勝利を掴むための左腕(ひだりうで)

首位攻防第2ラウンドは
ジャイアンツの劇的サヨナラ勝利
広島戦に続き、またもこの男が決めてくれました。
2 吉川尚輝
さすがはスターの星を持つ男です。

それにしても、よく勝ちました。
8回に追いつかれたときにはどうなることかと…

では、試合を振り返ります。
良くも悪くも、ポイントとなったのは8回でした。
スコアは4-2、二死一・二塁でオスナを迎えた場面。
結果としては中前打で1点、さらに一・三塁となりました。
少々外野が深すぎたために三進を許したことは
決して結果論にはしたくないところです。
そして、左の長岡を迎えたところで投手交代。
マウンドには今村が左キラーとして登りました。
この今村、実は対左打者での成績が芳しくありません。
被出塁率(右).283 (左).372
左打者に対してはシュートの精度が低くなり、
真ん中付近に集まって痛打されるケースや、
四死球で乱れるケースが何度もありました。

大城の要求は内角へのシュート。
さて、結果は――
放たれたボールは真ん中付近へ逆球となり、
長岡に痛恨の同点適時打を許してしまいました

続く右打者の濱田はなんとか抑えましたが、
チームとしては火消しして欲しかったところでしょう。
しかし、巨人のリリーフ陣で左殺しと言えば
たかなしきっちんさんしかいません。
しかも、7回の火消しに使ってしまったのです。
ブルペンに唯一残っていた左投手・高木も
対左でのピッチングでは安定感を欠いています。
つまり、この場面では打つ手がなく、
今村の経験値に頼るしかなかったわけです。

今思えば、7回に赤星が四球で自滅しなければ
高梨を8回の火消しに使えたことでしょう。
メルセデスに勝ち星がついていた可能性も…
そもそも7回のピンチでは、
山崎晃大朗に対して高梨を起用したわけですが、
山崎は、対右.259 対左.314
左を当てるのはいわば自殺行為でした。
プラトーンに拘るのは勝手ですが、
監督・コーチがみずから分を悪くしては、
選手にとっても負担は大きくなるばかりです。

チームにとって唯一の左殺し・高梨。
新助っ投左腕・クロールがチームに合流するのは
まだまだ先のこと。
それまでは、高梨をどこで起用するかが
今後の勝敗を分けると言っても過言ではありません。
つまり、ジャイアンツの行く末は
高梨の左腕と、原監督の手腕に委ねられたのです。 (了)

っていうつまらないオチでした。

では、今日もビッグエッグで
VIVA GIANTS !

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