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B級グルメの怒り

皆さんは、B級グルメはお好きだろうか?私は大好きだ。今日はその中でも、唐揚げやアメリカンドッグやたい焼きや焼きそばなんかの、テイクアウト可能なタイプの店のB級グルメに焦点を絞りたい。
※ コロナ以前からテイクアウト販売をしていたタイプの店の事

私は自分でも割りかし料理をする。得意料理は焼きそば、オムライス、炒飯、唐揚げ、カレー、肉じゃがあたり。
子供の頃から家が貧乏だった事もあり、"貧しさの中で出される食べ物をどう美味しく食べられるか"は常に自分への課題だった。

私がフライパンを持ったのは小学2年で、卵焼きと赤いウインナーをばあちゃんの家で焼いたのが初めてだった。包丁を持ったのは小学4年の時で、母親の手伝いでジャガイモの皮を剥いたりりんごの皮を剥いたりだったと思う。

親が料理を作る時はその出されたものを食べなければならず、それをいかに旨く食べるかと言うことになる。しかし自分が料理をすれば初めから好きなものを作ればいいし気の済む味付けにすればいいのだから成功するまで理想の味を目指せばいいのだ。

話は前後するが、親が作る食事でゆっくり食べられるのは晩御飯だ。母親が朝食よりは時間をかけて作る。私の母親は食べ物にこだわりなく料理を作っているようにみえていた。一品一品は美味しく作ろうとするのだが、皆の口に入った時どうかというところまでは考えてはいなかったのではなかろうか。
例えば唐揚げや天ぷらを揚げる。で味噌汁を作る。それから皿茶碗にご飯、味噌汁、唐揚げ/天ぷらを盛ると、私たちの口に入る頃には唐揚げは冷えてるのだ。せっかくジューシーでカリッとしてたはずのものが、冷えて、衣が蒸気を吸ってヘニャっとなってしまっている。味噌汁もぬるくなっている。温かい状態で食べられるのはご飯だけだ。

えーい!もうここで、結論を言ってしまおう‼︎

冷たいものは冷たく!熱いものは熱く!パリッとしたものはパリッと!カリッとしたものはカリッと!サクッとしたものはサクッと!食わせろ‼︎‼︎‼︎

これが結論だ。

私が子供の頃から出していた結論だ。家族が全員席に並ぶのを待つのは仕方ないにしても、料理を作る順番や盛り付ける順番で、いくらかこの問題は回避できる部分でもあるじゃないか。
このような思いが子供の頃から蓄積した結果、自分は作った料理をすぐに食べてくれなければ嫌で、出したら「今すぐ食べてくれ」と急かす事にしてる。
食に拘りのない人間は良いだろうが、同じ食べるであるなら少しでも旨いほうがいいわけだ。ならば出来立てをその場で食べるのが作り手の提供したい味だとなぜ考えないのだろうか?不思議で堪らない。

例えばキッチンカーでやってるようなB級グルメを
「持ち帰りでお願いします」
などとほざいてる奴をみると、
「バカだなこいつ。折角作ったばかりのものをお金出して買って、冷やして水蒸気でびしょびしょにして食べて、挙げ句の果てに『そんなに美味しくなかったね』とか言うんだろうなー。バカだなー」
と1人でいつも頭の中で考えてしまう。たい焼き、唐揚げ、ケバブ、たこ焼き、アメリカンドッグ、焼きそば、お好み焼き・・・全て、冷やしてびしょびしょにしたほうが美味いなんて事は1億%ないわけだ。持ち帰りする奴は揚げ物、焼き物、水蒸気でヘニャっとなるような食べ物を買うな‼︎愚か者が‼︎‼︎‼︎
と、私は言いたい。

全てをここでは書き尽くせないが、作り手は皆そのように思ってるはずだ。
「作り立てを今すぐに食べてくれよ!何で持って帰って冷やして食べるんだよ!」
と、絶対心の中で悲しんでるはずだ。それが嫌だからと、テイクアウトはやってないという店もある程だ。それはそれで筋金入りでいい。

金を出して出来立てを買って、わざわざ持ち帰って冷やして食う人間は、食べるのに拘りがないのを通り越して愚鈍だとしか言えない。作り手も商品も泣いてる。そして水蒸気でヘニャっとなった、水蒸気でびしょびしょになったそれ食べて、あなたも満足なんてしないだろうに。

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