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23年3月5日 東京マラソン

 55回目のフル。SUB4成る!これでSUB4生涯勝敗は28勝27敗。今夏の還暦誕生日を最低五分で迎えることが確定した。狂喜乱舞!

 ここのところの2連敗のリベンジは東京で果たせるのか?!
 連敗の1戦目・昨8月の北海道は真夏のレースだから仕方ない。だが、そこでもらってきた新型コロナ感染症、そして2戦目・11月のアクアラインでの失速が我が身を惑わせた。「これは新型コロナの後遺症なのか?それとも単なる老化なのか?」と・・・その答えを東京で出したいものである。
 その2連敗で27勝27敗の全くの五分。今シーズンのフルはあと東京と来月のかすみがうらの2つ。どちらかでSUB4を達成して、少なくても五分で還暦を迎えたい!
 だから、今回はSUB4狙いに徹する。@5:30~40、5kmを27:30~28:00程度で刻んでいく。決して序盤に上げすぎないことを誓う。

 東京マラソンは13年振り3回目!07年第1回から毎回申し込んでいるが、当選したのは08年第2回、10年第4回の2回のみだった。当初は5倍程度だった抽選倍率、最近は10倍超だという。だから3回目でも恵まれている方なのだろう。
 また、コロナ禍が始まった20年3月の第14回大会はエリートランナーだけの大会となり、第15回大会は(21年の開催は見送られ)22年に開催された。従って今回は第16回ということのようである。ということは私の抽選結果は今回で3勝13敗。×〇×〇の後、11連敗してからの〇。17年からコースが大きく変更されているので「ようやく新コースを走れる」と言った感である。
 友人Sは20年大会の参加権の持ち越しで今回初出場が叶った。そのような持ち越し権利者が多数いるはずなので、今回の倍率はもっと高かったはずである。
 ただ、今回の運営はいろいろ気に入らない。まずは手荷物配送が別料金だと?!ただでさえ参加費23,300円と破格なのに!また専用アプリで健康管理をさせられるのも面倒だ!さらにレース前2日連続で抗原検査が必須だと!!!

 事前受付は、初日に行った。午後だからもっと空いていると思ったけど結構な人出だった。しかも外国人がやたら多かった!外国人の交付窓口は長蛇の列でお気の毒でした。

 レース当日5(日)、入場GATE2を8:25頃通過。入場にてこずるかと思ったけどアプリでスムースに入れた。面倒だと思っていたアプリに感謝!
 トイレの列がたいしたことはないので一応並んで用を足した。あとは渋滞に従ってそぞろ歩き8:50頃Eブロックに入った。センチュリーハイアットの西側。ここから北に進みヒルトンホテル前に向かう。新コースは都庁から南にスタートするのだ。静かにスタートを待つ。なお、Dブロックの男性数十名が新宿中央公園の斜面を駆け登り、スタバが入っているビルの壁面に立〇便をしていた。あんな奴らは追放しろ!

 9:10、定刻にGARMINスタート!拍手が起きる!私もグローブでバフバフ手を鳴らす!スタートで舞っているであろう紙吹雪が全く見えないのは残念だが、今日ここに立っていることを感謝。

 なかなか動かない。
 それでもスタートラインがようやく近づいてくる。歩道に元サッカー選手のKがいた!テレビで見る顔と違って肌が汚い。メイクをしないとこんなもんなんだな。それでも有名人だから「Kさん」と声を掛ける。なんて返してくれたのだったか覚えていない・・・スタート台を仰ぎ見ると都知事小池百合子。手を振るのはお約束。いよいよスタートゲートをくぐった。実にスタートロスが10分超!想像していたより遥に時間を要した。ま、仕方ない。これだけロスがあるとグロスは狙えない。ネットのSUB4に拘って行こう!

