夏バテの時期に読む本
初めに
私は毎年多かれ少なかれ夏バテをして、あわよくば(?)食欲が減退して痩せる、ということを繰り返しています。最近暑すぎて少しずつご飯がのどを通らなくなってきたような…ということで、夏バテの時期に、ご飯をちゃんと食べようと思える本を選びました。
荒野へ/ジョン・クラカワー
なぜ読もうと思ったかも思い出せないのですが、珍しくノンフィクションの本を読みました。アラスカの森の中に一人で冒険しに行った若者が遺体で発見される話です。人が誰もいない場所で発見され、死因が餓死ということはわかるものの、なぜこんなことになってしまったのかをライターが追う話です。野生の動物を仕留めたり、生えているものを食べたりして過ごすのですが…もう想像するだけで辛い。目の前にご飯があってそれを安全な場所で食べられるだけですごい、と思ってしまうので、ご飯食べようと思えます。きっと。
氷壁/井上靖
これも実話をもとにした話です。今度は雪山です。山登りも冒険と同じく、なぜそんなところに行ってしまうのか…となります。つくづく私には冒険心がないようです。命の危険を承知した上で、自分が上ったことのない壁を上りたいという気持ちになるのがすごいです。これも、現実世界は暑いとはいえ安全な場所でご飯を食べられるのはすごい、と思える本です。
おいしいごはんが食べられますように/高瀬隼子
ジョン・クラカワーの『荒野へ』を読み終わった後にこの本を読み始めたのですが、タイトルの時点で謎の共感。そりゃ餓死する話の後に読んだら、おいしいごはんが食べられますように!!ってなりますよね。私の図書館での本のチョイスがミラクルを起こしました。
ただ、全編読むと、このタイトルはかなり皮肉を込めていると言えます。この時期に読むと、まあ無理して食べなくてもいいよね…となってしまうかもしれません。
終わりに
夏バテをきっかけとして痩せようとするのはよくないとわかりつつ、体重計に乗ってどんどん減っていくのを見るとわくわくします。ただ、ご飯を食べるのは欲求を満たすという点で大事な要素だと思っているので、おいしいものを、たくさんではなくとも食べられるくらいにはいたいですね。皆さんは暑い時には涼しいところでおいしいものを食べてください。
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