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18年4月15日 かすみがうらマラソン

 44回目のフルは3回目のかすみがうら。55歳の手前で、久々に沈没した!予想タイムより30分も遅れたのは実に6年振り・・・SUB4生涯勝敗は20勝24敗となる。

 なんで「かすみがうら」ってひらがななのだろう。「霞ヶ浦」で良いだろうに・・・・と思っていたら「かすみがうら市」なんだな。調べたら05年に霞ヶ浦町と千代田町が合併して同市が誕生したそうだ。でも湖の名は「霞ヶ浦」なのだから漢字の方が格好良い気がするけどね。
 本レースは4年振り3度目の出場。14年には自己ベスト3:40:01を出している相性の良いコース。とはいえ、その前年13年は4:12だったのだから真に相性が良いとは言えないか?今回その真価が問われるということであろうか。
 13年は冷たい雨、14年は曇天微風の絶好のコンディションだった。会社ランニングクラブのメンバーは「かすみがうらはコンディション(天候)次第」と言う。私の結果もその通りだし、さて今年はどうなる!?
 シーズン最後のフル、自己ベスト3:40は無理だとしても、シーズンベスト3:50は切りたいものだ。

 当日、朝から予報通りの雨。上野7:30発の特急の指定を取っている。常磐線特急だから、上野駅ではてっきり東側の始発ホームだと思って行ったら、なんと8番線だった。常磐線でも品川始発なんだ!最近のJR事情に付いていけない我が身を寂しく感じた次第。ホームの外は激しい風雨。天気予報は相変らず「雨。風は秒速8m程度、時折20m近い突風も」と・・・・常磐線は途中の駅で一時停車する。「風の影響で徐行する」とのアナウンス。ほかのJRも遅延が発生しているようである。結局5分ほど遅れて8:20頃土浦に到着。今日はどうなるのだろう!
 駅構内で着替えている人がたくさんいる。一般市民に迷惑をかけていることは間違いない。初出場の5年前には驚いたこの光景だが、今では「会場では雨風を凌げないから止む無し」と考える。とはいえ、我々は、駅ビルからは出て、北口の市役所入口近くのアーケード下に陣取る。着替えると行っても脱ぐだけ。当日の受付は一切なし。他のレースもかくあってほしいものだ。雨対策として腕、足の露出部分にはワセリンを塗りこむ。効果があるのかはわからない。
 9:00になり会場に出陣。ダイソーのレインコート着用。この時点では小雨。風は感じない。「これ位でもてば良いな」という感じ。
 川口運動公園の広い会場に入る。まずは奥の方にある男子荷物預かりの長蛇の列に並ぶ。キャッシュで100円を用意するのが煩わしい。
 9:45位にスタートブロックCに入る。

