#4 君の前髪の長さが失恋後の時間の進みを表していた。
あなたと出会って、これまでの恋がとても幼稚なものに思えてしまったんです。
私たちの出会いは私が気まぐれで登録したマッチングアプリでした。全てに意気投合して、あなたとの文章のやり取りが私の毎日のご褒美でした。
初めての通話では、あなたの好きな食べ物から、好きな曲、あなたの夢や希望を知ることができました。あなたは私にとって輝かしい存在になっていきました。
あなたと過ごすした時間は幸せで満たされていました。心臓の鼓動があなたと目が合うたび早くなってしまいました。あなたとの記憶は未だに残ってます。手を繋いでくれた場所や、ハグ、キス、体が繋がった日も、多摩川沿いを一緒に走った真夏の昼のことや、一緒に作ったビーフストロガノフも。全部。
あなたと三泊四日を過ごした最後の日に私は勇気を絞ってあなたに私たちの関係性を聞きました。その答えは「何か乗り越えられものがある。」その答えで今までの幸せが崩れていく音がしました。
帰りの電車はとてもしんどかったです。気を緩めてしまえば、滝のように涙が溢れ出てしまいそうでした。
家に帰ってからも、放心状態でした。失望と悲しみの塊になってしまったと言っても過言ではありません。課題には手がつかず、涙が止まらない日々を過ごしました。寝てる時以外は泣いてました。こんなに泣ける自分に自分自身が驚いていました。鏡越しの自分の姿は惨めでした。パンパンに腫れた目、ボサボサの髪、荒れた肌。
もし、あの日私が告白して関係性をはっきりさせようとしなければ私はまだあなたと幸せな時間を過ごしていたでしょうか。ダラダラと曖昧な関係で過ごしていたでしょか。
それでも、私は過去の自分の行動に後悔はしていません。私はあなたとの経験を乗り越えて少し強くなりました。
あなたにも私との出来事を受け止めて前に進んでほしいです。強くなってほしいです。強くなって、あなたに恋をする女の子を泣かせないでください。
だからもう私にラインはしないでください。
さようなら、私を強くしてくれた人。
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