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ロキ1話の雑感

ふせったーだと流れちゃうんでここに投下します。


思ったよりずっとワクワクした!
不安だったんですよ。我々の知ってるロキはもうサノスに殺されていて、今回のロキは別時間軸のロキじゃないですか。つまりMCU初、「メインタイムラインの外」のキャラクターが主人公のお話なんですね。

いきなりエンドゲームのアベンジャーズタワーのシーンからはじまり興奮。たとえ使いまわしでもアベンジャーズが出てくるのは嬉しい。

ハンターB15やメビウス、レンスレイヤーもいいキャラしてる。メビウスとはバディ、B15はライバル、レンスレイヤーはヴィラン寄りなのかな。

とりあえず気になったところさらっていきます。思い出した順に書いてくから時系列とかバラバラだけど許してね。


【ロキの本名】
ロキ・ラウフェイソン。ラウフェイの息子だからラウフェイソン。正史ロキは自身をロキ・オーディンソン(オーディンの息子)と名乗っていたので、あっさりとロキの出自が明かされました。ロキにとっては複雑だよな・・・・・・。

【TVAの目的・神聖時間軸とマルチバース】
怪しいマスコットキャラクター”ミス・ミニッツ”がTVAの目的について説明してくれました。「ジュラシック・パーク」のミスター・DNAじゃねえかよ!!って感じですが、どうやら狙ってそれっぽくしたらしい。

さて、この説明の中に興味深い点がありました。神聖時間軸とマルチバースの関係です。

まずこの神聖時間軸。これはタイムキーパーなる存在が、かつて起こった多元宇宙間戦争の際に「多元宇宙をひとつの時間軸に統一」したものだそうです。なにその概念。

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©Marvel Studios 2021

問題はここから。

このタイムキーパーとTVAが定めた神聖時間軸から外れる者を”変異体”と呼び、変異体は分岐イベントを発生させるとのこと。

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©Marvel Studios 2021

あ、ちなみにここのNEXUSの文字。

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©Marvel Studios 2021

「ワンダヴィジョン」7話のCMにも登場していました。気づいたかな?

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©Marvel Studios 2021

閑話休題。

この変異体による分岐イベントを放置しておくと時間軸が分岐し、多元宇宙による戦争が起こるそうです。

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©Marvel Studios 2021

戦争が起こるかどうかはさておき、どうやらTVA的には「分岐した時間軸」=「多元宇宙(マルチバース)」だそうです。

さて困りました。

我々MCUファンがマルチバースと聞いて思い出すのはなんでしょうか。「ドクター・ストレンジ」に登場したミラー・ディメンション、アストラル・ディメンション、「エージェント・オブ・シールド」に登場したフィアー・ディメンション、上記2作に加え「ランナウェイズ」「クローク&ダガー」にも登場したダーク・ディメンション。これらの総称をマルチバースだと思っていた人がほとんどだと思います。

しかしTVAの説明によると、分岐した時間軸がマルチバースを生むらしい。この理屈で言えば、ダーク・ディメンションやフィアー・ディメンションはマルチバースではない?これらは分岐して生まれた世界ではなく、独立した法則を持つ世界として描かれていました。

実は「ロキ」でMCUにおけるマルチバースの概念に風穴が開くのではないか、とFAQちゃんは踏んでいました。私えらい。そこで先日、「ロキ」配信前にこの記事を投下したのです。

アローバースで説明すると分かりやすいんですけど、MCUの神聖時間軸はアローバースで言うところのアース1です。で、神聖時間軸に変異体が登場して時間軸が分岐しました。こうして生まれた世界はアース2ではなく、アース1の別時間軸なんですね。分かりやすいのは「THE FLASH/フラッシュ」シーズン3エピソード1「フラッシュポイント」。このエピソードでは、バリー=フラッシュが過去に戻り自分の母親を助けたことで時間改変が起こり世界が様変わりします。徐々に自分の記憶が失われていくバリーは決心し、時間軸を修正するのです。その説明がこの画像。

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©Warner Bros. Entertainment Inc. 2014

バリーが書いている3本の線。一番上が本来のアース1、真ん中が母親を助けたフラッシュポイント、下が修正後のアース1。世界は変わりましたが、すべてアース1の中でおさまっています。その証拠にアース2のハリーは修正後のアース1に来た際、本来のアース1の記憶を持っていました。つまり、時間軸分岐とマルチバースは関係無いのがアローバースの多元宇宙論なのです。

