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アトピーに悩む人が125万人いる

「痒みの原因の一つが、患者の皮膚組織で増える特定のタンパク質であることを解明。そのタンパク質に痒みを引き起こさないようにする阻害剤を発見したと発表」

先日、画期的なニュースが報道されました。
佐賀大学などの研究グループが、アトピー性皮膚炎の痒みの原因を解明し、新薬開発を進めるというものです。
大変うれしいニュースです。これまで自分もそうですが、周囲にたくさんのアトピーに悩む人たちがいて、それぞれ、深刻な状態であったり、そうでなかったり程度はさまざまですが、誰もが共通してなかなか「完治する」ことができず、悩みながらアトピーと付き合うという選択肢をしていることがなんとももどかしく、やりきれない気持ちになっていましたので。
アトピー性皮膚炎という症状が自分にあり、案外周囲の人にも同じ症状の人がいて、お互いに「同じですね」と確認し合うまでもなく、心の中で、
「あぁ、あなたも」と静かに頷き合う感じ。
そのような〝暗黙の仲間同士〟にとってどれほど待ち遠しいニュースだったでしょうか。

なぜ、良くなりにくいのだろうか

私がこれまで皮膚科で処方されてきた薬はすべて、表面を覆い、かつ、症状を抑えるもの。良くするためには例えば睡眠をしっかり、とか、ゴシゴシ洗いすぎない、とか、木綿の衣服を着用、とか。
アレルギーを引き起こしそうな食べ物は避けるとか。
汗をかかないようにするとか。日光に当たりすぎないとか。

体の内側の栄養面に直接言及されたことは医師からもなく、ですから避けるべき食材はあくまでもイメージですが「肉かな、卵かな、小麦粉かな、乳製品かな。もしかしたら甘いもの?」という、妄想のレベルでしかなく、しかし妄想レベルでも様々な情報を得ていく中で、確信に変わってき、食べてはならぬものとなっていくのです。

ひたすら症状を抑え込む薬ばかりを塗り、塗ることをやめると以前よりもひどくなる。
そんな薬ばかりが登場していたこれまで。この令和の時代になってようやく新薬の開発にコマが進むというのは、あまりにも遅いと思うのは私だけではないのではないでしょうか。
日本に約125万人の老若男女の患者たちがいるのに、これまで解明しきれなかった謎・・・。

自分自身で行う健康づくり

新薬の開発が進み、一般に広く普及する薬として晴れて誕生すれば、毎日の生活がグッとラクに過ごしやすくなる人は多いと思います。
どんなことをしても、何をしても手だてがなかった、という場合は、救世主のような薬になるかもしれません。
私も痒みが強すぎて眠ることができなかった時、皮膚科の処方薬では全く効果がないため、冷やしたり、叩いたり、かなり強いメントール成分の液体でごまかしたりしていました。
今は、体の中から少しずつ変えることに挑戦し、タンパク質とビタミン、食生活の改善で、しっかり眠り、常にどこかをポリポリ搔いている状態からは離れることができています。
アトピーと付き合うのではなく、自分の体と付き合う。
無理をせず、時には医学の英知によって生まれる画期的な薬の力を借りることも良しだと思います。無理をせず負荷をかけずに、体をラクにしてあげて、心地よく過ごせることが何よりだと思います。




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