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自己破産をした40代の人間が住宅ローン組み、無事に住宅購入まで行きついた方法をお伝えします。自己破産から免責を受け、クレジットカードを無事購入し、住宅ローンを組むまでには様々な注意点がありますので、住宅ローンを無事通過させる為の方法を分析していきます。

はじめに

本編は諸事情により、自己破産をした筆者が住宅ローンを組めるまでの軌跡を書きました。

まずは、簡単に筆者の属性をご紹介をさせていただきます。

  • 住宅購入時年齢:42歳

  • 借入額:4080万円

  • 職業:自営業(フリーランスのITエンジニア)

詳細内容は本編を見て頂ければわかりますが、42歳の自己破産者で大企業や公務員といった高属性の人間でもありません。私と同じく40代近辺の方々は就職氷河期時代でフリーターや派遣など不遇の生活を強いられていたが、なんとか持ち直し、家族を手に入れ住宅購入を本気で考えている方が多くいらっしゃると考え執筆しました。

自己破産後の住宅ローンはある程度の知識を持って取り組まないと通りません。そこで、そもそも自己破産をしてしまった経緯~社会復帰~住宅ローン組成までの筆者が取り組んだやり方をお伝えすることで、これから住宅ローンを考えている方々に大いに役立てると思っています。

過去の経緯は直接住宅ローンに関係部分もありますが、自己破産後の生活改善が非常に重要である為、自己破産に至った経緯からお伝えできればと思います。


シナリオ1:はじめての借金

はじめての借金は2000年に20歳になってすぐの頃です。

都立中堅高校を卒業後、特にやりたいことも見つからずフラフラとしていたのですが、かと言って大学受験の為の勉強をする気にもなれず、当時たくさんいたフリーターと同じよう都内の飲食店でアルバイトを始めたのが転落のはじまりでした。その頃、不景気が騒がれていたなかでもスロットに毎日大量の人が通っては、勝った負けたを繰り返す、スロット全盛時代で誰もかれもがスロットをして遊んでいました。

それこそ朝から数百人も並ぶほどのも当たり前の盛況ぶりで、1日に10数万円勝つことは珍しくもなく、どんどんとスロットにハマりアルバイトで稼いだお金はスロットにつぎ込み、勝てば友人とボーリングや麻雀をして散財すると当時よくあるパターンのダメ人間の一人でしたが、フリーターでもスロットで稼いでいければいいかなと軽く考えてました。

18~20歳の間からすでに友人間でお金の貸し借りがあり給料前に我慢をすれば返せる程度のものでしたが、借金癖がこの頃についてしまったことが後々の自己破産に繋がっていったんだと思います。

そんな生活を2年間ほとんど変わらない日常で送っていましたが、2000年頃になると勝てば10数万どころか、100万円さえ獲得できるような荒い機種が多くなり、今まで1日に2~3万円程度で遊んでいた金額が一気に10万円負けこむことも出てきて、アルバイトで稼ぐ10数万円程度の給料では満足できない状態になっていきました。

既に友人間での借金に慣れてしまっていた私は、ひっきりなしにそれこそ全ての番組ごとに流れている消費者金融のCMで20歳を超えていてアルバイトでも働いていれば無担保で50万円も借りれることを知っていました。最初に借金をした消費者金融は「プロミス」でした。特に理由はないのですがCMが一番多く頭にこびりついていたのかもしれません。

借金の契約内訳は、

  • 20歳

  • アルバイト収入:20万円前後

  • 借入希望額:50万円

  • 借入限度額:50万円

  • 年率:27.0%

  • リボリビング払い

という内容でしたが、希望の50万円は叶わなかったものの限度額を30万円で無事契約することができたのです。スロットで負けがこみ給料日まで数千円かつ、友人にも10数万円の借金を背負っていた私は、今から見ると無謀としか思えない高金利でお金を借りれたことを社会人としても信用があるのだなと、今から思うと馬鹿ですが当時は本当に借金できたことに感謝したものでした。

シナリオ2:多重債務になるまで

はじめての借金を限度額30万円の契約でしてから数ヶ月プロミスのカードを遅延無く利用していると、増額の電話がかかってきた。その時はリボ払いの契約で利息+元本を少しだけ払ってはまた借金を繰り返している状況で徐々に限度額まで近づきつつある時に、50万円までの増額を知らせる内容だった。

当然、増額にすぐにお願いをしてめでたく50万円の限度額となった訳ですが、より射幸心を煽るようなスロット機も登場しつつあった2003年頃、それの2~3カ月程度でスロットで使い切ってしまいい、限度額一杯まで借り切ってしまいました。

限度額一杯まで借りると、最低支払額の20000円の内、15000円くらいが利息で一気に元金を減らさないと借金が無くなることは無いなと心の底で思い、少し借金の怖さを感じつつありましたが、若くて無能な私はスロットで大勝ちすれば大丈夫だろうと、まだ軽く考えていました。

