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13年4月21日 かすみがうらマラソン

 26回目のフルは初めてのかすみがうらマラソン。49歳、40代最後のフルは失敗レースに終わる。SUB4生涯勝敗は8勝18敗。また借金10となってしまった。

 とにかく雨が冷たく寒かった!スタート直前、ゲスト・気象予報士アマタツのアナウンスは「気温5℃」。これでどよめきが起きる。「雨は13:00には上がるし、風も13:00には治まるでしょう。皆さん後半勝負で!」って・・・・「お気楽者!!!そこに至る3時間で体力消耗したら後半勝負なんてできるかい!!もっと小倉智明に怒られてなさい!」って心の中で毒づいた。周りのランナーのニュアンスもそんな感じ。
 例年の2月の青梅より寒い中、結局ケアした通りの展開となってしまった。

 スタートブロックで凍える中、救いは連れが隣に居たこと。世間話をしながら間が持てた。一人だったら本当に凍てついて固まっていたことだろう。
 10:00BANG!号砲は聞こえたのかどうだったか・・・いずれにしてもジャストにストップウォッチをスタートさせる。ここに立てたことを感謝。
 スタートラインを越すまでは歩き混じり。連れと健闘を誓って握手で別れる。スタートライン通過が4分弱。さぁ!行くか!!
 スタートの雑踏の中、ランナーが脱ぎ捨てたビニール袋が足に絡む。バランスを崩す。ビニールといえども濡れて重量が増すと、私ほどの体重があってもそうなる。おっかないもんだと思っていたら、案の定、そこから数十メートル進んだところで男性ランナーがビニールに足を取られ転倒していた。雑踏だと下が見えないからな。今後も気をつけねば。
 スタート直後、連れがコースの右側を進んでいくのが見えた。しばらく追い掛けてみるがちょっとスピードが違う。フルでは一切の無理はできない。私は@5’40で進むこととし、連れには先に行ってもらった。
 雨が強く降り続く。雨合羽は正解だったが裾が脚にまとわりつく。腰の位置で結わく。水溜りを避けるため急にコース変更をするランナーの動きがうっとおしい。今のシューズは20歩も進めば水は抜けるのだから気にせずに進めば良いのに。私は少々の水溜りなら委細構わずバシャバシャ進む。
 序盤のUP&DOWNを想定どおりのペースで進む。UP&DOWNと言っても線路を渡る跨線橋程度。高さは20m内外。ほとんど平らなコースと言って良いだろう。5km地点のLAPは28’42、10km地点は27’49。上々の序盤戦と言えよう。想定と異なったのが尿意。そんなに大量の水分を摂取したわけでもないし、スタート1時間前にはトイレに行ったし・・・・・冷えたということか。
 尿意を我慢しつつ15kmまでのLAPも28’03。17km過ぎ、トイレに飛込む。幸いロスタイムは丁度1分。グローブをしたままパンツのヒモを結ぶのには難儀したが、さして問題はない。引続き無理をしない楽なペースで進む。20kmまでのLAPも29’36。トイレロス1分を考慮すれば丁度良いペース。中間点通過がG2:04’01。スタート&トイレロスを考慮すれば、このペースで最後まで行かねばSUB4はできないという厳しい状況。「今日は難しいかな?」とも思う一方で「たいして脚を使わずにもう半分だから何とかなるのでは?」という思いもあった。
 22~25kmまでの距離表示が明らかに狂っていた。25kmまでのこの1kmは6’24だって!そんなに落ちてないよ!5kmLAPだと28’27だからこんなもんでしょう。
 ところが・・・・ここから6’02、02、05と続く。3kmも続くと表示がおかしいわけではなさそうだ。体感では@5’40イーブンで走っているはずなのに@0’20も落ちている。ペースを落としたわけでもなく落ちたことも実感していない・・・・これは今までにない体験でかなり戸惑う。今日はここで終わってしまうのか??
 「雨合羽を腰で結わえて下半身がずぶ濡れになったのがまずかったか?」「そりゃ足は冷えるよな」とマイナス思考に陥る。まだ15kmもあるから無理してペースアップをする所でもない。「いずれにしてもマイペースで押すしかない」と覚悟を決める。29、30km地点までを各@6’11で進む。この5kmは30’31となる。30km地点をG2:56’52で通過。30km3時間は一応クリア。しかしながら、ここでSUB4は断念せざるを得なかった。
 そうなると意欲が萎え、走り続けることが苦行となる。コースは狭くて単調、雨は続く、景色は煙ってつまらない・・・。長く白いひげの細身のおじいちゃんと抜きつ抜かれつしながら、@6’30を超えるペースで淡々と動く。ネガティブな思考が頭を支配し、給水所ではチョコレートパンを口にする。ヤケ食いみたいなもんだ。
 35kmまでの2kmはついに14’05まで落ちていた。「おいおい、いくらなんでも@7’00は恥ずかしいだろう。連れを待たせることにもなる。リズムを保て!」と自らに言い聞かせ、リズムをとる。コースが広くなったこともあり、なんとなく若干ではあるが調子が戻る。おじいちゃんを置き去りにして、そこから一応6分台で刻み(6’53、34、45、33)、39km地点。残り3kmちょい。
 38km過ぎの沿道応援では「寒いけど、心は燃えて」とか言われ、「燃えて、ないなぁ」と返したら受けた。しょうもない。少し明るくなってきた39kmで「残り3kmか!少し上げてみよう!」とペースアップ。抜き放題となる。数km前にヨチヨチ抜かれた駒沢公園JCの高齢女性も一気に抜き去る。40kmまでを@6’01でクリア。後から換算すると35kmまでの5kmLAPは33’48もかかったが40kmまでは32’46と盛り返していた。フルではズルズル行くケースが多かっただけに、今日としては数少ない収穫と言ってよいだろう。
 残り2.195km!41kmまでは@6’05、次の195mに1’34というのは解せないが、いよいよLAST1km!さらにギアを上げる。ぐんぐん足を伸ばすように飛ばす!右に曲がり、左に曲がって橋を渡る。左に曲がって運動公園。競技場が見えてきた。トラックに入る。水溜りのアンツーカーを駆ける。GOAL!!ふ~~。
 最後1kmは@5’04でクリア。Gで4:16’〇。N4:12台。ま、寒かったし、こんなもんかな~。一応歩かなかっただけ良しとしよう。

