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16年8月28日 北海道マラソン

 「夏のフルでやったぜ!」の歓喜のSUB4!38回目のフルは2度目の道マラ。53歳。初めてのSUB4と同じくらいの達成感でした!

 8月のフルに挑むにあたり、6月、7月に30kmレースにエントリーした。真夏のマラソンに向けて耐暑訓練のつもりであったが、両レースとも雨中で涼しくなったのは誤算であった。天には勝てない、仕方ない。
 当日の会場入りは7:40頃。17℃との表示だが直射日光は強く、ランシャツランパンになっても全く寒くなかった。CAPには冷えピタシートも装着している。脇にはワセリンを塗りこみ、サンオイルも全身に噴霧。夏のレースの準備完了!
 8:00にオニギリ、大福を食べる。8:25にはスタートCブロックへ。9:00近くなるとDJが盛り上げるが、それほど面白くない。時計台の時計は木陰で見えなかったが、それにあわせてカウントダウン、9:00justにBang!スターターは高橋ひろみ道知事。

 スタートラインを0’57で通過。周りに合わせて進む。ちょっと早いと思ったが呼吸は乱れていない。そこだけに気をつけて進む。直射日光が強くてCAPを目深に被っているので視界は狭い。それでもすすきののニッカ看板は確りと見届けた。3km通過時点でN16’18、@5’26。これで進めれば上々。続けて@5’30、32で5km通過。
 ここから道マラでは唯一と言っていい登り坂。無理をしないペースでクリア。日陰に入ると涼しい、逆に言うと直射日光が強いということ。7km地点位かな、やたら呼吸音のでかい若い女が抜いていく。カラスみたいな音だった。創成川トンネルの手前から巨漢外国人男性2名と前後する。英語でしゃべりながら余裕を感じさせる。付いて行こうと思ったが、程なく置いていかれた。無理はしない。10kmまでを@5’14~32でG55’16。これで充分。
 ゆっくり給水を取った11kmまでは@5’50と遅れるが気にしない。そこからの4km、15km地点までは@5’11~26、いい感じでLAPを刻めている。沿道の木陰で缶ビールを飲んでいるオジサンに「旨そうですな~」と声を掛けると満面の笑みを返してくれた。
 19km辺りでトップとすれ違う。有名選手はいないので誰の顔もわからなかったが「ナイスラン」と大声を出してやった。
 いよいよ長くて暑い新川通りに突入。20km地点までの5kmは@5’23~38を刻む。中間点はG1:56前後で通過。スタートロスを考慮すればSUB4に向けて約5分の貯金ができた勘定だ。
 新川通りに入ると巨漢外国人男性2名組に追いついた。失速してんのか?余裕あると思ったのに。しばらく行くと呼吸音のでかい女も失速している。失速すると音も出なくなるのだな。
 背中からの直射日光は「暑い」というより「熱い」。サンシェードとネッククーラーは必需品だよな。他のランナーのむき出しの首を見ているだけで気の毒に思った。ふとみると対向者に吉田香織が見えた。「ヨシダ~」とダミ声で応援してやった。
 24km前後で対向者に知人を発見!「〇〇さ~ん!」と何度も叫ぶ。相手も認知して、センターラインに寄って来る。「まさかハイタッチするの?」と驚いたが、丁度、中央分離帯の切れ目でハイタッチ!16,000人のランナーの中でよくぞお互い認識できたものだ!元気をもらいテンションが上がった!!
 25kmまでは@5’32~39。幾分落ちてきているがまだ大丈夫。SUB4のためには平均で@5’41で行けば良いのだから、ここにきても少しずつ貯金を作っている勘定だ。しかも抜く方が多くなってきて気分はアゲアゲ!15km位から前後していた赤い帽子にちゃんちゃんこ・・・だから恐らく還暦ランナーだろう、この辺りで置いていく。
 折り返す。去年は折り返して向かい風になってペースダウンしたのだったな。給水でしっかりと補給する。26kmまでは@5’55と落ちるが、給水ゆえなので焦らない。その後4kmは@5’37~52、30km地点通過がG2:46’24。「これならSUB4行ける!」と密かにガッツポーズ!
 隣に、札幌名物テレビ塔のぬいぐるみを頭に付けた女性が並んでくる。沿道から「テレビ塔!」「テレビ塔!」と声援が飛んでいる。私から「テレビ塔、たいして受けていますね!」を声をかけたら「でもアタシ札幌の人間じゃないのよ。静岡から来てるのだけど静岡のもの身につけたって声かからないものね。地元の物の方が良いのよ」とのこと。なるほどね~。
 目に留まった沿道の手書き看板「足の痛みは気のせいだ!」、終盤、我が身に言い聞かせることになる。
 31km地点。「えっ!@6’03だ??」。まさかの6分超。先の30km地点で「SUB4は行ける」と思ったのは、あくまでも@6’00は超えないのが前提。やばっ!少し押さなくては!気持ち腰を高くするよう意識する。ここからは@6’’00に拘らねば!新川通りを外れる。道路に木陰もできて、沿道の観客も増えて、少しほっとする。ほっとするけど気は抜けない。@5’54、45、49、48と少しずつ貯金を作った感じ。35km地点をG3:15’43、残り7.195kmを44分ちょっとで行けばよい。半端な195mにやはり1分10秒はかかる。7kmを43分か!こんな計算をしながら走っているのだから面白いわけがない。ニューシューズの足も痛いような気がするが、気のせいと思い込む。シューズにも申し訳ないしな。
 35km地点以降、次は@6’10!「だめだ!せめて6分台でも1桁で抑えないと」!そこから、@6’05、04、20、09と瀬戸際のLAPを刻む。38kmで北海道大学構内に突入しても美しいキャンパスを愛でる余裕はない。まだ去年の方がふらふらになりながらも景色を懐かしんでいたと思う。ま、SUB4をあきらめていたからだろうが。今年は時計とコースをにらめっこで余裕は全くない。構内の入り口で、先月の釧路30kmでぶっちぎった青年に抜かれた。
 40km地点、G3:46’31。残り13分ちょい、状況は殆ど変らない。あきらめるわけにはいかないし気を抜くわけにもいかない。周りで歩いているランナーはここまできてSUB4をあきらめるというのだろうか?もったいない!でも今日は周りを鼓舞する余裕はない。
 41kmまで気合の@5’56でG3:52’27。残り7分半あるなら行ける!ここでようやくSUB4を確信!
 ラスト700m位でぜーぜー言いながら時計を必死に覗いているオッサンがいた。私から「歩かなければ行けますよ!」と声をかけたら「そうですよね!」と即答。誰も考えていることは同じということだろう。去年、歩くように抜けた道庁を駆ける。ようやく大通公園に出た。あれ?ゴールゲートはあんなに遠いのだっけ?それでも駆ける、今年は駆けている。ゴールが近付いてくる。ゴール横の時計が3:59を示しているのが見える。大丈夫だ、間に合う、駆ける・・・
 G・O・A・L!CAPとサングラスを外してゴールラインを跨いだ。
 G3:59’20!やった!夏のレースでSUB4だ!嬉しい!公私にストレスを抱えた中、大満足の結果と言えよう!

