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こんな風に私は一人なんだと思った。

息子がスマホがあまりに古いのでセキュリティの問題があるからさすがに変えたほうがいいというので、夫が会社契約ではない個人的なスマホを購入するついでに機種変更しようと店に行ってみた。

夫は見積もりだけと言ってたのに話を聞き始めるとすぐ前のめりになって私にも一緒に買えと言い出す。
私はまだ決めきれず、ゆっくり検討したいと思うのに、グイグイ押してくる。

今度また来るのもしんどいと思って そのまま購入して機種変更手続きをしていく。
そうしたら違和感ばかりで、結局よくわからないまま終わり。
言われたり、してくれたことは私のためのことではなくて、店側のやりたいこと、したいことだけ。
店頭での手厚いサポートがありますなんて大嘘。
聞きたいことさえ聞かせないでせかして店の都合のアプリを入れさせたりするだけのサポート。

モヤモヤした気持ちで帰る。
次の日メールがエラーになり店に電話する。
そしたら遠隔サポートに電話しろと
電話番号を伝えるだけ。

モヤモヤが晴れた。
何もする気もないし、出来ないのだなと。
この時代店頭に来る客なんてわからない知らない人ばかり。
いいように話して適当にあしらってお金取れるように誘導するだけ。
それだけなんだと。

わかっていたはずなのに、ついサポートと言われるときちんとしてくれるのかと期待してしまうのだ。

馬鹿みたい。

そして私のそんな恐ろしい不安や恐怖なんて、何もわからない夫。
そんなに嫌なんだったらやめると言えばいいだろう。
それだけ。

挙句に自分は予約して行ったら契約できず怒ってキャンセルして実家に帰って契約してくると言う。

そして思い出した。
ああ、この人はいつもこんな人だった。
ハワイに旅行に行った時も安いツアーだからオプションに入らそうと不安を煽るようなことばかり言うコンダクターの口車に乗って なんでちゃんと用意してないんだ!早くしないと大変だと言い出した。
のんびりしにきたのにお金かけてあれこれオプションにお金使ってたら安いツアーの意味ないわよ!
そう言ってやめたのだった。

こんな風に偉そうに言うくせにいざとなったらすぐ人の言うことを間に受けて乗せられる。
何も考えてないからすぐ騙される。
そして、自分は立派だと思ってるから人を責める。
そんなの聞いてないぞ。
そんなの知らないぞ。

うんざり。

私はこの人といて何も守られてなんかいないと つくづく思った。
偉そうに俺がやってやる。
俺は偉いんだぞ。
ほらほらとバカみたいなプライドだけで私を恐怖に陥れて そんなことさえわからない。

何度も何度も同じようなことを繰り返して私を最悪の恐怖に陥れて、知らん顔してる。
気がつきもしない。

きっとこのままなんだろう。

だからこれからは嫌を言う。
もううんざり。
嫌と言えと言うのだからそうしよう。

ピンポイントぐらいしか視野のない夫には何も見えない。
私は周りをゆっくりぐるりと見渡して把握しておきたい。

思い立ったらすぐ行動。
行き当たりばったり。
そんなのはもううんざり。

動かないのもダメだけど、考えもなしに動くのも迷惑。
一人でやれよ。人を巻き込まないで。
結局、後始末するのはこっち。
そんなことさえわからない。

幸せだよね。

俺のことだけしかわからないんだから。そりゃ気楽だよね。

もう私にはスマホの世界はわからない。
ネット社会もわからない。
距離を置くしかない。

恐ろしいので出かける時はスマホを置いていく。
しばらくは持ちたくない。

馬鹿みたい。
子どもの方がずっと利口よ。

そうだよねぇ。

やれやれ。
決まったことができればいい。
私に必要なことがわかればいい。
それだけなんだけど、それが難しい。

とりあえずはわからなくて困ることはサポートセンターにすぐ電話する。

なんとかなる。
わからないことは聞けばいい。

大丈夫。
そんなに恐ろしいことばかり起こらないよ。

そう自分を安心させて、落ち着かせてあげる。

人にはそれぞれ違う世界がある。
それだけ。

そのことに慣れていく。

みんな自分の世界を必死で生きてる。

私も私の世界でボチボチやっていく。

少しずつ少しずつ、マシになっていくはずのこの小さな世界で。

時間を味方にしてゆっくり歩いていく。
足元をしっかり踏み締めて。

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