 最初から最後まで雨合羽を着たままのレースは初めて。この格好ではゴールの爽快感は得られない。ただゴール直前で雨は止んだようだ。雨合羽を脱ぐ。結わえたところと、頭を覆う部分から雨水がザーッと音を立てて落ちる。私の汗も混ざっているのだろう。
 連れは前かな?急がねば!それでもルーチンのストレッチだけはこなす。記録証を受け取る。Nタイムが出ていた。4:12’25。「お!!@6’00切ったじゃん!最後一所懸命走ってよかったなぁ」、少し機嫌が戻る。
 荷物を受け取る。幸い私のブロックは待っている人が居なかったが、隣はすごい列だった。ビニール袋だけを捨てて、ゴールしたそのままの姿で土浦駅を目指す。
 連れとは雨をケアして、駅コンコースで待ち合わせをしていた。連れが着替え終えて立っていた。負けたか~。聞けばPB更新の3:46分台とのこと。PBも越された!!!来シーズン、頑張らねば!!

 朝、土浦駅で連れと待ち合わせて、周りを見たらコンコースで着替えている人が多数居る。「こんな公共の場で非常識な人たちだな」と思っていたのだが、会場入りしてわかった。雨をしのげる場所が全くないのだ!私と連れは適当なテントに潜り込んで着替えちゃったが、他の方はどうしたのだろう・・・・・雨への備えが全くないマンモスレース。感心しないな。ゼッケンの事前送付だけが評価できるといったところか!
 ということで、地方に帰るすっきりした私服姿の連れを待たせて、コンコースで大急ぎで着替える。冷凍タオルも持参しているが体は冷えているし、塩なんか流れている。体を拭いもせずパンツ、Tシャツ、靴下を着込んだ。

 当日朝は社宅を6:00過ぎに出て、吉野家で牛丼お新香セットを食す。これは先月の佐倉と同じメニュー。験を担いでみた。常磐線我孫子行きは座れた。我孫子から土浦まで30分は立って行ったがたいした負荷ではない。

 前日から「冷たい雨」は覚悟していたので、当日の格好は、半袖Tシャツ(カイロ貼付)、雨用長袖、さらに100均雨合羽の完全武装。下はグレーのハーフパンツ、靴下は五本指。シューズはASICSジェネレイサー。CAPを被り、サングラスは不要。ポケットにはザバスピットを2つ。(ピットは20km過ぎで1つは摂取したが、30km付近では給食があったのでピットは摂取せず。)
 コースは事前にHPのムービーを見て変化に乏しいコースと言うのは理解していたが、雨で煙っているとさらに面白くなかった。
 6日前にアメリカのボストンマラソンで爆破事件が起きていた。そのせいで警備が厳しくなっていたようだが、警官もランナーも雨合羽を着ていたせいだろうが、殆ど物々しさは感じなかった。平和な日本に感謝したい。

 レース後は土浦駅北口の居酒屋で連れと打上げ。チキン南蛮、モツ鍋、串焼き3,4本をツマミに、生ビールからホッピーで軽く酔った。ま、フルの後だからこれくらいで許してやろう。
 帰宅して、ゆっくり風呂で温まった。スタート前から冷えと戦った5時間なのに腰の痛みをさして感じないのが不思議だった。
 佐倉で死んだ左足親指爪も今回は問題なし。佐倉はシューズの締め付けが緩かったのかな~。

 今日の総括。
 5kmLAPは、28:42、27:49、28:03、29:36(含むトイレロス1分)、28:27、30:31、33:48、32:46、12:43。25kmから落ち始めた。それでも少しは粘れるようになったのかな。                                            
                               以上
 

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