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「GODZILLA -1」レビュー ~貴方の戦争は終わりましたか?~

山崎貴 監督 Tohoシネマズ大阪にて鑑賞 「今、生きている人間」というのが「生きている者」なのか それとも「生き残った者」なのか  この意識の違いによって、その人にとっての人生は全く違ってくる この映画の主人公は後者である 主人公 敷島浩一(神木隆之介)は特攻隊の「生き残り」であり、多くの仲間が散っていった特攻から敵前逃亡した罪悪感と戦争、そしてそこで出会ったゴジラ禍により、さらに傷を受け、戦後もPTSD で苦しみ続ける 世の中は戦後復興 戦いを忘れ、生きることに必死

    • 「葬送のフリーレン」レビュー

      アニメ「葬送のフリーレン」 「葬送の」という言葉に全てが凝縮されているような物語 人生100年時代に突入し、人はなかなか死ねなくなった その分、生きている時に関わった多くの人に先に逝かれることになる 「見送る」というまさに今の時代を生きる人々に降りかかった今日的なタイトルだと思った 全編に流れるアイリッシュな音楽と壮大な雰囲気 耳の大きな種族が主人公のファンタジーとなると私たち世代だとかの有名なダークファンタジー「ロード・オブ・ザ・リング」をすぐに想起してしまう。 そちら

      • 「コーダ あいのうた」

        「コーダ あいのうた」  2021年。アメリカ・フランス・イギリス合作 「エール!」というフランス映画のリメイクらしい 家族の中で自分だけが健常者である少女が主人公の映画 驚いたのがこの作品を見始めた瞬間からイギリス映画であると思い込んでいたのであるが、調べるとアメリカ、フランス、カナダ合作であったこと。 見始めた瞬間から何故かイギリス映画だと確信した。私が好きになる映画はイギリス産が多いからだ。 自分以外の家族が全員聾唖という障害を持ち、自分だけが健常者で耳が聴こえるが故

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