 このスタートゲートから走り出した!超渋滞を覚悟していたのだが、最初からほぼマイペースで走れる。アクアラインや青梅より余程良い。やはりコースが広いのだな。
 西新宿の高層ビル街を抜けたところが最初の1km。@5:42、これで良い。大ガードを潜る際、目の前を斜行してきて急に停まる外国人がいやがった!アラビア系の顔立ち、迷惑な奴だ!歌舞伎町を抜ける。呼吸が乱れないよう抑え目に進む。右脚ハムが少し張っている感がある。ストレッチが足りなかったか?温めるためにも抑え目に行かなくては!
 市ヶ谷への下りも調子に乗らないように気を付ける。その結果2~5kmで@5:30、28、29、29と極めて安定したLAPを刻めた。よしよし。これで良いリズムを作れたのだろう。
 飯田橋から水道橋、ここで右折して神保町に向かう。曲がりきったところでBR&B・三色旗のTシャツ発見。総武線高架下でするする寄って行って「○○会ですね?私もです。頑張りましょう!」とエールの交歓。
 沿道の応援は途切れない。さすが大都市東京!神保町を左折して駿河台下通過。
 さらに神田須田町。ここを左折して北へ進む。秋葉原を通過し、上野広小路で折返す。このスライド区間では対向者列に目を凝らす!居た!「S!」「おうっ!」楽しい!折返し直後には「Iさん!」楽しい!しばし進んで「(元サッカー選手の)Kさん!」楽しい!
 上野広小路に向かう途中が10kmだった。この5kmのLAPも@5:32、34、32、34、32。呼吸も乱れていない。
 再度須田町を通過、神田駅で高架下を進み、三越前から日本橋。ここで左折して茅場町。ここを過ぎた辺りでトップランナーとすれ違う。先頭を切っていたのは井上大仁。「イノウエッ~」とでかい声をかけてやった。他の日本人はわからず。しばらくして駒沢大・山野力に気が付いたが声は掛けられず。残念。結局優勝はアフリカ系。日本人トップは山下一貴と後から知ることになる。
 この後15km地点。この5kmも@5:31、32、29、26、27。順調順調!この辺りでスポーツヨウカンを口に入れた。浜町中ノ橋を左折、東日本橋辺りで女子TOPとスライド。日本人が見えないと思っていたら隣のランナーも同じようなことをつぶやいたので「ねぇ、見えませんね」と一言二言笑顔で声を交わした。その後松田瑞生が力強い走りでスライドしたのはしばらくしてからであった。男子以上に女子は世界から取り残されているようだ。
 浅草橋、蔵前を抜けて浅草。浅草寺雷門前を右折すると正面にスカイツリーとアサヒビール本社のゴールドビル。ウ○コビルは視界に入らなかったが、この光景は馴染みのない人には印象に残るのだろうなぁ。
 浅草をぐるっと回るようにして南に下る。蔵前一丁目で左折。ここで対向者列にGさん発見!「Gさ~ん!Gさ~ん!」と大声を出す。向こうも認知してくれた。やっぱりこういうのが元気につながる。Gさんが過ぎ去ってしばらくしてから3hペーサーが来た。「Gさん、故障していたけどこれなら完全復調だな」と頼もしく思えた。
 蔵前橋を渡る。この橋の上り下りがこのコースの中では一番のUP&DOWNとか?たいしたことはない。元気に進む。
 20km通過。この5kmは@5:37、36、37、29、29。呼吸も安定しているしNoProblem!
 石原一丁目を右折。南に進むと太陽の明るさを感じる。ハーフ地点を通過。Gross2:06台。つまりNetだと1:56台。順調!と言うよりSUB4狙いだから絶好だ!
 両国駅の東側を通過し森下へ。ここの給水所にはゼリーがあった。PickUp!半分ほど摂取してしばらく手に持って走る。清澄白河、深川を通過、門前仲町で左折。和太鼓の演奏が響く。嬉しい。24km手前の富岡八幡宮で折返す。しばらく進んで再びIさんとスライド。声を交わす。結構差が開いている。やっぱりIさん、相当膝が悪いのだろう。
 門前仲町を右折して25km。この5kmは@5:33、26、37、27、25。順調。呼吸もまだまだ楽だし余裕がある。この時点で早くも「今日はいける」と確信した。直ぐに給水所が見えた。手にしていたカロリーメイトゼリーの残り半分を吸い尽くし、給水も摂取して、ゼリーと紙コップを合わせてゴミ箱に捨てた。このゼリー補給にも感謝だな。
 この辺りから俄然抜く方が多くなってきた。気分も乗ってくる!蔵前橋のUP&DOWNも軽快に走り抜けて蔵前に戻る。ここを左折して南下。東日本橋辺りが30km。この5kmは@5:41、30、37、28、28。OK。28km位から少し押す感じになっている。調子に乗り過ぎないように呼吸をチェック、大丈夫だ。
 日本橋まで戻り、左折。高島屋を通過。京橋、銀座を抜ける。この辺りで右脚に一瞬だが鈍痛が走った。確かにLAPが@5:15まで上がったよね。銀座に興奮したのか??この鈍痛は身体からの黄信号、素直に従って少し抑える。
 この辺りで沿道から「マラソンは30kmからだよ」との声援。「仰せの通り」という感じ。
 銀座四丁目の交差点、つい先日新聞で建て替えが報じられた三愛ビル。ここを右折して進むと。数寄屋橋の路上にハトバスが何台も駐車していた。33.5km関門の回収バス・・・ここで回収したランナーをゴールまで届けるのだよな?後から考えたら、直線距離で1kmちょっとだぜ???「こんなに台数が要るの?」って感じ。
 日比谷を左折。我が脚はまだ元気。先刻の鈍痛も気にならない。新橋辺りで35km。この5kmは@5:37、23、15、31、31。よしよし。この辺りの沿道ボード「参加費23,300円の元を取れ」だったかな?笑えた。
 芝公園を通過。増上寺と東京タワーを振り返るように仰ぎ見た。
 ここを過ぎて首都高の高架下でSとスライドした。「S!S!」と2度絶叫!返事は「オウッ!」と力強かったが、明らかに奴はばてていた。「追いつけるかな?」と思ったけど、その後に当方に37kmの、対向者側に38kmの表示が見えた。「1.5km以上ある。8分も差があるんじゃ無理だな」と悟る。ま、Cブロックの奴とはスタートで5分以上の差があったはずだし、上野広小路の折返しではもっと差があったもんな。
 三田で右折して、田町駅を過ぎて37.5km辺りで折返し。まだまだ元気!抜く方が多いけど、たまに抜いていくランナーがいる。格好良い女性だと付いていきたくなるけど無理は禁物。ちょっと強めのマイペースで押し通す。
 40km通過!この5kmは@5:51、24、32、39、36。@5:51かかったのは35km過ぎの給水でゆっくりスポドリと水を摂取したから。直前に摂取したZavasPitの甘ったるさをしっかり消去したかったのよね。
 ただ順調とは言え、40km時点でGrossは3:51台。もとから気にしないはずだったけどGrossSUB4には白旗確定。一方NetSUB4は確実。安堵して次の最後の給水でも立ち止まって小休止してしまった。41kmまでは@5:50。
 少し進んで丸の内仲通りに入る。ここを通るのは初めて。石畳が洒落ている。しかもビジネス街だと思っていたけどTiffanyとかあるんだな。
 この丸の内仲通りの応援はさらにすごい。狭くなったコースの左右両側に人が群がっている。その真ん中を抜けていくわけで、両側からの声援が天から降ってくるようだ。それを楽しむ。今日は38,000人のランナーの内12,000人が外国人だそうだ。ここの声援も外国語が飛び交っている。英語、スペイン語、大陸言語・・・その声援を受け止め、アロハポーズで応え、さらにこちらから煽りも入れて、楽しみながらゆっくりJOG。これを後から少し後悔することに・・・
 丸の内仲通りの終わりが42km@5:48。左折して東京駅前の行幸通りに出る。途端に視界が広がる。ラスト195m!東京海上の本社ビルを見る。建て直し前に仰ぎ見るのは最後になるだろう。
 足を運ぶ。まだ余裕がある。和田倉門の公園手前のゴールゲート手前、両手でガッツポーズ!ラスト195mは@1:04。G・O・A・L!G4:03、N3:53の歓喜のゴールであった!
 直近2回のリベンジなる!しかも今日は余裕のあるゴール。時計とにらめっこする必要のないレースは久々。楽しかった!