MCUに戻りましょう。時間軸が分岐すると多元宇宙が生まれる。言ってしまえば、時間軸を分岐させればその分だけマルチバースが増える、ということです。「エンドゲーム」でサノスがタイムリップしてしまったため指パッチンイベントが起こらないであろう時間軸とか、「エージェント・オブ・シールド」で寺院爆破の瞬間に間に合わなかっためフィッツシモンズを除いたS.H.I.E.L.D.エージェントが全滅した時間軸とか、「ランナウェイズ」でガートを救うためチェイスが死ぬ時間軸とか、全部マルチバースってことになりますよね。これ自体はいいんですけど、じゃあダーク・ディメンションとかその辺はなんなのでしょうか。今後の展開でスッキリできるといいなあ。

【TVAにペギー?】
メビウスの部屋から抜け出したロキの背後に連行されてきた変異体が映ります。具体的には34分16秒前後。この人、ペギー・カーターじゃないです?

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©Marvel Studios 2021

うーん。分かりづらい。でも本編見るとなんとなくペギーっぽいんですよ歩き方が。だってほら、我々は「エージェント・カーター」でペギーが歩いているのを死ぬほど見ているわけですから。で、私観終わった後これを呟いたんですね。

今年夏配信の「What if...?」。別時間軸の「もしも」を描くアニメーション作品ですが、この中にペギー・カーターがキャプテン・ブリテンになって戦う、って話があるんです。TVA的に別時間軸=マルチバースなわけですから、「What if...?」の世界はマルチバースの世界。もし作中でレッドラインを越えたら?本来超人血清を打たれてキャプテンになるのはスティーブ・ロジャースなわけですが、変異体としてキャプテン・ブリテンになったペギーが一線を越えたら?TVAに捕獲される可能性もあるのではないでしょうか。

と、本編を観ているときに「ん!?今映ったのはペギー!?もしかしてWhat if...?後のペギー!?!?」ってひとりで興奮してたのでした。

ちなみにこれは気づいた人も多かったらしく、夜のうちにはニュースになってましたね。(主に海外で)でも最初に気づいたの私じゃないかなー違うかなー。

【コールソンの死】
「エージェント・オブ・シールド」はMCUの正史(カノン)なのか問題。これは私なりに決着をつけました。

でもここにきて若干雲行きが怪しくなりました。

それがこのシーン。

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©Marvel Studios 2021

TVAは全てのタイムラインを監視しているはずですね。ではこのあとコールソンが生き返ったことも知っているはず。しかしそれに関してはノータッチなのです。

一応「ロキに自身の内面と向き合わせるため敢えてコールソンの復活を隠した」という可能性はあります。フューリーがコールソンの死を利用したように、メビウスもまたコールソンの死を利用したわけです。

しかし「ワンダヴィジョン」を経験した猛者は一味も二味も違う。マーベル・スタジオに対する信頼が揺らいでいる私は、「エージェント・オブ・シールド」を正史から外すためコールソンの復活に「敢えて」言及しなかったのではないかと思いました。だって映画だけ観ている人からしたらコールソンの死は現実なわけですから。AoSをまるきり無かったことにする簡単な方法は、コールソンの復活を無かったことにしてしまえばいいんです。・・・・・・あまり考えたくないですけど。

ま、どちらもあり得ると思います。コールソンの死がフェイズ1でアベンジャーズ結成のキッカケになり、フェイズ4でロキ更生のキッカケになるとしたらそれは美しい構成だと思います。そうであってほしい。これも注視していくほかありません。

【インフィニティ・ストーン】
文鎮は笑う。インフィニティ・サーガの中心だったインフィニティ・ストーンをあれだけ雑に扱うっていいですね。新しいサーガが幕を開けたんだなって一発で分かって。1話で一番好きなシーンかも。あと、呆気にとられていたとはいえ四次元キューブだけ持って他の石を盗まなかったロキにも好印象。さすがに手に負えないと思ったのかな。



さて、思いのままにババっと書いてみました。酒飲みながらタイプしているのであとで加筆修正するかもしれません。文章の乱れは許して。

いろいろ思うところはありますけど、とりあえずロキとメビウスコンビはキュートなのでオールオッケーです。毎週水曜日が楽しみだ~。


書いた人:FAQちゃん

サポートしていただくと私の酒代になります。酒を飲みながら記事を書くことが多いので、実質的に創造のサポートとなります。多分。