当面のお金も無くなっていたので、次はアコムの無人契約機で借金の申込みをしたらあっさりと50万円の契約ができた。あまりにも簡単に借りれたので拍子抜けだったけど、50万円がまた使えることに安堵したことを覚えています。

とはいえ、根本的な生活を変えることもなく遊んでいたので、あたりまえのように借金は溶けてしまい、アコムで借金をしてから1年も満たない期間で限度額まで使い果たし、借金総額が100万円になりました。この頃、月最低40000円の支払いの内元金は10000円程度。

毎月支払っても、給料日前には元金分に手を付けてしまい一切元金が減らないというループに入り込んでいました。もう借金をすることにすっかり慣れきってしまっており、またまたCMではチワワが可愛いと話題だったアイフルへ借金を申し込んだところ、またもや50万円の満額融資で審査が通り、今度は借金を返済する為に生活費として使おうと思ったのもつかの間、いつものように1年もしないうちに借り切ってしまい結局、150万円の借金を背負うことになりました。

その頃になるとひとつのアルバイトだけで足りず、もう一つのアルバイトを掛け持ちしつつ減らそうと努力はしたものの、借金癖は抜けず、武富士、レイク、フラット、ゼロファースト…と当時乱立していた消費者金融に軒並み借金をして総額300万円の借金となったのでした。

当時の若者は借金をすることがあたりまえのような風潮もあったので、ここまでいっても何とか返せるだろうと思ってはいたが、アルバイトでは全く元金の減らない借金に嫌気がさして、全く社会経験もないまま20代中盤に差し掛かっていた為、そもそも正社員になれるのか不安だったが、求人誌で高収入をうたっていたコピー機の営業会社へ就職することになった。

しかし、まともに社会人をしたことが無く完全に仕事を舐めていましたが、相当なブラックな会社でノルマと昭和的な営業会社でまともに仕事をこなすこともできず、結局数カ月ほど勤務をして仕事を辞めてしまいました。

その後は、友達の家を転々としながら、一応ギリギリ毎月の支払いは何とか日雇いでも稼ぐといった自転車操業状態に陥っていましたが、当時の人が多重債務になる典型的なパターンで困窮していったのです。

シナリオ3:自己破産に至るまで

友人の家を転々とすることに疲れてきた私は、一念発起して借金を返そうと選んだ仕事が住込みのパチンコ店でした。

パチンコが元で借金を重ねてしまったのにパチンコ店に就職するのも馬鹿らしいと思いますが、当時のパチンコ店は未経験でも高収入かつ、ろくな社会人経験も無い私でも正社員として雇ってもらえる数少ない選択子のひとつでしたが、無事正社員として働き始めることができました。

パチンコ店で住込みで働いている間はスロットをすることも無く順調に借金返済をしていき、2年で残り100万円を切るくらいまでいっていたのですが、久しぶりに仲良くなったパチンコ店の同僚とスロットに行ったところで思いがけない大勝をしてしまい、結果的にボーナス月が重なったこともあり、借金がすべて無くなり5年間以上あった借金が0になったのでした。

今まで、借金返済をすることが当たり前になっていたので、給料が全てつかえることに違和感を感じたことを覚えています。

しかし、それも一瞬のことで一度借金癖がついてしまうと治ることはないらしく、またまたスロットにハマってしまいプロミス、アコム、アイフル…とせっかく返済した消費者金融に加えて、身の丈に合わないカーローンも含め、ものの1年程度で800万円以上の借金を作ってしまうのでした。

紆余曲折はあったのですが、結局のところ借金が増えた原因は20歳からの流れと同じで、お金に対する甘い考えによる借金癖がついてしまうと簡単に治ることはないのだなと痛感しました。

借金が増えるに比例して生活も荒れていき、どうでもいいやという気分になりパチンコ店も辞め借金の支払いも滞るようになり、その間、日雇いバイトや高収入をうたった営業などで働くものの借金催促が激しく仕事に身も入るわけもなく、一から出直す為には自己破産をして借金を清算するしかないなと考えたのが、26歳の頃でした。

既に、この頃は支払いは一切できておらず、督促のハガキが毎日のように来ていましたが、自分の蒔いた種とはいえ払えるわけもなく捨てては暗澹たる気持ちで一杯の中、弁護士事務所を調べはじめたのでした。

その頃の借金内訳は以下の通りで元金で800万円程度。利息を含めると1000万円を超えていました。

  • プロミス:50万円

  • アコム:50万円

  • アイフル:50万円

  • 武富士:50万円

  • レイク:50万円

  • ゼロファースト:30万円

  • 丸井:30万円

  • カーローン(オリコ)500万円

シナリオ4:弁護士探し

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