生と死を考えること~臓器移植~
「いのちの教育」というと、”生まれる” ’生きること’ にスポットが当てられる傾向がありました。しかし、平均寿命が延び、延命治療の技術が向上する中で、近年は死についても考える必要があると感じています。
生と死を一緒に考えることは、「生かされているということ」に気付き、主体的にいのちの大切さや死生観について考えを深められるのです。
特に小・中・高校生の若いうちから臓器移植(ドナー側・レシピエント側・家族のこと)について考えていると、より一層、生と死について考えるきっかけとなるはずです。そして、そのことで心に変容が見られ、自分の「いのち」、身近な人の「いのち」、他人の「いのち」を見つめ直すことができるようになるのではないでしょうか。
今後起こりうる問題として、家族で移植医療を考え、話し合うことはとても重要です。臓器移植は、「いのちの尊さ・重さ・大切さ」といった「いのち」について具体的に考えることができるようになるテーマなのです。
臓器提供・移植を知って、自らの問題、社会の問題として考え、判断できる人が一人でも増えることを望んでいます。社会全体の死生観の醸成を願っています。
皆で一緒に考えていきませんか?
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