 すたすた和田倉公園のゴールエリアを抜ける。東京駅方向に折返す。まずはペットボトル2本の入ったレジ袋を受領。続けて完走メダル。エマージェンシーシート、不織布マスク等を受領、どんどんレジ袋に放り込む。最後に渡されたのがタイル地のポンチョ。以前もらったビニール製だと臭いけどタイル地なら歓迎。
 通路が広くなったところに陣地を確保。後から考えたらみずほタワーの下辺り。一連のストレッチ。2週間前の青梅マラソン30kmよりも疲労度は少ない位ではないかな。ホント今日は余裕あり!
 ストレッチを終えたら、レースウェアの上にポンチョを被って、会場を後にする。顔は塩を吹いているかもしれないし、下半身は短パンだが気にせずに東京駅に。13:13にゴールして、13:40には京浜東北線のホームにいた。さすがにちょっと涼しかったな。
 車内でタイムチェック。Sのタイムも・・・なんと!ショック!内容は後述。
 14:30頃帰宅。スタート前からここまでトイレに行っていない。やはり軽く脱水気味なのだろう。それでも今日は順調だった。
 まずは、浴槽に張っていた水で下半身をicing。シャワーを浴びて15:00過ぎから飲み始めた!ビールから酎ハイ!脱水気味、かつ、すきっ腹で酔ったわ!
 そして改めてPCで今日のタイムをチェック。
 Net3:53は自己歴代10番目。あら?そんなに上位なんだ・・・そしてSUB4生涯勝敗は28勝27敗と一つ貯金ができた。
 5kmLAPは以下の通り。5-27:38、10-27:44、15-27:25、20-27:48、25-27:29、30-27:44、35-27:17、40-28:02、2.195-12:42。我ながら物凄く安定している。さらに10kmLAPを見てみたら感動した!以下の通り。10-55:22、20-55:13、30-55:13、40-55:19!こんなにぶれていないのは驚異だよ!
後悔するとしたら、35~40kmの5kmLAPが唯一の28分台となったこと。そして帰りの電車内で気が付いてショックだったのはLAPでSにわずか@0:05劣後したこと・・・40km過ぎの給水で少し寛いでしまった。またラスト1kmの丸の内仲通りで声援を楽しんでJOGってしまった。ここを一所懸命走っていたら恐らく1分は短縮できたことだろう。ま、終わったことだ、仕方ない。