 10:00丁度にウォッチを押す。Bang!は記憶にない。スタート台には有森裕子ほか。手を振るのはお約束。スタートライン通過は2:03。3:00は覚悟していたので幸先よし。この時点では少雨。風はほとんど感じない。よし!行くぞ!
 流れに身を任せる。橋の途中の1kmまで@5:44。スタート渋滞でこれなら上々。少し上げる。3kmまでの2kmが11:47。「えっ?上げたのに@5:24?」・・・・「UP&DOWNがあるからかなぁ」。続けて@5:27、5:32とLAPを刻む。やっぱりおかしい、体感では5:15程度で押しているつもりなのだが・・・・右足裏のハムストリングが突っ張って伸びない感じ。今日は調子が悪いことを自覚。
 レインコートは2km位で上半身を抜き、袖で腰に結わく。ここでもう雨は上がっていた。「また雨が落ちてきても、この位気温があればもうレインコートは要らないな」と判断して3km付近で投げ捨てた。そこはレインコートやビニール袋で山のようになっていた。
 右足裏の突っ張りを感じながらも、5km以降のLAPは5:18~37と刻んで10km。G56:52、N54:49。この時点ではまだまだSUB4はできるものと考えていた。足はやっぱり伸びないのだけれども。
 12kmまでの2kmを11:08(@5:34)で通過したところで「あと30km」という手書きの看板が見えた。「あと30kmもあるのか!今日はダメかも」と初めて弱気になった。
 そこから@5:43、22、38で15km。次のLAPは給水を摂って5:54まで落ちる。「今日はダメだ」と悟る。早15kmだよ、ここからは長い・・・
 16kmを過ぎて、空いているトイレがあったので飛び込む。今日はそんなに過剰に水分摂取はしていないのだけどな。ロスは0:45ほど。4時間PMに抜かれたのもこの辺りだったかな?男女2名のPMが世間話をしながら軽やかに抜いて行った。その後は例によって大集団。集団がイヤで一度前に出たが、すぐさままた抜き去られた。ランナーが「PM速過ぎないか?」「後半のペースダウンを考慮して前半はちょっと早めに行くらしいよ」とか話をしていた。付いて行けない自分が悲しい。
 17kmまではトイレロス込みで6:30、続けて5:44、35。次の20kmまでのLAPは、給水があったとはいえ、遂に6:02まで落ちてしまった。そこから、ぐーっと下って中間点。G2:00:53、Nは1:59。直前の下りの1.0975kmに6:25(@5:51)かかっているから、ここからペースをぐっと上げなければSUB4は無理。完全にあきらめざるを得なかった。まだ半分も残っているよ・・・・。
 ハーフを過ぎた辺りはコースが変わっていた。折返しがなくなったのは個人的には残念だが、旧コースでは距離表示がおかしかったところ。改善されたと考えよう。
 中間点以降25kmまでは6:03~17。それ以降6:31、06、21と刻んで、29kmまでのLAPが遂に大台を超える7:01。続けて30kmまでは@7:08。30km地点通過タイムはG2;57:50。3:00:00はなんとか切れたとはいうものの、久々のド失速である。4年前は疾走していた霞ヶ浦湖畔。農家なのか漁師なのかわからないが大きな旧家の一軒家が点在する道で、重たい脚を一歩一歩運ぶ。右脚大腿裏が軋む。左のふくらはぎも違和感がある。無理はできない。「今日はターサーではきつかったな。クッション性の高い練習シューズで来るべきだった」とかネガティブ思考に陥る。「そうだ!塩飴だ!」と舐めてはみたが効果はわからない。さらにこの辺からはまた雨も落ちてきた。寒くはない。考えたら「風もない。曇天少雨で微風。実は良いコンディションじゃないか!」・・・・・「そんな中、なんで俺は失速しているのだろう」って感じ。
 雨空の下、霞ヶ浦の湖面は見える。暴風予報だったせいか名物・帆引き船は見えない。
 30km以降、7:01、09、6:44、49、41で35km。32km過ぎに少しペースが上がったのは何故だったのだろう・・・・ピンクのオバハンランナーが喘ぎながら走っていたが女性の喘ぎ声に反応したわけではない。と思いたい。クエン酸を飲んだのはこの辺りだったかな?給食のクリームパンもかじったが雨で湿っていて歯にまとわりつく違和感が残念だった。
 35km手前で、沿道にいる会社の仲間を発見!小学校低学年?のお子様2人も声を張り上げてくれている。手を振って「○○さ~ん!」と声援に応え「ヘロヘロだよ~」と続けたら、親子3人、さらに声を張ってくれた。ありがたい!しかし、さいたま市在住の○○さん、この悪天候予報の中よくぞ土浦まで来てくださった。あとから聞くと「つくばエキスポセンター他に遊びに行くついでにマラソンの応援をしよう」とお子さんを連れ出したとのこと。お見事です!
 続けての給水ではおしるこがあった。生温かい甘味で気分転換。おしるこ給水は福知山以来かな。
 エネルギーをもらって残り7kmに挑む。
 39km位か?短い50m程の折返しを経て、広い道に出て視界も広がる。「ここ、4年前はM高史に牽引されてスパートをかけたな」と思い返すと今日の我が身が恨めしい。今日は一歩一歩足を運んでいるだけ。「おっ!ロッキーのテーマだ!」。大音量のeye of the tiger!ラジカセの横に「引退だが嵐だから(来た)」とか書いてある。このオジサン、毎年の青梅の21km過ぎの上りや、東京マラソン(旧コース)の橋の上りの苦しいところで、いつもこの曲を流してくれていた。今年の青梅に居なかったことは気が付いていた。そうか、引退したんだ・・・・残念。それでいて今日は嵐だから来てくれたと。ならばこっちも頑張らねば!オジサンに拳を上げて「ありがとう」と応えた。
 35km以降は6:58、7:04、04、6:58、6:33で40km。ここまで来たら「完走」は間違いない。雨も上がって明るくなってきた。
 40km以降、この辺りも少しコースが変わった気がする。造成工事?再開発をしているのかな?執念で重たい足を運んでいたら、途中で何度も前後していた女性に抜かれた。喰らいつく。ダメだぁ。置いて行かれた。
 41kmからは記憶にある道。川に突き当ったら右折、川沿いを進んで左折して、スタートゲートを正面に見ながら橋を渡って左折。グランドには右折。この最後のジグザグは少し上げる。最後の直線100mほど。足を伸ばす。40km以降7:05、7:51(/1.195=@6:34)。ゴールゲートをくぐった。へっとへとのG・O・A・L!G4:21:○、N4:19:44。なんとか辿り着いた!

