かわいいから大丈夫♡(になるべく)

　私は私が思う「かわいい」人生を生きたい。そのために、まずは髪を伸ばす。見た目を変えようと思った時に、以前は意識改革で髪をバッサリ切ったから、今度は伸ばすことにした。どんな風に伸びるのか、ワクワクする。ただ伸ばすだけじゃなくて、美しい髪になるように洗い流さないヘアトリートメントを毎日使う。
　肌も健やかに保つために全身保湿クリームで保湿して、リップスクラブ(角質ケア)も塗る。これはいつも通り。いつもケアをすることで、嬉しい気持ちを増やしたい。

　ある時他者から「自分を大事にしていただきたいです」と言われた。十分大事にしているつもりだったけれど、大事にしていなかったのかもしれない。どんなことが自分を大事にすることなのかわからないから、見た目を変えること以外に「自分に時間をかける」ことも意識し始めた。「私はかわいいから大丈夫♡」になるべく。

　自分に時間をかけるために、すぐにレンタルDVDを借りて映画を観ることにした。
ホラー映画のコーナーで怖気付いてしまったから、恋愛映画を観た。
そして泣いた。
切なすぎて。
ふたりのやり取りが微笑ましくてにやけたりもした。

どんな時間にも人がいるのだと改めて実感している。

たくさん感情を動かされて、普段生活している時以上に感情は動いていた。4本観た合計時間は400分以上。文字通り、時間をかけている。
上手くいかない時、私は私のために映画鑑賞をしたのだ。

　何も守れなくて、生活の中でいろんなものを失ったような気がしていて、自己啓発本を中心に10冊以上読んだ。膝を抱えているだけではやるせなくて、読んだ。大切な気づきを自由帳に書き出して、何度も読み直し続けている。大きな気づきは、伝え方について。

正直、伝え方が森羅万象を司る気がしている。

自分のコミュニケーション能力に自信がなかったし、日々不安なことばかりなのだが、最近の私は時間をかけて気づきを蓄えているのだから大丈夫、進んでいけるんだという気持ちになることが多い。
　今私が考える「かわいい」はかわいさじゃない。進んでいけるっていう気持ちがかわいい。
まず自分の見た目を変えることで、嬉しい気持ちになるための景観をつくる。
自分の感情を動かし、気づきを蓄えることは、これからの自分のための勇気になる。「かわいいから大丈夫♡」な自分になれば、自分だけじゃなくて、私と関わる人の心もきっと守れる。守りたい。