17年8月27日 北海道マラソン
40回目のフルは3年連続3度目の北海道マラソン!54歳、首都圏から遠征しました!SUB4ならずで生涯勝敗は17勝23敗!
スタート30分前、札幌大通公園4丁目。「おっ!」、見たことのある顔が近づいてくる。会社の同期入社の〇〇だ!「〇〇!」「お~!」。お互い、あまりの偶然にたいした言葉も出ずに取り合えずの握手。言葉少なにお互いの健闘を誓い(?)別れた。2万人規模のレースでよくぞばったり出会ったもんだ。
天候晴れ。薄い雲はあるが陽射しは強い。それでも気温は24℃。気温もそうだが、この時期の首都圏と全く違うのは湿度だろう。爽やかな空気の中、3年連続北海道マラソンに臨めることを感謝する。
スタートブロックに入る。回りは座り込んでいる。私もそうするか。15分前位まではあぐらで股関節を伸ばしたりしながら座して待つ。DJが騒ぎ出す。立ち上がる。コンディションは上々?5分前からゼリーをゆっくり飲む。今年はスタートブロックがDなので、時計台のカウントダウンが正面に良く見える。高橋ひろみ知事の挨拶は短いのが偉い!他の政治家はしゃべりたがりだからな。
9:00丁度、BANG!今日ここに立てたことを感謝。しばしの沈黙の後、動き出した。
右折してスタートライン通過は2’57。焦らず周りに身を任す感じで進む。
今日の目標は現実的な4:30。病んでから1kmあたり0’30ほどタイムが落ちているのを実感している。「@6’00で進み、できるだけ粘る」ってな心積もり。
すすきののニッカ看板をしっかり視認し進む。2kmまでは@5’57ペース。スタート混乱を加味してもこれでOK。
中島公園の脇を抜け、豊平川・幌平橋を渡る。陽射しが明るい。今年も良い天気だ!右折した後、尚志学園高校の応援はすこぶる元気!左折して白石藻岩通り、このレース唯一の上り・南平岸までをそれなりに軽快に進む。登り切って左折して5km。この3kmを5’50~57で刻んでいる。
最初の給水、しっかり摂取。@6’00となるが給水故気にしない。そこから緩やかな下り基調。平岸、北海学園大学前、再度の豊平川は南七条大橋を渡る。創成トンネル通過の10kmまで5’41~53。トンネルを抜けたら涼しい!北海道の爽やかな乾いた空気が気持ちよい。これが道マラの醍醐味の一つだろう。
10㎞過ぎの給水も確実に取る。@6’09でも良しとする。そこから札幌駅の北口、北7条を淡々と西に進む。一度抜いたナスの着ぐるみに抜かれても気にしない、誰かに付こうともしない、石山通から新川通、北海道武蔵女子短大前を淡々淡々・・・JRの高架手前を右折して新川駅前を通過、札幌新道の高架をくぐったら左折して新琴似2条通。
トップとすれ違ったのは18km位だったかな?去年より全然手前なのが残念だが仕方ない。「トップグループは知らない面子ばかりで面白くない」と思っていたら、少し遅れて日清食品・村沢(東海大卒)がきた。「ムラサワッ!」と声をかけても返事は期待していない。まさか村沢が優勝するとは思わなかったな。その後JR東・寺田夏生にも声援を送った。
新川通に右折する手前で女子TOPともすれ違う。誰だか知らない。新川通に入って第一生命・田中華絵を発見!応援したい選手故「タナカッ」とがなる。コース対面・左の沿道には同社コーチと尾崎好美が声を張っていた!
北7条の11kmから新川通の20kmまでは5'35~6'14までのLAP。@6'00を超えたLAPは給水故だろう。20kmまではG2:00’10。これで充分、焦らず自然体に任せる。
折返し手前でZAVAS PITを摂取。梅味はピーチよりは飲みやすい。
手稲前田の26㎞の折返し。タイムアタックは考えていないし「あと16kmなら走れそうだな」という感触は得た。
30㎞までの10kmは5’58~6’44。去年までなら失速状態だが、今の自分にはマイペース。30㎞通過がG3:02丁度。この10kmは1時間を超えてしまったが、Netでは30kmで3時間を切っている。これなら上等でしょう。焦らずに進む。風は気にならない。陽射しはあるが、本州の夏に比べりゃ何でもない。大腿で前に進む感じを楽しむ。30km過ぎの給水では、給食として振舞われていた白いバームクーヘンを口に放り込む。ウマッ!しっとり美味かったなぁ。31kmまでは@7’28もかかってしまったが「給水給食をしっかり摂取したから」と我が身に言い聞かす。結果的に@7’00を超えたのはここだけだった。
32kmで新川通りを離れる。単調な直線から、市街に戻る。淡々と進む。このあたりで2度目のZAVAS PIT。すぐの給水で口を洗う感じ。
新琴似の35km通過。G3:35’17、そんなタイムだと言うのに沿道から「SUB4行けるよ」との無責任な声援。すかさず「SUB4は無理でしょ~」と苦笑いで応えた。
あと7kmちょい。35kmまでのこの4kmは6’19~32。安定している。この辺りの給水だったかな?スイカを食べたのは。久々にスイカってものを食べたわ。
淡々淡々・・・宮の森北24条通を横切って、38kmで北海道大学に進入。過去2回は必死に走っていたのだけど今日は周りを見る余裕がある。構内は緑が深く木陰が多いし、視界を拡げたいから、サンシェードを外し、CAPを浅めに被りなおす。母校のキャンパスも良いし、愚息の大学も雰囲気があった。でもこの北大キャンパスはまた別格のような気がする。自然との融合、伝統の重みを感じる。それでいて吹く風は爽やか!ここで意識が覚醒してシャキッとした!完走への確信を持てた。
40㎞は北大の中。この5kmは@6’19~58、G4’09:24で通過。淡々と進む。最後の給水を摂り、今年はクラーク像もしっかり視認。構内に流れるサクシュコトニ川に沿った道は応援も多い。笑顔で抜ける。北大を出る。道庁が結構遠くに見える。「まだ結構遠いなぁ」って感じ。
それでも淡々淡々と進み、道庁を抜け、北一通を渡り、ついに大通公園。それなりに足を運ぶ。右折していよいよ・・・。
ペースを上げたいがしんどい。それでも気持ち上げて大通を6丁目、7丁目と西に進む。そして8丁目・・・自らが映っている生映像のビジョンを見上げる。ゲートが近づいて来る。GOAL!ゴール!GOAL!
