聖遺物に関するSSまとめ

タイトルにあるように、聖遺物に関するSSのまとめです。

※聖遺物が色々追加される前…、大体Ver.1.4あたりに書いたSSです(めっちゃアバウト…)

・オールキャラ、ギャグ寄り、少しキャラ崩壊あり、ほのぼ中心です

弊ワットにおける聖遺物ルール
・人数分がない聖遺物は相談して決める
・一部を交換したい場合はお互いが納得すればよし
・丸ごとセットを変えたい場合は応相談
・聖遺物に限らず秘境巡りはメンバーのコンディション最優先
・決まらなかったらとりあえず楽団セットかフィナーレセットをつける

ちなみに空くんは皆に合う最適な聖遺物を把握しています(某攻略サイト参考←メタい)


おしながき

※空くんは基本的に全部の話に出ると思うので登場キャラの項目には載せません。

1.風の囁き
翠緑の影シリーズを使いたい空くんと風元素キャラ達

登場キャラ
ウェンティ、スクロース、ジン団長、魈

2.氷花と薔薇の戯れ
甘雨に渡された氷風シリーズの聖遺物の花を見て羨ましがる七七とそれを見て譲る甘雨

登場キャラ
甘雨、七七

3.断罪の皇女の気まぐれ
手持ちの聖遺物を変えたいフィッシュル

登場キャラ
フィッシュル、オズ、パイモン

4.逃げ回る太陽の宥め方
ぐずるクレーを宥めてフィンドニールの頂上に行く話

登場キャラ
クレー、刻晴ちゃん、スクロース


1.風の囁き

空「俺、今日は風元素にしたから使いたいんだ。」

ウェ「そろそろボクもちゃんとした効果がある聖遺物のセットを使いたいな。」

ス「わ、私も研究成果を確かめたいからつけたい、な…。」

空、ウェンティ、スクロースが神妙な顔つきで話し合っている。どうやら翠緑の影シリーズを使いたいみたいだ。しかし、まだ人数分を確保していない聖遺物に関しては話し合って誰が使うのかを決めることになっている。

