メンバー紹介VOL.17 ファンベースカンパニーの太陽! 松田 紀子さん
こんにちは。ファンベースカンパニーのぞん(中村美幸)です。
ファンベースカンパニーの中の人を紹介するこの人気(?)連載も、いよいよ第17弾。
今回は、ジョンさんこと、松田紀子さんのインタビューをお届けします!
私にとってジョンさんは、太陽のように明るく眩しい、心のお姉さん。
困ったときにジョンさんに相談すると、ぱーっと曇り空が晴れるような気持ちになります。
今回は、そんなジョンさんと、「ファンベース」との出会いから現在まで、いろいろと楽しくお話してきました!
ちなみに記事トップの写真は、フレディ・マーキュリーカラオケ大会での一場面(2019年頃)とのこと。なんてハッピーそうなんだ!!
(↑野球はホークスファン。憧れのビアガールコスプレができてご満悦)
松田 紀子さん
●1973年(昭和48年)長崎生まれ。社内では同い年のメンバー2名と「48(ヨンパチ)組」というユニットが結成されています!
●2019年10月入社
●前職 KADOKAWA『レタスクラブ』編集長&コミックエッセイ編集部編集長
●ニックネーム ジョン(若手編集者時代からのあだ名で、当時好きだったジョン・トラボルタが由来)
●趣味 ホットヨガ、幕末(主に倒幕派)、サーフィン、コスプレ
中村(以下ぞん)今日はよろしくお願いします〜!
松田(以下ジョン)さあ、何を語りますかね~(笑)。
ぞん)ジョンさん、既にいろんなインタビューを受けられているので迷うのですが…。ハマっていることからお聞きしてもいいですか?
ジョン)長く続いているのはホットヨガだけど…、サーフィンも1年ちょっとやっているかな。
ぞん)サーフィンいいですね! 私もずっと憧れがあるんですがやったことなくて。
ジョン)私も漠然とした憧れがずっとあったけど、自分から行動に移すまでには至らなくて。それが、コロナ禍になる前くらいに友達に誘われて、「これはいよいよやる時が来たかも」と思ってトライしてみたら、結構波の荒れた大変な日だったんだけど、なんか一発で乗れたの(笑)。
ぞん)ええっ、かっこいい〜!! ヨガの成果?!
ジョン)体幹が作られてたのかも(笑)。その後はちっとも乗れないことも多いんだけど、最初の成功体験が気持ちよくて、頑張って通うように。
元々海が好きで、何も考えずに海水に漂うのが楽しいから、ゆるく長く続いている感じかな。大人になってからの趣味って、いろいろ発見があって楽しいよね。
ぞん)そういう楽しみが見つかるのってすごく良いですよね。
そういえば、大人になってから始めるという意味では、ファンベースとの出会いである「さとなおラボ」もそうでしたよね?
(↓弊社メンバーが多く在籍していたラボ。現在は募集しておりません)
ジョン)そうです、ラボも40歳過ぎてから。
ぞん)どんなきっかけがあって行こうと思ったんですか?
ジョン)『レタスクラブ』の編集長に就任して1年たった位の時だったんだけど、なんとなく、自分が今までやってきた出版の経験とか、編集の能力がだいぶ頭打ちになっている感じがしていて…。
ぞん)ご自身の中ではそう感じていたということですよね。
ジョン)そう。23歳から本格的に出版の世界に入って、30代が全盛期だったんですよね、感覚的に。そういう編集者として輝かしい時代が終わって随分経って、昔得た手応えが今はない…みたいな感じが続いていて、新しい知識や経験を自分に投入した方がいいかなと思ったんですよね。
(↓ジョンさんの編集者時代のエピソードや仕事術については、こちらをどうぞ!)
ぞん)普通なら編集長になっただけで満足してしまいそうですが…。現状に妥協しないのがさすがだなあと思います。
ジョン)ストレングスファインダー1位が「最上志向」だから(笑)。それでいろいろ探している時に、たまたま知人に「さとなおラボ」を紹介してもらったの。そこで学んだファンベースがとても面白かったから、どんどん『レタスクラブ』で実践していったんだよね。
そういえば、ラボの最初の自己紹介で、『レタスクラブ』が3号連続完売したことを言ったら、あだ名が「完売」になりかけた(笑)。それはさすがにやめてくれってお願いして、昔使っていた「ジョン」に落ち着いたけど(笑)。(注:さとなおラボでは最初にあだ名をつけられます)
ぞん)それはいくらなんでも嫌ですね(笑)。3号連続完売の方がラボよりも先だったんですね!
