだけだ。
子供がいる訳でもない、相方がいる訳でもない。

確実な決定や決断をする為の、ピースが明らかに足りてないのだ。
人に優しくする事は出来るが、優しくされる事はそんなに多くない。
見返りは憎しみを産む、そんなくだらない者に成り下がりたくはない、たまに思わなくもないが。

結局、結果は出ているのだ。
限界まで耐え抜き。どちらが先か、それを待つのみ。

ただどちらに傾くか分からない天秤を耐える事が、結局1番苦しい。

誰も助けてはくれない
全ては己が意思と強さのみ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?