スッ
ジ「あの、すまないが…。」

空「ジン団長? どうしたんですか??」

ジ「実は、私も効果を試したいと思っている、のだが…。いや、無理ならばいいのだが…。」


空・ウェ・ス「「「どうぞどうぞ」」」


ギョッ
ジ「えっ?! 皆、使いたかったのではないのか?? 」

空「そういえば、俺、急に岩元素を使いたくなったから、後で神像に行ってくる。」

ウェ「やっぱり大丈夫かな。」

ス「研究成果は、今度、改めて試そうかな…。」

ジ「いいのだろうか。それに、私は最適な聖遺物をつけているし、皆の意見を押しのけてまでは…。」

空「でも、ジン団長。ずっと同じ聖遺物つけているからたまには違うのをつけるくらい大丈夫ですよ。」

ちなみにジンの付けている聖遺物は愛される少女シリーズと剣闘士のフィナーレシリーズのそれぞれ2セットを身につけている。

ウェ「そうそう!! それに、ボクはいざとなれば楽団シリーズでもいいし。ね? スクロース??」

ビクッ
ス「え、あ、はい!! 楽団シリーズはいっぱいあるから…。」

空「ウェンティ、無理強いは良くないぞ? スクロースも嫌なら遠慮せずに言ったほうがいい。」

ウェ「えぇ〜?? そんなことないよ?」

ス「わ、私も大丈夫。」

ジ「…皆、感謝する。では、遠慮なく使わせて頂こう。」

ウェ「うん、頼んだよ。ジン。」

空「お願いしますね。」

ス「お、お願いします!!」

こうして今日の翠緑の影シリーズを使うのはジンに決まったのであった。

空「…ところで魈はいいのか?」

魈「我はこれ(剣闘士シリーズ)があれば充分だ。」

空「そっか。なら大丈夫だな。」

ウェ「それにしても旅人。君、随分楽団シリーズと剣闘士シリーズがあるね??」

空「精鋭魔物とか狩りまくってたらいつの間にか…。」

ウェ「フルセットを1ダース以上作れるぐらいあるんだけど…。まあ、いいや。選ぶの手伝ってくれる??」

空「ああ、いいぞ。」

一緒に楽団シリーズを厳選するウェンティと空を傍らで見守る魈であった。

-END-


2.氷花と薔薇の戯れ

空「はい、甘雨の分の氷風シリーズの花だ。」

甘「わぁ、ありがとうございます。旅人さん。」

空「どういたしまして。むしろ待たせよな。」

甘「とんでもないです!! こんなに綺麗なお花の、凄く嬉しいです。」

「喜んでくれたなら嬉しいよ。」

七「………。」
じっ

そんなやり取りを見ていた七七は、甘雨の手にある氷風シリーズの花と自分の持つ愛される少女シリーズの花を見比べている。

スッ
甘「? 七七さん、どうかしましたか??」

七「…お花、綺麗……。」

それに気付いた甘雨はしゃがんで七七に視線を合わせた。一方の七七は甘雨を見るが、すぐに視線を氷風シリーズの花に移した。

(もしかして…)
甘「七七さん、このお花、つけてみたいですか??」
スッ

七「………うん。」
コクン

甘「では、今日はこのお花と七七さんのお花、交換するのはどうでしょうか??」

七「!!」
パァァァッ
コクコク

甘雨の提案を聞いた途端、七七は瞳を輝かせて控えめに笑顔を浮かべて首を縦に振った。他人から見れば僅かな変化であるが、共に過ごした仲間達にとっては、この程度の変化であれば造作もなく分かるのだ。

甘「では…。」

クイッ

甘「? どうしました??」

七「でも………いいの?」

甘雨の服の裾を引っ張って遠慮がちに言う七七は心配そうに様子を伺っている。どうやら我が儘を言ってしまったのではないかと懸念しているようだ。それを払拭するように甘雨は笑顔で応えた。

ニコッ
甘「はい、大丈夫です。ただ、効果が変わってしまうので、聖遺物の種類を少し調整しますね。」

七「………。」
チラッ

ニコッ
空「うん。甘雨と七七ちゃんがいいなら大丈夫だよ。」

七「………ありがとう。」

甘「はい、どういたしまして。では、こちらをどうぞ。」

七「………うん。」
コクン

甘「わぁ、このお花も綺麗ですね。」

コクン
七「………これも、……好き。」

お互いの花を交換してから、効果を確認しつつ聖遺物を選び直す甘雨と七七であった。

-END-

甘雨の実践紹介動画での姉妹のようなやり取りが可愛かったので(´ω`)
でもお互い、〜について、のボイスの項目がないのが悲しいです…(:3 」∠)


3.断罪の皇女の気まぐれ

フィ「今宵のダンスパーティ、この黒き血に塗れた騎士の誇りが、私、断罪の皇女が身に纏うに相応しいものと判断するわ。」

(訳:今日の戦闘はこの血染めの騎士道シリーズをつけたい)

血染めの騎士道シリーズを手にしてフィッシュルは言葉を紡いだ。どうやら身につけている雷のような怒りシリーズを丸ごと変えたいみたいだ。

空「う〜ん、でも今付けている雷のような怒りシリーズでも効果出るんじゃないか??」

フィ「そ、それは当然のこと。しかして、私のこの秘めし力を奮い、また、活かす為にはこの身に纏う紫電を秘めし怒れる霊媒師とは異なる力を宿す事もまた運命。」

(訳:それは分かってる。だけど、いつも雷のような怒りシリーズだから違うものを身に付けたい)

空「確かに、折角騎士道シリーズがあるのに使わないのは勿体無いよな。じゃあ、試しに使ってみようか。」

フィ「本当に?! …こ、こほん。皇女から祝福の施しを受けることを許可するわ。異邦より来たりし我が良き理解者よ。」

(訳:ありがとう。旅人さん)

空「どういたしまして。こっちも効果を試したいと思っていたから助かるよ。」

フィ「では、蔓延る邪悪に運命を告げる制裁の雷による終焉を飾りに参りましょう。」

(訳: 敵を倒しに行きましょう。)

