今季最悪の取りこぼし

ヤクルトが大規模感染で戦力を欠くという、
巨人にとってはいわば大きなチャンス。
それにもかかわらず痛い敗戦を喫しました。

本日の指摘は計3点。
1.9回ウラ、サヨナラのチャンス
2.10回表、勝ち越しのピンチ
3.10回表、試合を決めうる局面

1.同点の9回ウラ、一死一・三塁
ジャイアンツ、サヨナラのチャンス。
打席には中田。その初球でした。
中田の打球はショートへのハーフライナー。
これで3アウト。え?
なんと、二進を試みた八百板が戻り切れず
ダブルプレーでチャンスを逸しました。

中田はファーストストライクをきっちり打ち返すことを、
八百板は二・三塁として併殺の可能性を防ぐことを意図し、
それぞれ、やるべきことに集中していました。
しかし、それが同じタイミングで重なってしまっては
一瞬にしてチャンスが潰えることもあるのです。
これを防ぐことができるとすれば、
ベンチからのサインで意図を共有することくらいでしょう。
しかし、実際には選手間で意図は共有されず、
この最悪のシナリオは現実のものとなってしまいました。

この最悪なムードの中、
第2の問題が起きてしまいます。

2.10回表、無死二塁
DeNA、勝ち越しのチャンス。
桑原は送りバントを試み、打球は一塁方向へ。
次の瞬間、大城は三塁を指示しました。
スクリーンには「Fc」の文字。
そもそも三塁はタッチプレーでした。
中田が完璧な送球をしたとしても
三塁でのアウトは困難だったように見えます。
結果、このプレーが大量失点の引き金となりました。

第3の問題。
3.横浜1点リードの10回表、一死満塁
バッターは途中出場の左打者・柴田。打率.161。
巨人はここで投手を高木から高梨にスイッチします。
すると今度はDeNAサイドから代打・大和のコール。
先日の記事でもお伝えしましたが、
高梨はチーム唯一の左殺し(詳しくはこちら)。
柴田がそのまま打席に立つと考えたのならば、
それはもう敵チームの研究不足と言わざるを得ません。

さて、対左.293の大和との対戦。
高梨はボールが先行し、4球目は直球が高めに浮きました。
打球はセンターへ。これが犠牲フライとなり、
巨人はあっさりと2点目を許します。
それどころか、続く伊藤にはセンターオーバーの
2点タイムリーを浴びてゲームセット。
この伊藤、打数は少ないものの、
左投手には.500という当たりっぷり。
そこにわざわざ左の高梨を当てたのですから、
もう結果は見えていたわけで...
ちなみにこの2人の打者、
右投手に対しては大和.233、伊藤.235。
もはや高梨を起用した理由は理解できません

お家芸であるプラトーンを敵軍に使い熟され、
面目丸つぶれの原ジャイアンツ。
ときにはデータ野球を採り入れてみてはいかがでしょうか。

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