ジョン)そうなの、ファンベースを学ぶ以前に、勘でやってたことに対して結果が出ていて。ラボに入って、「私のやっていたことは実はファンベースだったんだ」ってわかったんだよね。それでさらに『レタスクラブ』での仕事にファンベースを投入していった感じ。
(↓こちらの書籍でも、『レタスクラブ』での経験を語られています。実はこの本を編集したのもジョンさんです!)
(↑『レタスクラブ』が宿敵『オレン○ページ』実売部数を抜いた時のくす玉写真)
(↑KADOKAWA時代、会社のエントランスにこういうポスターを貼っては「社内ファンベース」に勤しんでいたそうです)
ぞん)自分がやっていたことが言語化されたんですね。勘でファンベースをやれたってすごいと思うんですが、その「勘」はどこから来たものだったんですか?
ジョン)編集者って、ずっと読者を見ていて、「読者がほしいものを作る」というのが基本姿勢だから、そこは訓練されていたと思う。買ってくれるのは読者しかいないから、読者が満足するものや読みたいものを探ったり、聞いたり…ということは常日頃からやっていたので。
今でもファンベースをやっていて、編集の経験が活きていると思います。
ぞん)それは、普段ジョンさんと一緒にお仕事をしていても感じます。
3年ほど『レタスクラブ』の編集長を務められた後に、転職を決意されたんですよね。外から見ると、一番輝かしい時だったのではと思うのですが…。どんな思いがあったんでしょうか。
ジョン)でもとっくに、自分の中で輝きは終わってたんだよね(笑)。私は仕事が大好きなので、少なくとも65歳までのあと20年は働くと思った時に、今のままの知識や経験ではとてももたない、と悟ったの。20代で得た知識や感覚は40代までには使い切ってしまっていて、そこから先の武器がないことに焦っていて。
ぞん)ジョンさんでもそんな焦りがあったんですね…。
ジョン)傍から見たら、もう十分持ってるじゃん?って感じだったかもしれないけど、強みが「最上志向」で、心にオラオラ系が住んでる蟹座だから(笑)、武器がないことに関して諦観できなくて。あと20年働ける知見や思考力や経験値が欲しいと思って悶々としている時に、ファンベースカンパニーの立ち上げの話を聞いて、「そうだ、ファンベースカンパニーに行こう」って思ったんだよね。その時一番やりたいことが「ファンベース」だったから。
(↑2020年幕開けに明治神宮に行った時の写真。この数カ月後にコロナが襲い、リモートワーク中心になるのでした)
ぞん)自分の直感を信じて決断できる行動力が、ジョンさんらしくてすごいなあと思います…!
ファンベースカンパニーに入ってみて、実際どうでしたか?
ジョン)みんなバックグラウンドが様々なので、常に異業種交流会のような「?」や「!」が駆け巡る感じだったな。出版界の常識が通じないし、今までいかに自由な世界に属していたのかがよくわかりました(笑)。そういう意味では前職とのギャップも激しかったけど、私に備わっている編集力、言語化力、共感力、表現力は活かせていると思います。出版界で得たものをベースにしながら、また違う筋力をつけている実感はあるかな。
ぞん)本当に、ジョンさんの編集者として培った能力には、いつもみんな助けられています。
ジョン)あとは、とにかくメンバーがほんとに「いい奴」ばかりなのがとっても誇らしい。どこに出しても恥ずかしくない、目に入れても痛くない精鋭揃いだと、自信をもって言えます。やっぱり「人は石垣、人は城」(by武田信玄)だなって。
ぞん)うう、そう言っていただけるととても嬉しいです…。
ジョンさんは2020年から「はちみつコミックエッセイ」の編集長も兼任されていますが、改めて「ファンベース」と「編集」に取り組んでみてどうですか?
ジョン)会社で日々ファンベースについて考えて学んでいることを、自分流にアレンジして「はちみつコミックエッセイ」に投入している感じかな。
(↓「はちみつコミックエッセイ」についてはこちら。私も最近読みましが、とても面白かったです!)