オ「…というやりとりを御二方はしておりますね。」

パ「うぅん…。オイラにはまだまださっぱりだ…。何で旅人は普通に会話できてるんだ??」

オ「短期間でお嬢様の言葉を理解なさるとは…。旅人様の順応力には感服致します。」

2人のやり取りをオズの通訳を介して聞くパイモンであった。

-END-

フィッシュルの口調はノリと勢いですww←


4.逃げ回る太陽の宥め方

空、刻晴、スクロース、そしてクレーの一行はドラゴンスパインの麓のキャンプ場に来ていた。

空「じゃあ、今日もフィンドニールの頂上に行こうか。」

刻「分かったわ。」

ス「わ、分かりました!!」

ク「………うぅ〜。」
ストン

浮かない顔を浮かべて地面に座り込んでしまったのは、クレーだ。炎元素の神の目をつけたリュックの底が地面と擦れてしまっている。

スッ
空「クレー? どうしたんだ??」

ブンブン
ク「…クレー、行きたくないよぉ……。」

具合でも悪いのかと心配した空が尋ねてみれば、首を振りながら唇を尖らせて強い拒否を示した。

空「どうして行きたくないの??」

バッ
ク「だってだって!! ずっと同じ場所だし、寒いし、あの大きい白いもふもふ怖いんだもん………。」
シュン

クレーの言う大きい白いもふもふとは、おそらくヒルチャール・霜鎧の王のことだろう。確かに威圧感のある大きな身体は大人でさえ怯みそうなのに、まだ小さいクレーを連れ回すのは精神衛生上にも良くないだろう。

空「…分かった。それじゃあ、今日は別の場所に行こうか。」

パッ
ク「いいの?!」

空が告げた途端に、瞳を輝かせて笑顔を浮かべた。先ほどとは大違いだ。

空「うん。行きたくないのに無理に行かせられないからね。」

ク「やったぁ!!」
スクッ
ピョンピョン

空「あ〜…、でも残念だなぁ。今日行ってくれたらいい所に連れて行こうと思っていたんだけどなぁ。」

ピタッ
ク「いいところ?」

飛び跳ねて全身で喜びを表現しているクレーは、空の一言に動きを止めた。

空「そうだよ。前に杏仁豆腐を食べたのを覚えている?? 白くてぷるぷるした…。」

ク「えっ!? あの白くてぷるぷるの甘いやつ?!」

空「そうそう。いつも頑張っているクレーにご褒美にご馳走しようと思っていたんだ。勿論、刻晴やスクロースにもね。」

刻「そうだったのね。」

ス「わぁ、杏仁豆腐…。」

空の提案に今度は大きな瞳をさらに大きくして歓喜の声をあげた。刻晴は感心したように頷きスクロースも味を思い出しているのか恍惚とした表情を浮かべている。

空「でも、クレーが別の場所に行きたいならそれも無いかな〜。」

ク「う、うぅ…。」
うずうず
そわそわ

少々芝居がかったように言う空に、クレーはその場で小刻みに足踏みしながら頂上とキャンプ場を交互に見ている。どうやら内心葛藤しているようだ。

空「クレーはどうしたい??」

ピョンッ
ク「クレー、行くーーー!! だから、白いぷるぷる食べたいーーー!!!」

ようやく決意したのか飛び跳ねて行く意思を示した。

空「分かった。ありがとうね。」

ピョンッピョンッ
ク「お兄ちゃん、お姉ちゃん達、早く早くーーー!!!」
たったたー

空「慌てなくても大丈夫だよ。」

時折止まって飛び跳ねて催促しながらクレーは走る。さらに促すように、大声で空達を呼んでいた。

刻「旅人、小さい子の扱い上手ね。」

ス「そうなんです。旅人さんはアルベド先生の次にクレーちゃんの扱いが上手いと思います。」

その後、張り切ったクレーにより早々に霜鎧の王を倒した一行は、望舒旅館にて杏仁豆腐を食べた。大活躍したクレーに、空、刻晴、スクロースは自分の杏仁豆腐を少し分けたので、クレーは大喜びでそれを食べたのであった。

-END-

フィンドニールの頂上はよくこのメンバーで行きます


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