【第22話】感動体験とは

今回も自身の感動体験を。と思ってましたが、その前に感動体験をもう少し掘り下げたく。

前回書いてから、あらためて感動体験を考え直してみましたが、
①同行者との記念日(カップル・夫婦・両親・三世代など)などで、幸せな時間を過ごせた
②思ってもみなかった偶然の体験(自然鑑賞や偶然の巡り合わせ等)
③コスパがめちゃくちゃいい(サービスでいろいろやってくれた、単純に質が良い等)
④期待値を上回った
⑤同行者との関係性の中で最良の選択ができた時
⑥素晴らしい接客対応
これらのうち、体験談として人に同じレベルを期待させていいのは⑥のみなんですよね。ギリギリ③や④は質の高さや期待値と好みの顕在化で、人にも同じレベルを体験してもらえるかもしれないですが、それでも難易度は高い。
人が最初にどう思ってるか?は他人には分からないし、思い入れのある関係性で行った食事や宿泊などは、他人に伝えても「良かったね〜」にしかならない。
例えば子供を連れての旅行で、子供も楽しそうに過ごせたのは、その関係性があってこそ。同じ体験を他人がしてもいいとは限らない。
だからこそ、感動体験とは人に伝えても伝わらない、伝わりにくいカテゴリーだということがわかってきました。ただ唯一、⑥の接客対応については、どんな接客が好みかにもよりますが、ヒット率は高いかも。前回紹介した「高島旅館」さんは書いた通り、つかず離れずのちょうど良い頃合いで、食事でめいっぱい満足してほしいという考えが伝わる宿。こういう何かに特化したサービスがあり、かつそれをお客さんに楽しんでもらおうとする気持ちの見えるサービスは人に伝わりやすいかもしれません。

まだ整理できてませんが、感動体験とは、単純な発信でいいならば、自らが、感動したいい話を書けばいい。ただし、人に何かを伝えようとするならばそれでは足りない。何か参考になるメッセージを残したいならば、サービスの詳細やその質を伝えても、同行者やそのシーンにより大きく感動の要素は変わるため、伝わらない可能性が高い。ストレートにいうと参考にならない可能性が高い。
伝わるとするならば、それは人の想いや接客、そのサービスが相手をどんな気持ちにしたいのか?などのストーリーを見せること。感動体験にこだわるならばそれではないかと。

ただし、ゴールは感動だが、感動体験というワードを変えて、そのサービスの特化した部分を伝えるのはどうか?
なぜその商品を買ったのか。
買ってみてどうだったのか。
なぜ再びその商品を買うのか。
など
自分でそんな商品をあげるとするならば、
・高島旅館(北海道)→料理と接客
・湯宿だいいち(北海道)→ふくろうと朝食と接客
・かね春(高知)→うなぎ
・千年松(愛媛)→ロケーション
・白老asobuba(北海道)→トイレが綺麗なキャンプ場
・イエティ→最強クーラーボックス。
・ユニフレームおでん焼き台→小さな面の焼き台機能とおでん&熱燗機能
・きくなが養鶏場の鳥刺しお取り寄せ(鹿児島)→ボリュームと質
・山本屋本店(名古屋)→味噌煮込みうどん
例えば上記は、必ずまた行こう、また買おうと思っているし、人にも薦めたい。

ちなみに私は北海道民です(今さら)。当たり前ですが、住んでいる場所によっても、感動ポイントは変わりますよね。我が家は九州の甘めのお醤油や名古屋の味噌文化、西日本のうなぎには普段食べない珍しさもあり、旅先も西日本を選ぶことが多いです。好みのものを見つけてはまた行きたいと再訪することもしばしば。

住む場所と年齢層、そしてなぜそこで買うのかの理由が書かれていれば、自分にあった感動が選択できる確率が高まるのでは?と思うのです。

我ながらまだまだ整理がついていない。
もっともっとシンプルにせねば。

もう少し考えます。
ではまた次回。

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