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クレカ積立が月10万円になるならプラチナプリファードを作るか?

 新NISAに合わせて、クレジットカード積立の上限額が月5万円から月10万円になるようだ。

 元々の内閣府令でも月10万円が限度になっているのだが、クレジットカードの起算日から支払日までの期間が重複する可能性があるため、半分の5万円になっていた。来年からはこれが緩和される方向だ。


 月10万円を1年間積み立てると、年間120万円になる。これは新NISAのつみたて投資枠の年間上限と同じなので、この合計1,800万円の枠を15年間かけて埋めろというのが政府の意図なのだろう。
 もちろんNISA口座以外に別の証券口座を持って、複数カードで積立を行ってもいい。


月10万円を積み立てた時の還元ポイント

 クレカ積立の最大のメリットはクレジットカードのポイントが付くことだろう。
 還元率はクレジットカードによって異なるが、来年からも還元率が変わらないと仮定すると、120万円を積み立てた時のポイント合計は以下のようになる。

0.5%還元 * 120万円 =   6,000円 (三井住友一般カード、楽天一般カード)
1.0%還元 * 120万円 = 12,000円 (三井住友ゴールドカード、楽天プレミアムカード、au PAYカード)
1.1%還元 * 120万円 = 13,200円 (マネックスカード)
5.0%還元 * 120万円 = 60,000円 (三井住友プラチナプリファード)


クレジットカードの年会費以上に還元されるかも

 来年からも現行の還元率が変更されなければ上級カードへの切り替えで年会費以上のクレカ積立還元を受けられるケースが出てくる。

 例えば、三井住友ゴールドカードは年会費が5,500円かかる(年間100万円使えば永年無料)が、年会費以上にクレカ積立の還元が増えることになる。

三井住友一般カード       :還元6,000円   - 年会費0円        = 6,000円
三井住友ゴールドカード:還元12,000円 - 年会費5,500円 = 6,500円


 また、5%還元と最高の還元率を誇る三井住友プラチナプリファードは、年会費が33,000円かかるが、クレカ積立で60,000円の還元を受けられる。
 その差額は27,000円となり、他のどのカードよりも得になると言える。

三井住友プラチナプリファード:還元60,000円 - 年会費33,000円 = 27,000円


プラチナプリファードへの変更を考えるかも

 三井住友プラチナプリファードでクレカ積立をすれば、最も多く還元を受けられるので、(審査に通るかどうかは別として)検討に値するだろう。

 三井住友プラチナプリファードは2種類あり、Oliveに紐づいている「Oliveフレキシブルペイプラチナプリファード」と、「三井住友カードプラチナプリファード」がある。
 「Oliveフレキシブルペイプラチナプリファード」の方がコンビニなどの特約店での還元率が若干良くなるし、初年度年会費が無料という分かりやすい入会特典を受けられる。


Oliveのカードを変更するのはめんどくさい

 ただし、私はOliveフレキシブルペイの一般カードを持っており、これをプラチナプリファードに変更しようとすると、一度Oliveフレキシブルペイを解約しなければならない
 そして、単体のキャッシュカードを受け取った後に、再度プラチナプリファードでOliveフレキシブルペイを申し込む必要がある。


 これは非常にめんどくさいし、切り替えの間はカードが使えなくなるので、多少特約店での還元率が下がったとしても「三井住友カードプラチナプリファード」にした方が無難かと思う。
 こちらは家族カードが無料で作れるので、コンビニではこのカードを家族に使ってもらうのもありだ。


しばらく様子見

 ここまで書いたが、プラチナプリファードが月10万円のクレカ積立を5%還元はやり過ぎな気がするので、何かしらの改悪が入るかもしれない。しばらく様子見した方がよさそうだ。
 また一応プラチナカードなので、審査に通らない可能性も否定できない。そもそも杞憂かもしれない。

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