つみたて投資枠は全世界株式でいいのでは
※この記事は2023年11月に書いたが公開していなかったものなので、少し情報が古い可能性がある。
来年から新NISAが始まるが、私は特につみたて投資枠では、全世界株式の投資信託を中心に投資していこうと思っており、その理由について書いてみる。
① 米国一強の時代が続く保証はない
今の私のつみたてNISAはS&P500を中心に投資している。今の株式市場と世界的企業の中心は米国だと言っても過言ではないからだ。
しかし、長期的に見れば米国以外の株価がより伸びてくる可能性も考えられる。もっと言うと、米国がヘゲモニーを失って、他の国が経済の中心になることも考えられる。
現在の全世界株式にも、米国株が約60%含まれているが、これは随時変わっていくものであり、最終的にどこの国のどの銘柄にどれだけの割合で投資するのかは時価総額次第だ。
時価総額に基づいて、世界中の株式に投資してくれる全世界株式なら、将来の米国以外での変化に自動的に対応でき、米国だけに投資するよりもリスクは押さえられるのではないだろうか。
これは特に投資が長期になればなるほど有効だと思っている。
つみたてNISAの非課税期間は20年間で区切られているが、新NISAは無期限となり、30-40年と塩漬けにしておくことも考えられる。
運用期間がより長期化すると、一国への集中投資がリスクになりやすいと考え、より分散された全世界株式を選択したいところだ。
(新NISAでは、売却した枠は来年以降復活するので、銘柄を入れ替えることはできなくはないということは理解している)
ただし、インデックス投資は時価総額に合わせて投資割合を決めるのだから、先行者利益は取れない。
まあ、インデックス投資というものはそういうものだ。それが嫌なら個別株なりアクティブファンドを使うということになるだろう。
② 信託報酬率がやたら低い
昨今では全世界株式の信託報酬競争が止まらず、信託報酬が0.05%台の投資信託が増えてきている。
例えば以下のような投資信託が該当する。
全世界の株と通貨に分散させるより、米ドル建てのみでS&P500だけに分散させる方がコストがかからないはずなのに、なぜかS&P500に連動する投資信託の信託報酬率が大体0.09372%と高くなる謎現象が発生している。
仮に信託報酬率0.09372%の投資信託に1,800万円投資する場合と、信託報酬率0.05775%の投資信託に1,800万円を投資している場合では、年間信託報酬の差は4,316円となる。
これが累積すると、そこそこの金額差になるので、ここは信託報酬が安いという理由で全世界株式を選んでもいいような気がする。
ということで、少なくとも2024年の新NISAつみたて投資枠については、全世界株式の投資信託を買っていこうと思う。
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