change the world


出不精な僕を引っ張り出して
嬉しそうな君が無邪気に笑う
髪に揺れるその涼しげな飾りも
足取りと同じように軽く弾む

人混みは嫌いなんだけど
こんな日くらいはいいかな
屋台の間を走る子供の笑い声
行き交う人に押し流されないように
ギュッと手を繋いで

揺れる提灯
焼けたソースの香り
賑やかな人々の笑い声
こんな素敵なシチュエーションが
霞むほどに
今 隣にいる君が眩しい

「一緒に来れてよかった」


特等席ではないけれど
少し人の少ない階段に座って
重く低い音に耳を傾けながら
綺麗に咲く夜空の花を見上げる

祭りなんて何年振りかな…
君に無理矢理にでも
引っ張り出されなきゃ
きっと今年も来なかっただろうな

いつでもこんな風に
僕の世界を色付けて
広げてくれるのは君なんだ
こんな素敵なシチュエーションを
ずっと二人
まだ知っていきたい 君と一緒なら

「また来年も来ようね」


*end*



(知らない世界をもっと覗こう)
お読み頂きありがとうございました。

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