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『学校の怪談』(1995)

監督は『閉鎖病棟』、『愛を乞うひと』でアカデミー賞を受賞した平山秀幸監督。
原作は常光徹の小説『学校の怪談シリーズ』。
日本各地の小学校から集めた怪談を元に作られた児童向け小説。ただ本作は名前を借りているだけでほとんどオリジナル作品だ。

ある小学校で、絶対に入っては行けないと言われている旧校舎があった。
ある日、下校中に忘れ物を思い出したミカは姉に一緒に来て欲しいと伝えたが断り先に帰ってしまう。ミカは1人で学校に戻り教室から忘れ物を取り帰ろうとしたが、サッカーボールが跳ねているのを目撃し、サッカーボールを取ろうと追いかけると旧校舎へと誘われた。
ミカはそのまま旧校舎から出てこなかった。
一方同じ日に学校の裏庭でサッカーをして遊んでいた少年たちが古い塙を壊してしまう。

ミカの帰りが遅いことを心配して姉は学校へと行くが、学校にはいなかった。
途方に暮れていると、旧校舎の入り口にミカの持ち物が掛けてあり旧校舎に居ると確信して旧校舎に入っていく。
その少し前、塙を壊した少年たちも悪ふざけで旧校舎に入っていた。

旧校舎では不可解な現象が多発して、外に出ようとしたがドアは開かず、ガラスを割ることも出来ず完全に閉じ込められてしまった。
旧校舎からの脱出とミカの捜索をする姉と少年たちを襲う恐怖。果たして無事に脱出することはできるのか?......。

ただの怖い話しだと思ったら大間違い。
学校の怪談って言うぐらいだから花子さんやコックリさんやらの類いでどうもイマイチ見ようと思わない、なんて人は人生の半分までは行かないけど、3分の1ぐらいは損してる。

確かによくありがちな、メリーさんやトイレの花子さんなどベースにはあるが、演出がもはや壮大なSF映画のようですごい。
あえて手作り感を意識したというSFXは逆にいい味を出しているし、中盤で出てくる臓器がリアルになる人体模型や、清掃員のおじちゃんがモンスター化するシーンなどの特殊効果は今見ても怖い。ちょっとおちゃらけたモンスターもゴーストバスターズみたいで可愛い。



あとはなんと言っても学校が舞台だから、
大人になって見ると懐かしさに思わず涙が出てしまった。そんな楽しみ方も出来る。
シリーズ4作品なので順番に記事出します。
楽しみ楽しみ。

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