2022年10月までの婚姻数データ

2012.1~2022.10の範囲で、年数と各月の婚姻数の関係をグラフにしたものを以下に示します。

いずれの月でも婚姻数は減少しているのですが、月によって傾きがかなり異なる傾向が見られます。死者数と出生数では、これほど月によって傾きがばらつくことはなかったので婚姻数に特有の現象と言えます。婚姻数減少傾向は月によって異なるのに、出生数減少傾向がいずれの月でもそれほど変わらないというのは若干違和感があります。
次に差分を以下に示します。

2019年5月と2020年2月に婚姻数差分がかなり大きくなっていました。これに関しては、おそらく元号が令和に変わったことで婚姻ラッシュが続いたためだと考えられます。
2020年3月から婚姻数差分はマイナス傾向にあるので、一連のコロナ対策が婚姻数減少傾向を加速させた可能性はあります。しかし、対策前の2019年や2020年初めに婚姻数が傾向よりかなり増大していたので、それの反動として婚姻減少が加速しており、それがたまたま対策の時期と重なっているのではないかとも考えられます。このあたりは前の記事でも紹介したように、フィッティング範囲をどこまでに定めるかで見方が変わってきます。今のところ、対策が婚姻減を加速させている面は少なからずあると私は考えています。
各月婚姻数差分を2012.1~2022.10の範囲で横一列に並べた図を以下に示します。

対策の影響がどうこう述べる以前に、出生数も婚姻数も長らく減少し続けていることが一番の問題であることは言うまでもないです。

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