見出し画像

第19回:番外編ゼノブレイド3で感じた事

私は今、ゼノブレイド3をプレイしています。
まだクリアはしていませんが、プレイ中結構共感できた事があったので、今回は番外編としてゼノブレイド3で感じた事をネタバレは控えて述べていきます。

ゼノブレイド3は、命や運命、選択をテーマにしているのかなと現時点では感じていますが、私が最も注目したのは、もてる者ともたざる者の対比です。

主人公であるノア達やゼット達は、もてる者であり、一方ヨランやシャナイアはもたざる者と言えるでしょう。

私は、特にもたざる者であるヨランやシャナイアに共感してしまいました。

それはなぜかと言うと、私がもたざる者だったからです。

私は、とある事情により体を壊しており、その影響で稼ぎもほとんどありません。加えて、彼女や妻はなく、独身です。過去においてもパートナーはいたことはありません。友達もほとんどおらず、運動神経もなく、趣味はゲーム位なものです。

世間一般的な33歳男性としては、間違いなくもたざる者でしょう。

それ故にヨラン達に共感出来たのです。
ヨランの持つ、鳥になりたいという想いは、間違いなく私も持っていた想いだし、シャナイアが持つゴンドウに対するコンプレックスも、私自身が同世代に持っていたコンプレックスと同じなんです。

だから彼らが抱えるやりきれない想いは痛いほど理解できるんです。

しかし、今の私はヨラン達とは違います。
それは、執着を捨てたからです。

私は以前、体を壊す前に戻りたい、その感情に縛られている時期がありました。あの頃は良かったと毎日ずっとその事ばかり考えていて、とても鬱屈していました。

その状態が長く続いていたのですが、ある時妹が"何にでも意味があるんだよ?私の場合、職場ですごく嫌な奴がいるんだけど、そいつは、決してそいつのようになっちゃダメだよって反面教師としていてくれるんだよ。それが、そいつの意味。だからお兄ちゃんが体を壊した事も意味がある"と言ったんです。

それを聞いた瞬間は"そんな訳はない、体を壊した意味なんてある訳ない"と否定したんですが、その後時間が経過し、冷静になって妹の言葉を反芻してみました。

すると、体を壊した事で、私はあるものを手に入れていた事に気が付きました。

それは、自由な時間です。

この気付きの瞬間、それまで私を蝕んでいた執着はフッとなくなりました。

正直に言えば、現在私はほぼ毎日、自由な時間を過ごしています。好きな時に食べ、好きな時にゲームをし、好きな時に出掛けて、好きな時にブログを書き、好きな時に寝る。

なんて素晴らしいんだろうと、感じています。

妹のお陰で、体を壊した意味を知ることができました。以降、体を壊す前に戻りたいという縛りから解放され、かなり楽になりました。更に同世代に対して抱いていた嫉妬心なども幾分は少なくなりました。

執着を捨てると、良い事づくめになったんです。

知り合いのS.S氏が"人生とはトレードオフなんだよ"と言ってくれた時もありましたが、まさにその通りだと思いました。

だからこそ、ヨランも自分自身への執着、シャナイアもゴンドウへの執着を捨てれば、あのような結末は迎えなかったのかもしれません。

今回はそんなお話でした。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
次回もお楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?