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『ポルターガイスト』(1982)

制作がスティーヴンスピルバーグ、監督が悪魔のいけにえシリーズのトビーフーパーによるホラー映画。

クエスタベルデという町に住むフリーリング一家は、ある夜娘のキャロルアンが砂嵐のテレビに向かい何者かと話す様子を目撃する。
その日を境に、フリーリング家の家ではスプーンがねじれたり、椅子が勝手に動いたりとポルターガイスト現象が頻発する。
しかし、実害があるわけではないから心配いらないだろうとあまり気にかけずにいた。
ある嵐の夜、庭にある大木が子供部屋の窓を突き破り、長男のロビーを連れ去ろうとした。
間一髪のところでスティーヴが助け出したが、
その隙に娘のキャロルアンが押し入れに引き込まれ、異世界へと連れ去られ閉じ込められてしまう。娘を救出すべく、超心理学者のレシュ博士に依頼しポルターガイストの真相へと迫ろうとしたが、あまりの強さに太刀打ち出来ずにいた。
レシュ博士は、有能な霊媒師タンジナーに助けを求める。
そんな中、この地に纏わる悍ましい事実が明らかになり......。

この作品は色々な意味で何か恐ろしい力が働いているような映画である。
というのも、メインの役者であるキャロルアンを演じたヘザーオルークは12歳という若さで亡くなっている。
長女ダナを演じたドミニクダンも映画撮影後に恋人に殺害されてしまった。
映画との因果関係は無いがこういった出来も相まって、何かいわくつきの映画と言われている。

しかしそんな噂をも吹き飛ばす程にとても良い映画だ。制作がスティーヴンスピルバーグとだけあってただのホラー映画ではなく、壮大なSF映画のような演出が魅力的である。
ポルターガイストと言いつつも、その原因となる悪霊たちもしっかりと登場するし、ビジュアルも未知なる生物感がありワクワクする。

一方で監督が悪魔のいけにえシリーズのトビーフーパーなだけあり、しっかりとスプラッター表現がある。レシュ博士の助手が、台所に行きポルターガイスト現象に巻き込まれた際、鏡に写る自分の顔が剥がれ落ちるシーンなんかは悪魔のいけにえを彷彿とさせる表現だった。

凄腕霊媒師ダンジナーの個性的で異質な存在感も相まっていた。

個人的に気になったのが、劇中に頻繁に映り込むスターウォーズグッズの数々。
実はスターウォーズの特撮スタッフが携わっていたためにこのような演出になったらしい。
キャロルアンがおそらくルークであろうフィギュアを加えてるシーンが印象的だった。

キャロルアン役のヘザーオルークちゃんの活躍をもっと見たかった。
でも、後世に語り継がれる名作を生み出したてくれたことに感謝です。

家族で見ると楽しめるような作品です。

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