 達成感、充実感を感じながらゴールエリアをふらふら進む。メダルをかけてもらう。今年は30回記念と言うことで、3種の候補の中から参加者の人気投票で選ばれたメダル、北海道の形を模している。次にバスタオルをもらう。バスタオルって普段は使わないのだけど今日の着替えには必要だ。反転して大通公園に入る。水の500ペットボトルをもらう。即開封しゴクゴクと煽る。ここでベンチを発見。少し小休止して、ここで一連のストレッチ。脚がプルプル震えているがそれすらも嬉しく感じる。
 さらに進むと、ホースで頭から水をかけてくれる水浴び場がある!バスタオルやメダル他を花壇に置いて、頭からかけてもらう。シャワーだ!頭をガシガシして、全身の塩を流してもらった。その後、完走証をもらい、北海道新聞の号外をもらい、Cブロックの荷物預かりである3丁目に到着。待つ間もなく係員の高校生が荷物を出してくれた。「お!早いな!できるね!」と感謝。
 花壇の横に陣取り、冷凍タオルで全身を拭う。先刻のホースシャワーもあったので、本当にさっぱりできた。ただこの時点の気温は26℃、直射日光下での体感は30℃近かったと思う。朝は寒かったから仕方がないが、ゴール後の長パンツがうっとおしかった。

 北海道マラソンの運営は素晴らしい。広い大通公園が「控え室」みたいになっているもんな。雨だとどうなるのか想像もつかないが。レース中の給水も多数あり、それぞれの給水所が長いから、確実にコップ3杯程度の給水を摂取できた。応援もあるし、人気の大会であることは当然のことと思う。

 今日の総括。
 夏のSUB4は達成感充実感に溢れている。
 5kmごとのLAP、⑤27’20 ⑩26’59 ⑮27’12 ⑳27’19 25-27’59 30-28’38 35-29’19 40-30’48 L-12’49。やはり25kmから落ちてきているのだな。当日の札幌中央区の気温は気象庁データによるとスタート9:00は19.5℃、20kmの10:50には22.2℃、25kmの11:20には24.1℃となっている。後は30kmの11:50が24.1℃、ゴールの13:00が25.6℃であった。直射日光もある24℃あたりでばてたってことなんかな。
                               以上

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