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島ぽる記②

※引き続き写真もあるので、ネタバレが気になる人は要注意です。

島ぽる記①はこちら 
小一時間ほど休憩したところで、時計は5時前。疲れているとはいえ、歩くくらいはできそうなので土生商店街に行く。

夕方特有の雰囲気もあってか、静かな商店街はかなり味がある

 

歩いてる途中で見かけたシャッターアート

 
松愛堂にお土産を買いに行く。計画時点で「お土産はここで買おう」となぜかずっと決意していた。
 まずコラボ商品「僕らの『アポロ』」を探索。「恋するウサギちゃん」は無事に持ち帰る自信がないので断念。時間的に完売しているかもしれないと思ったが、まだ少しだけあった。それからレモンケーキや銘菓「島そだち」など事前に調べて気になっていたお菓子を選んでいく。お土産にははっさくゼリーを購入。
 たくさん購入したら、おまけでロールケーキを付けてくれた。軽くてしっとりした生地のロールケーキはおいしかった。ホテルに帰る途中でちょっと潰れてしまったのが惜しい。
 ちなみにアポロは帰宅後に開封したところ、家族から「かわいい」と好評だった。ちゅるんとした見た目もきれいで、気になっていたブルーベリー餡もあっさりしておいしかった。あといくつか買って帰ればよかったかもしれない。もちろんはっさくゼリーとレモンジュレも好評だった。

商店街を歩いているとババーン!と見えてくる
ロケットや星の意匠が細やか!パッケージもかわいい!

 
 それから興文堂書店のブックカバーを買いに行く。あまり使うは機会ないかもしれないと思いつつ、サイトで見た時からかわいくて気になっていた。最近はタブレットで読んでばかりで紙の文庫本は買っていないため、一緒に「人間失格」を購入。この時は無意識だったが、帰宅後「今宵、月が見えずとも」に「太宰を手に屋上に上がり~」という歌詞があったことを思い出した。

この世などはと憂いてみせるセット

 
暑さにやられて忘れていたがすごく空腹なことに気が付き、最後にペーパームーンに寄った。
 お店に入ると、ちょうど同じタイミングで入店したお姉さんがいた。マスターに「一人ずつ?じゃあ(来た目的も一緒だろうし)もう一緒に座れば?」と勧められ、若干戸惑いつつも「まあいいか」と一緒に座ることにした。多分向こうも同じ気持ちだったんじゃないだろうか。
 ハンバーグとサイダーを注文し、ポルノグラフィティ関連の記事をたくさん集めたスクラップブックをお店にお借りして注文を待った。スクラップブックには最初の因島ライブから最近の記事まで、地方新聞から全国紙のローカル版の大きな記事も小さな記事も余すことなく綴じられていた。ローカル版の記事が多いのはさすが地元だと思う。「このライブは行きましたよ」「これって〇〇のアルバムの時ですかね?」「あー!始球式のやつ!」とお姉さんとページをめくりながら盛り上がっていると、サイダーとハンバーグが来た。

暁ソーダ 夜明けが始まる頃の色をしている
ほら 雲のような白いハンバーグ!ところどころにアゲバ蝶も飛んでる!


 チーズに隠れてほぼ見えていないハンバーグの上の「ぽ」はどうなっているんだろうと写真を見た時から気になっていたが、なるほどこういうわけか。途中でハンバーグのセットのグァバジュースが届いて、グラスが二つに増えた。グァバジュース、缶で直接飲むと歌詞通り本当に甘いのだが、氷でよく冷やされていてすごく飲みやすかったように思う。
 バスの時間が迫ったので、お姉さんは一足先に離脱。私も船の時間があったので少し後に店を出た。

 空調のない土生港ターミナルの待合室。夕方とはいえまだ暑い。到着した船からまた仕事終わりと思しき人が降りていく。船の座席に松愛堂の紙袋を置いて、しばし海を眺めた。

 翌日。新幹線まで十分時間があるので、尾道からバスを使って因島に行く。
 よく考えたら、バスと高速船と自転車、全て駆使するのが正解だったんじゃないかと今更気が付いた。なんであんな広い島を船と自転車で完走できると思ったのだろう。普段歩くことすらしないのに。
 因島大橋へ向かうバスには同じ目的で同じ場所に行こうとしている人が何人かいた。バスの停車ボタンはどこにあるのかと探していたら上に付いているタイプだった。
 因島大橋で下車。大浜PAが目の前にある。20分ぐらい歩くと因島アメニティ公園に着くらしいが、まだ足腰の関節は痛いしなぜかマップがどうしても表示されないため諦めた。結局どうしても公園にたどり着けなかった。無念。

 大浜PAってたしかコラボパフェがあったな、と思い立ち、フードコートに行った。限定10食のパレットパフェがまだあったのですぐチケットを購入。
黄色と青がきれいなソフトクリームにおいりをトッピングしたパステルカラーのパフェ。汗をかいた身体に冷たいアイスが染みわたる。

付属のペーパーに丁寧にパフェの解説が書いていた
前日から可愛くておいしいものしか食べていないことに気づく

 ここで、昨日からの投票券を持ったままなことに気づいた。近くに投票所がなかったので、再びバスに乗って土生港へ。島を横断する道で、HAKKOパークの看板を見て「行きたかったな…」などと思う。写真館の投票ボックスに投票券を入れ、また高速船乗り場へ。今度こそ因島とお別れだ。

因島で最後に見た風景

 振り返れば、当初の予定通り行けたのはほんの最初だけ。自分の体力のなさとこの暑さを恨んだ時間もあったが、ラバッパーの友達がいない身としてはいろんなところで同じ趣味の人とたくさんすれ違い、出会えたのはとても嬉しかったし、二人のルーツとなる風景を見て回れたのはいうまでもなく最高だった。中学生で初めてCDを買った時からの夢を叶えた時間でもあった。
帰宅したら母親に「そんな体力でロマポルちゃんと行けるの?」と心配されたが。
 ありがとう因島。地元にも少し似ているようで、でも知らない土地で楽しかったよ。
 今度はもう少し涼しい時期に遊びに行かせてもらいます。


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