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死ぬほど暑いので怖い(かもしれない)話

こんにちは。昨日noteのつぶやきで「ネタがない」と弱音を吐いたら、親切な方がネタを提供してくださいました。早速そのテーマで記事を書き始めたのですが、思いのほか長くなる予感がするので間に小ネタを挟もうと思います。

梅雨明けから気温は30℃超えの日が続きますね。今朝洗濯物を干そうとベランダに出た瞬間に少しクラっときました。みなさま熱中症にはお気を付けくださいね。
そんな感じで毎日暑いので今日は、日常の中で起こった少し背筋が寒くなるような話をしてみます。
とはいえ私が語るエピソードなんてたかが知れているわけですが、心臓の弱い方は一応ご注意ください。


一、夕暮れ時の台所にて


それは、梅雨が明けた数日後の夕方の事でした。

日が暮れてきて、日中よりも気温は下がったとはいえ、蒸し暑さは残る時間でした。


その日の私は上機嫌でした。
スーパーで、まさに今が旬の野菜である、とうもろこしが安かったからです。
これで私の好きなとうもろこしご飯ができる…と。


台所に立ち、とうもろこしを取り出し、
皮を剥がし、ひげを丁寧に取り除き、
包丁を使って、とうもろこしの実を剥き始めました。


私は機嫌が良かったので、
ブルーハーツの『リンダリンダ』を歌いながら、とうもろこしを剥いていました。

右手に包丁、左手にとうもろこしを持ち、
包丁を当てながらとうもろこしを少しずつ回転させて…という作業をノリノリでやっていた、
その時でした。


とうもろこしの実を剥いた右手が一瞬、
フッと軽くなりました。


リズミカルにむきむきしていた包丁が勢いよくスルッと滑り、


そのまま、左手をザックリ









いきかけました。

実際には左手まであと1〜2ミリのギリギリのところで包丁を止められたので、ザックリいかずに済みました。セーフ。

とはいえ、やっぱり油断って良くないですね。『リンダリンダ』は名曲ですし何の罪もないのですが、料理中に歌うのはしばらく自粛しようと思います。
みなさまも調理の際の事故にはお気を付けて…



二、深夜のリビングにて


我が家では、就寝時はリビング横の部屋に布団を敷いて寝ています。
リビングとの間には引き戸があるので戸を閉めれば一応別部屋として区切ることもできますが、常時開け放して使っています。

その日も、いつものように夫と布団を並べ、ではおやすみーと普段通りに消灯。

サーキュレーター代わりに使っている扇風機の音と、部屋のどこかにいる猫がペロペロと毛づくろいする音が時々聞こえるくらいで、
あとは静かな夜でした。

しばらくして、先に寝たらしい夫の寝息が聞こえてきました。

一方の私は、日中昼寝をしたわけでもないのに、目を閉じてしばらく経ってもなぜだかなかなか寝付けませんでした。

エアコンは効いているので、暑くて寝苦しい、というわけでもないのに。

気付くと、猫は私の枕元にやってきて、じっと座っていました。

早く眠りたいのに、眠れない。

こんな時に限って、いつもは気にならないはずの部屋の静けさが妙に気になってしまう。


そんな時でした。




ガタッ




突然の物音。
私は思わず閉じていた目を開きました。


音はどうやら、リビングの隣のキッチンの方から聞こえてきたようでした。

もちろん家の中には私と夫以外には誰もいませんし、猫も私のそばでじっとしているだけです。

暗闇の中で少し目を凝らして見ましたが、特に何かが落ちた気配もありません。

…まさか。
私は嫌な予感がしました。

暑くなると活動が活発になる、奴の侵入を許したのではあるまいか。
そう…「名前を言ってはいけないあの生物」の。
全身の血管が収縮すると同時に、築年数が浅いから…と油断してブラックキャップを設置しなかったことを激しく後悔しました。

いやしかし待てよ。私は冷静に考え直しました。
仮に奴が移動したとして「ガタッ」なんて、そんな大層な音を立てるものだろうか。
大量発生という最悪中の最悪パターンはひとまず置いておくとして、
私の人生経験上、奴等の足音は「カサカサ…カサカサ…」もしくは「無音」である。『メン・イン・ブラック』じゃあるまいし。

そうだ、だからきっと奴ではあるまい。
私はひとまず胸を撫で下ろしました。
だけど、そしたらあの音は一体何だったのだろう?という疑問は残りました。
夜通し考えを巡らせていた…つもりが、気付けば朝になっていました。
いつの間にか眠っていたようです。





翌朝、謎の音の正体が判明しました。実は…何てこたあない、ただの冷蔵庫の製氷機の音でした。
引っ越したタイミングで冷蔵庫を買い替えたのですが、新しい冷蔵庫の製氷機は型に水を入れたものを凍らせるタイプではなく、容器に目盛りまで水を入れたら後は冷蔵庫が勝手に氷を作ってくれて、そのまま氷コーナーに落としてくれるっていうタイプでした。
なので夜中の音は多分できた氷を氷コーナーに落とした時の音だったんですね。

分かったことで安心はしたんですが、今でも夜中や、なんなら昼間でも静かな時に突然「ガタッ」って鳴るとちょっとびっくりします。
できれば昼間にまとめて作っといてほしい。


おわりに

いかがだっただろうか。

とかオカルト番組のナレーションぶってみましたけど、怖い話ってそれっぽく書くの難しいですね。稲川淳二さんの凄さが改めて分かった気がします(でもちゃんと聞いたことはない)。
結局またしょーもない話をダラダラと書いてしまいました。そろそろまともな記事を書きたいですけど、まともな記事ってどんな記事なんでしょうね。みなさんのnoteを見て勉強します。

ちなみに私は自分でしたくせに怖い話を聞くのは苦手で、お化け屋敷も入れないチキンです。富士急のお化け屋敷に入れる方を心から尊敬します。
ですが、ヒッチコックの『鳥』という作品は一度観てみたいと思っています。いやでも怖くて眠れなくなりそう…