ぞん)学んだことをすぐにアウトプットできる場が「はちみつ」なんですね。
ジョン)事業主側の事情は私も背負っているから、クライアントの皆さんが、「ファンベースをやりたいけどできない」という気持ちも手にとるようにわかります。妥協するしかないときもあるけど、長期施策(ファンベース)と短期施策の組み合わせが大事なこともわかってるから、そこは実体験をもってクライアントさんにもお話できる(笑)。
ぞん)ファンベースカンパニーの仕事と編集部の仕事、双方に良い影響があるんですね。
ジョン)うん、本業以外に副業も、脳みそ3つくらい持っていた方がいいなという気はしてます。ひとつのことを集中して考える時間ももちろん大切なんだけど、考え込んでも仕方ないことを考え込んでしまうじゃない、仕事って。
ぞん)私もしょっちゅうくよくよしてます(笑)。
ジョン)考えること自体は良いんだけど、切り替えが大事なときもあって。Aが行き詰まってBの方をやっていると、意図せずにAの方に答えが見えたりするわけ。
その点でも、ファンベースカンパニーに在籍しながら書籍編集長もやっているのは、自分の中でバランスが取れていると思います。
ぞん)ファンベースカンパニーと編集長、どちらもあってのジョンさんなんだということが、今回改めてわかった気がします。自分の好きなことを諦めない働き方、見習いたいです…!
最後に、編集長、ファンベースカンパニー、そしてジョンさん個人として、それぞれ今後やりたいことを教えてもらってもいいですか?
ジョン)編集長としては、読者に「はちみつコミックエッセイ」レーベルのファンになってもらいたいなと思ってます。レーベルのファンになると、特定の作家さんだけじゃなくて、他の作家さんの本にも興味がわいてくるじゃない。「はちみつ」が出している本は間違いがないって。まだ3冊しか出ていない(2021年10月現在)から、今からなんですけどね。そこをすごく意識して、「はちみつコミックエッセイ」ではこういう本しか作らないという方針7箇条をホームページに出しています。
(↓7箇条はこちら。こんな本、読んでみたい!)
ぞん)その7箇条に共感した人が「はちみつコミックエッセイ」を好きになるということですね。
ジョン)そう。その価値観に共鳴してくださった方が、読みたい、あるいは描きたいと思ってくれるはずなので、そこをまずしっかりやっていくのが当面の目標と思っています。
ぞん)クライアントワークにも活かせそうな経験ですね。
ファンベースカンパニーについてはどうですか?
ジョン)ファンベースカンパニーはまだ会社として若いので、メンバーがみんな生き生き楽しく自分の力を発揮できて、世界的に憧れの会社になるために、どう育てていくのがいいのか…ということを、今一番面白いと思っているかな。
まだ可能性はたくさんあるから、あっと驚くような制度とかを作って、ファンベースカンパニーっていいなって多くの人に思ってもらいたいです。
ぞん)よくジョンさんおっしゃってますけど、「楽しそう」って思ってもらえるの大事ですよね。
ジョン)楽しい風情を醸し出すことも大事だし、実際入社したり関わったりした人が「楽しい」って思ってもらうのも嬉しいから、その点をもっと磨き上げていきたいですね。
あと、個人的には、ファンベースを何かで実証したい。『レタスクラブ』でひとつやれてはいたんだけど、もう2個、3個を自分の手で生み出したいな。
「ファンベース」はどこでもできて、そして関わるとみんなが幸せになるよね、ということが、「はちみつコミックエッセイ」以外でも何個か達成できると、今までやってきたことが全部実っていく、と思っています。
——今回お話を伺って、改めてジョンさんの向上心や行動力、そして何よりも、自分の好きなことを全力で楽しむ姿勢に触れることができました。「ジョンさんみたいになりたい」、私はこれからもそう憧れ続けるのだと思います。その明るさに少しでも近づくため、そして、ファンベースカンパニーを憧れの会社にするため、これからもみんなと楽しみながら頑張っていこう!と、前向きになれるインタビューでした。
◆ファンベースカンパニーの「中の人」たちの記事は、こちらのマガジンで読めます!
次回もお楽しみに!
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