 スタート前の目論見から30分も遅れるレースは12年千葉アクアライン以来だろう。
 なんでこんなに遅れたのだろう。気になるのは右脚大腿裏の張り・・・・。今回はレース5日前の火曜日に7km走って以降は休息とした。休息しすぎたか?休息は良くてもストレッチだけはしておくべきだったのだろう。今シーズンは順調に距離を踏んできた。あるいはそれで疲労が蓄積していたのか?
 天気予報が荒天でテンションが萎えた。これも心理的には大きな要素なのかも。
 いろいろ考えるが答えは出ない。ピークを合わせるコンディショニングは難しいな。

 戦前の天気予報は良い方向で大外れしてくれた。突風なんて全くなかったし、結果的には曇天少雨微風。気温もスタート時14℃で17℃程度までしか上がらなかった。実はコンディションとしては良好だった。これを活かせなかったのは悔しい。来年もチャレンジするしかないな!

 ゴールしてゆっくりしたいが待ち人がいる。ストレッチもせずにスタスタ歩く。係員の女子高生かな?にゼッケンのチップを外してもらって、記録証、完走賞をいただく。完走賞はリゲイン、れんこんうどん、醤油で、これらをまとめて紙袋に入れてくれているのが嬉しい。前回はばらばらに渡されたもんな。給水は紙コップでせこいけど、ここでクエン酸を流し込んだ。これでゴールエリアを脱出。
 荷物受けで自分のリュックを探しあて、ビニール袋やペットボトルを捨てる。会場にゴミ袋を持った係員が立ってくれているのは嬉しい。「ゴミは持ち帰れ」という風潮に異を唱えるつもりはないが、やはりゴミはすぐさま捨てたいのは人間の心情だろう。歩き出して連れにメールしたのが14:36(ゴール後15分)。「4:20かかった。先に打上げにいってくだされ」と。5分後に返信。「立体駐車場で着替えている」とのこと。えっ?目の前じゃん!そちらに歩を進めるといたいた。手を振りながら近付く。すでに着替え終えている連れを待たせて、急ぎ着替える。冷凍タオルは良い感じに溶けていた。ワセリンはしっかり拭い取れたのかな?着替え終えたのが15:00丁度。打上げ会場に到着したのが15:15位か?会社RCのご面々に加え、地元の応援団が盛り上がっている。すかさず生ビールを注文し、皆と乾杯!ふ~、うまい!
 総勢20名弱かな?10マイルの出走者はだいぶ早くから飲んでいるらしい。追いつかねば!もつ鍋も追加してもらい、酎ハイを飲んだが、やっぱり日本酒に落ち着いた。楽しい情報交換。「かすみがうらはコンディション次第」と言っていた仲間は見事SUB4、N3:53。連れもN3:55。このレベルの仲間では私だけが沈没した感じ。何をやっているんだか・・・。
 あっと言う間にお開きの17:00。一人3,300円を支払い、店の前で記念撮影をして解散した。
 土浦駅からは常磐線のグリーン車で帰るもんだと思っていたら連れが(酔っていたのか)「特急指定席を取る」と言う。任せていたら、取った指定席は18:24発!!おいおい、あと1時間もあるじゃねえか!水戸に帰る後輩も、次の特急まで1時間近くあるという。「1時間1本勝負だぞ!」ということで3人で2次会に。たまたま入った安居酒屋だが、ここが良かった!味付きウズラ卵に鳥レバーのレア焼き。日本酒が美味い。自分の好みの店で、ここを1時間で出るのは惜しい感じだった。
 駅で後輩と別れ、品川行特急に乗車。2人とも速攻で寝こけてしまった。それでも寝過ごすことなく19:15頃上野で別れ帰宅。小腹が減っていたのでカップ麺を食す。これを我慢すれば良いのだろうが、今日くらい許してもらおう。洗濯機を回し、浴槽の前日の残り水でアイシング。夜は両膝をさらにアイシングして就寝した。
 翌朝、足がだるいのは当たり前だが、痛みは全くなし。これはアイシングと練習の成果だろう。

 今日の総括。
 あまり振り返りたくないのだが・・・5km毎のLAPは、5-27:30、10-27:19、15-27:51、20-29:45、25-30:15、30-33:07、35-34:24、40-34:37、L2.195-14:56。15km過ぎからの苦闘が読み取れる。ただし、一番遅いLAPは32kmまでの7:09。ド失速した割に、この位で抑えられたのは進歩かもしれない。歩かなかったし。「完走」という最低限のプライドだけは守ったということかしら?自分に甘いかな?
 このコース、自分にとって相性が良いのか悪いのか・・・・本大会通算成績1勝2敗。まだ答えは出ていないぞ。来年リベンジしよう。

                                以上

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