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オリジナル

物心ついた時からずっと「いつかあの場所に還りたい」と漠然と思っていた「森」がある。

幼い頃は過去世の概念なんて知らなかったけど、自分の人生は「これよりもっと前からある」と感じていたし、その「森」は幼い私が行ったことのあるどの森とも違った。

タロットやリーディングの仕方は最初から知っていたと書いたことがあるけど、ここ最近、古代西洋魔術の本を読んでいたら、やはり知ってる内容がたくさん書かれていることに気づいた。

数年前にストーンヘンジに導かれたのも、イギリスに行ってすべてが懐かしかったのも、私の魂が通ってきたルートだからと考えるのは自然に思えた。

本を読んで魔術や魔法への意識が深まると、自然界との繋がりも一段階深まったのを感じた。

いつかまたイギリスへ行って森を歩いたりできるだろうか、と考えることもある。だけどコロナ禍にそれはまだ遠い夢。

それならば、とドルイドの聖樹であるイングリッシュオークの苗を買って植えてみた。

数日でニョキッと出た新芽が踊っているようで嬉しくなった。

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ある日、独自の祈りや瞑想を通して、ついに自分の中にいる女神と男神を見つけることができた。

内側にいるという事実は知っていたけど、ようやく出会うことができたのだ。

すると、そもそもあれだけ「いつか還りたい」と焦がれていた「森」も、自分の内側にあったことに気づいた。

私自身が森であり、私自信がオークだったのだ。

「独自の祈りや瞑想」と書いたのは、本に書かれているようなことを更に自分の感覚でカスタマイズしたものなのだが、そうして内なる神々に出会えたことにより、あるひとつの確信を得ることができた。

それは、世界中にはあらゆる教本やバイブルなどが存在するけど、絶対に最終的なコツは書かれていないはずだ、ということ。

書くとどうしても嘘になってしまうのだから仕方ないのだろう。

最後は自分で見つけることが暗黙の了解というか、そういう風にできているのだと思う。

「オリジナル」という在り方をどこまでも深く受け入れるには、自己愛はもちろんのこと、自己尊重と自己肯定も必須になる。

そのためにはたくさんのデトックスやクリアリングが必要かもしれないけど、とにかく自分への疑いを晴らしていく必要がある。

情けなさも恥ずかしさもみっともなさもひっくるめて、自分を信じられるようになるまでは。

そうして混じりっけのない「オリジナル」にただ在れば、誰でも魔法が使えるようになる。

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