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やっぱり山が好き

本格的な冬が来る前に、時間ができれば山に向かう。
11月は無職中というラッキータイムのため、週2‐4日は山にいた。

ひとりで登って、けがをしたらどうしよう。
滑落したら?
道を間違えて遭難したら?
クマに遭遇したら怖い!

いろんな不安があってソロ登山は絶対ダメ派だったし、周りにもやめてほしいと話してきた。
ところがどっこい、もう親しい数人と登るかソロ以外の選択肢なしになってしまった。むしろソロ最高!

昨日も一人で薬師岳に。
トップの写真は雪が出始めた登山道。水たまりが凍って厚さ5センチほどの氷に。みんな少し割ってみるのだろう。隅が割れていて自分も割ってみた。

登山口のトイレも山小屋もすでに閉鎖しており、駐車場もガッラガラ。
ソロは好きだけどクマは怖いから、もちろんクマベルを高らかに鳴らして歩くし紅葉を楽しみながらクマも探す。

心拍数が少し上がってきて、ペースが上がってきた時の高揚感。
昼食以外は基本的に休憩はとらず水分補給も立ったまま。
歩きながら行動食を少し口にいれ、どんどん歩く。
自分のペースで筋肉を酷使していく感じが、たまらなく気持ちよい。

すれちがったのはお二人だけで、雪の状況や天候のことを話す程度。
でもお二人ともに最高に良いお顔をしてらっしゃる。
「山頂は貸し切りでしたよ!いってらっしゃい!」と。
彼らがほんっとに良い顔で、自分も同じ顔をしているんだろうなと思うと幸せ感がますます高まった。

一人でさみしい
山にいると、この感情はゼロ。
一人が大好きだ。
でも、集団が傍にいると一人はさみしい感じがする。

solitude 積極的な孤独 :山にいる自分

loneliness 消極的な孤独 :集団の中にいる自分


どんなに親しい関係に見える人たちと一緒にいても、どこかに孤独感がある。自分は彼らの中に入れてもらっていない、自分だけ疎外されているけれど、みんな大人だから優しくしてくれているだけだろう。
子ども時代にあからさまに疎外された経験があり(子どもって残酷!)、乗り越えないまま大人になってしまった自分だから、ここに弱みがあるのだろう。
優しくしてくれる人に囲まれても、「どうせ」と信じ込む力をもっている。
そんな力、マジでいらないのだけれど。

そんな訳で、山が大好きだ。
すれ違う人との会話も素直に好意的に受け取ることができる。
他人に合わせることが苦手、という自分勝手さもあるのだろう。

これからも、どんどんソロ登山をして積極的な孤独を楽しむ時間をつくりたい。自分に優しい時間を過ごすことができるから。



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