中4日

日曜日の首位攻防・ヤクルト戦。
中4日で戸郷を先発に立てるも、無念の投壊。
11-10で巨人は力尽きました。
さて今回は「中4日」の是非について。

今季、戸郷は7勝とチームの勝ち頭となっています。
その戸郷を首位攻防戦にぶつけたというのは
何ら不思議ではありません。
しかし、火曜日に95球投げていることを
忘れてはならないのです。

この「中4日」――
'22シーズンでは、日本ハム・BIG BOSSが
すでに火曜→日曜で「中4日」を導入しており、
4月には上沢が、6月には加藤が登板しています。
ところが、日本ハムの「中4日」と戸郷の「中4日」、
そこには明確な違いが存在するのです。

それは、火曜日に余力を残して降板しているということ。
事実、上沢は5回77球、加藤は6回74球と、
火曜は球数を抑え、日曜に備えているのは明らかです。
一方、戸郷は火曜にも95球を投げ込んでおり、
日曜に疲労を残してしまう可能性は否定できません。

その日曜日。
巨人は3回表までに5得点を挙げますが、
そのウラに戸郷が捕まり、1点差となって投手交代。
代わった今村が長岡に痛恨の3ラン献上して、
大事な首位攻防戦を落としてしまいました。

この試合で残念だったのは、次の2点です。
3回表、戸郷のスクイズプレイ
戸郷降板のタイミング

①については、
次の1点という気持ちもよくわかりますが、
バッターボックスには戸郷。
打撃が得意な選手ではありませんでした。
ましてや、ネクストが
前日のヒーロー・増田陸であることを考えれば、
彼に任せて欲しかったと思ってしまいます。
何のために彼を1番に起用したのか、ということです。

しかし、もっと深刻なのが②戸郷の降板でした。
せっかく中4日で登板したのにもかかわらず、
1点リードで降板というのはとても中途半端に思います。
先発させた以上、勝ち越されるまでは
彼を信じて投げ続けさせて欲しかった、と。
また、相手打線の巡りを考えても、
戸郷交代のタイミングは最悪でした。
なぜなら、打席には8番の長岡。
続く9番にはリリーフの小澤が控えています。
ヤクルトは前日の乱調を受けて坂本・木澤を外しており、
ロングの控えが手薄であったことから、
小澤の交代は難しかったと考えられます。
つまり、巨人サイドとしては、
8番の長岡を歩かせる選択肢もあったわけです。
しかし、原監督はこの打席で今村に代えます。
左対左。そう、原監督の伝統芸"プラトーン"です。
おそらく長岡は、自分は勝負されるだろうと考えます。
同時に捕手の大城も、ベンチはこの打席に
強気の勝負を期待しているだろうと考えたはずです。
絶対にここで斬る、と。
しかし、迷いなく振り抜かれたその打球は、
無情にもポランコの遥か頭上を越えていきました。

逆転。リリーフ失敗。小澤続投。
敗戦。カード負け越し。11ゲーム差…
待ち受けていたのは最悪のシナリオでした。

いくら悔やんでも、嘆いても、
過去は変えられません。
だからこそ、この敗戦を糧にして、
何とか首位に喰らい付いていって欲しいと思います。

スマートな野球を、
そして、ファンに歓喜を、
VIVA GIANTS !

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