In the Cocoon〜吊るされている理由〜
身動きが取れない時に出るタロットのメッセージはざっくり分けると三種類ある。
一つ目は、自分の思い込みや恐怖から動き出せない時。過去の経験から気遅れしていたり、自信の無さからその選択ができない状態だ。
その場合カードは「自分を癒し、古い価値観を壊し、勇気を出して進もう」というメッセージを見せてくる。
二つ目はタイミング。今は休息が必要だから身動きが取れなかったり、他のことが動かないと進まなかったり、単純にもっと準備した方がいい時だったり。
すべては天・地・人(天の声・地の利・人の輪)が揃った時に動き出すことを伝えてくるのがこちらのパターン。
そして三つ目は本当のあなたの才能を引っ張り出すために起きている「拘束」の時。
この時よく出るのが14番”Hanged Man”(吊るされた男)だ。
”Hanged Man”は自己犠牲や試練だったり「身動きが取れない中もがいて、できる限りのことをする」という意味のカードではあるのだが、一人一人が目覚め始めている今の地球では、このカードは少し違う意味を含んでいるように思う。
その人を吊るしている糸は、どうやら繭になっているみたいなのだ。
「この繭に入らないとあなた、本当の自分を思い出さないでしょ?」
「このくらい動きを封じ込めないと、本気出さないよね?」
自分が本当は何者なのか、何をするためにここへやって来たのか。
ちょっと荒療治だけど、一気に腹を括り 覚悟を決めて動き出せるようにと、繭に入れられ吊るされている。
他でもない、大いなるあなた自身の計画によって。
”Hanged Man”からのシグナルは「才能を開花せよ」
あなたが奥底に抱えている喜びの種は、もう芽を伸ばしたがっている。
自己犠牲や試練のような形になっているのは、いい加減もう気づいて欲しいからだ。
悪役を演じてくれている“キャスト”たちも、あなたの目覚めを待っている。
地球上のやり方に沿って生きる限り、このカードは「身動きが取れない中もがいて、できる限りのことをする修行」になる。
だけど本当の自分が何者なのかを思い出せた時、これは「修行」ではなく変容のための繭だったのだと理解するだろう。
その繭から紡がれる糸は、きっと美しく輝くはず。
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