G4:24’11!!!Nだと4:21ってことか?今の体調なら充分!「歓喜のゴール」ってことで良いだろう。ゴールラインでのガッツポーズの瞬間、もろもろの思いが交錯し涙ぐみそうになった。
ゴール後は、完走メダル、バスタオルをもらう。Uターンして大通公園に入る。ペットボトルを受取り、チップを外してもらう。完走証もゲット。北海道新聞の号外も受取り、村沢の優勝を知る。
陣地の大通公園4丁目までが遠く感じる。ここで荷物を受取り、芝生にて
しばし寛ぐ。気がつくと、既にゴールから45分も経った14:10になっている。少し急いで片付けて、上下ランウェアのまま、さらにゼッケンまで付けたまま、バスタオルを羽織って立ち上がる。大通公園南側でタクシーを捕まえ、シートにバスタオルを敷いて乗り込む。「ジャスマックプラザにお願いします」「お風呂の方ですか?」「そうです」ってなやりとり。14:30頃CI。ジャスマックプラザは札幌でも一番高級な温浴施設ではないかな。さすがに綺麗な施設だ。全身の塩を洗い流す。ゆっくり温泉で温まる。次に温まりすぎた体を露天で冷やす。その後水風呂で脚をアイシング。この水風呂が冷たいんだ!脚だけでも20秒ほどしか入っていられない。仕方ないからシャワーで膝をアイシングした。ふ~気持ちよい。その後何度か檜風呂の温泉にも入って・・・・さっぱりしてやっと着替える。ポロシャツに下は7分丈ランパン。完走バスタオルは使命を終えたので、写真を撮って廃棄した。
15:30にジャスマックから再度タクシーに乗る。行き先はグランドホテル。初めて参加してみる公式「フェアウェルパーティー」に出陣。
16:00開宴。でもビールはお預けで、まずは表彰式。男子優勝村沢から8位まで、女子優勝前田から8位まで。応援していた田中華絵は3位だった。立食形式で同じテーブルで立って待っていたランナーと「立っているのがきついですね」とか話しながら宴を待つ。16:30ようやく乾杯。サッポロクラッシックはやはり美味い。同じテーブルには「過去2年は足切りに遭ったがようやく完走できた」という方から「SUB3しかしたことがない」という若者まで多士済々の5人。それなりに楽しいマラソン談義だった。
途中、野尻あずさがテーブルにやってきた。2ショットで写真を撮ってもらう。その後、前の方に攻め上がって、村沢と握手して2ショット、「高校駅伝で1区を回避して留学生と勝負したときから応援していました」とエールを送る。ずーっと誰かと会話していた田中がようやく開放された。すかさず写真をお願いする。サインも貰いたくてマジックと白いウインドブレーカーも持参していたが、そんなものにサインをねだっている奴はいない。自重。
日本のマラソン強化リーダー・瀬古利彦もいた。今日の男女優勝者はMGCのチケットを得たとのこと。応援しよう。瀬古の周りにはさすがに人が多い。写真はあきらめた
そんなこんなでそれなりに楽しいパーティは17:45頃にお開きに。同じテーブルの面々とは「来年も会いましょう!」とか社交辞令を交わして別れた。会費は3,000円のフェアウェルパーティー。これはこれでなかなか楽しいものだった。
その後串鳥本店で日本酒に串焼き。ここはいつ来ても落ち着くなぁ。ホテルに帰って22:00就寝。途中2度ほどトイレには起きたが、翌朝6:00過ぎまで寝ることができた。幸い膝の痛みは全くなし。大腿で走ることができた証かな?
今回の総括。
5kmごとのLAPは、⑤29’30、⑩28’58、⑮29’00、⑳29’45、25-30’17、30-31’33、35-33’17、40-34’07、G-14’47。ま、良く粘ったということで良いかな?
Nは4:21’14。去年より23分弱遅い。「1kmあたり0’30ほどタイムが落ちているのを実感している」という実感そのままのタイム。徐々に焦らず快復を図りたい。
以上
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