 今日の総括。
 SUB4成る!通算28勝27敗と貯金ができた。
 また「アクアラインの失速要因はやはり新型コロナ感染症の後遺症だった」とも立証できた!無論「5km辺りまでの渋滞で焦ってその後にペースを上げすぎたこと」、これも一因だとは思うが、「25kmでパタッと足が止まったのは後遺症」と説明した方がやはり辻褄が合う。それを証明する走りが今日できたと言って良い。
 今日の勝因は東京マラソンそのものにあるとみた!感謝!途切れることのない沿道の大声援、序盤下って後は平坦なコースは高速仕様。給水も適度にあり、給食のゼリーも良いタイミングだった。さらに今日はコンディションにも恵まれ、風はほとんどなく、気温はスタート時8℃、ゴール時11℃と絶好であった。お陰様で久々に「快心の走りができた」と言って良いだろう。
そして改めて認識したことは「キーは呼吸」ということ。呼吸に気を付け25kmまで行けば残り17kmはクリアできると確信した。
 「凄く満足な1日」という総括で良いだろう。

あとはトピックス。
★荷物配送
 スタートからゴールまでの手荷物配送が有料というのにはとにかく腹が立った!ささやかな抵抗(にはならないことはわかってはいるが・・)として、私は荷物を預けず、ゴールでもらえるポンチョを着て東京駅から直帰してやることにした。
 スマホ携行は出場条件となっているし、高カロリージェル他を携行するならリュックだな。中に入れるのは、自宅の鍵と現金少々、ウェットシートだけとはいえ、ランパンのポケットを膨らませたり、ウエストポーチなんかより却って良い。荷物を預けるのも受け取るのも時間がかかるからストレスになる。結果的に預けずに正解であった。
★冷え対策
 最近、練習中に脹脛がビリっとくることが多発している。老化と冷えが原因だろう。
 今日は自宅から足裏用カイロを貼付。これ、着けているときはあまり温かさを実感できるものでもないのだけど、実は結構高温。スタート前、シューズの紐を締めるまで、しっかり温めてくれた。その後カイロは(Tシャツの下に着た)ランシャツの腰に貼付したのだが、途中で落ちたようだ。コースを汚して申し訳ありません。
 もう一つのギアがゲイター!KFCのトレラン大会の参加賞でもらったもの。青梅マラソンでも使用した。今日も脹脛には全く違和感がなかったのはこれのお蔭もあるだろう。正解!ただこれ脱ぐときえらく大変なのよね。
 薄手のグローブは序盤で外し、途中1回装着したが、すぐにまた外した。
★アフターケア
 帰宅して浴槽でicing。ただこの時季だと上体が寒くて長時間、つまり充分に冷やせたとは思えない。その後はサロンパスを2枚ずつ両膝にV字に貼付。(日)(月)(火)の夜は継続した。今回は保冷剤によるicingはしなかったけど問題はなかった。
★レース後
 翌6(月)、膝の痛みはなかったので、筋肉を解すべくゆっくりゆっくり7km走った。これはやはり必要なのだろう。
 7(火)。朝一でゆっくりJOG7km。2日後も頑張って走った!
★フル履歴
 38歳で初フルに挑み、そこから7連敗。43歳・8度目のフルで初めてネットSUB4。そこからできたりできなかったり・・・・30代は0勝2敗。40代は8勝16敗。つまり50歳の誕生日を借金10で迎えた。これが人生最大の借金。50代に入ってからは勝ちが増えだし、55歳の最後に借金を返済した。実人生でもかくありたかった。56歳になってから負け、勝ち、勝ちの貯金1となったのが20年1月。「上り調子だからここから貯金を増やすぞ」と意気込んだところで、まさかのコロナ禍に突入。体力下り坂のこの2年にレースがなかったのは残念至極。コロナ禍明けのフルは58歳・22年4月、ぎりぎりでSUB4成る。貯金2。でもこれで自信が揺らいだのよね。この2年、走行距離を伸ばし、体重も減り、それなのにぎりぎり・・・・そして8月、11月で連敗して五分となっていた次第。今日で少しは自信を取り返したが、50代は現時点で20勝9敗。残り1戦!さてどうなる!

以上

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