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今になってわかる

私は父親が早くに死んでしまい、しかも私が話せるか話せないかのときに死んだものだから、教育方針は全て母親が決めた。だからって、母親だけだからどうのとかでなく、一般的な教育を受けたし、世の中の常識ってものを年齢に合ったように教えてくれたとは思っている。

身の丈に合った生活が望ましい、とか、最低限これだけはしておいた方が良いとか、モラルとか道徳とかにわりと力を入れてきたんじゃなかろうかとは子供の頃から思ってきた。エリート思想からは程遠い人で、頭が良くても性格が残念な人は残念だからという考えと、母自身、幼い頃から地球外生命体を信じていて、私が小学生の頃に、
「宇宙人っているの?」と聞いたら、
「自分たちがよその星から見たら宇宙人なの。宇宙はとても広いから、ほかに地球みたいに住める環境の星はあるだろうし、絶対宇宙人はいる」と断言した。

ムー民であったり、個性的な母親ではある。

しかし強さとか優しさとかの基準については至極真っ当な価値観の持ち主であり、勉強のエリート思想ではなくても、心についてのエリート思想を未だにしてくれてはいるんだとわかった。

人生にはその年齢でしか体験できないものもあるものに対して、一般庶民で裕福でなくても、ある種今しか勉強できない心の経験などについては、勉強してきたら良いという人で、優しく強い人間になるための教育は惜しまない人なんだなとここ最近わかった。

昔からそうしてはくれてるんだけど、生活を別にするようになって更にわかったというか。初めて母の教育方針にアラフォーになった今感謝できた。

極端な例だが、やれ賢い学校に行け、やれエリートな職種に就けという教育方針も沢山あるが(そういう教育方針について否定するとかじゃない)、母は真逆の人で、でもその心に重心をおいて育ててもらったのはありがたいなと素直に思える。
たまに、親にやれ勉強しろ、トップになれと育てられた人がそれこそ大人になって人間の心のしなやかさについての、自己啓発本とかを読むと目から鱗って人も沢山いるし、その育ち方が悪いとかじゃなく、私は物心着いた時から心のしなやかさを重点において育てられたことにラッキーな人生だとそう素直に思える。言ってしまえば、子供のうちから心について考えられたことで、大人になって気づく前に時間短縮ができたなと思う。 

でも自分が優しい人間であるか、しなやかに磨きがかかっているかはその環境で育ててもらっても別なことで、怒りやすい人間だし、めんどくさがり屋でもある。かと言って、いくら怒りやすく切れやすくても、ニュースの辛いことを目にしたり耳にしたりしたとき、私はそんな環境ではなかったと気づくし、素直に辛辣なニュースが辛い最近多い。

確かに思春期は辛くて辛くてたまらなかったこともあるけど、心ってものを徹底的に考える環境で育ててもらったことについては素直に感謝できる今の私になれた。

あの学校に行きたいとか(専門学校)、そういうのはなれるかなれないかわからないものについては反対されたけど、今なら反対される
理由もわかる。

今になって、様々相談したら、その勉強できるように手伝うよとか言ってくれて、今の自分が求める資格とか勉強について非常に理解があって、改めて本当にアラフォーで母親の愛情たっぷりの教育方針に感謝できた。 
画像のとおり、母に素直に感謝の気持ちを言いたい。

文面から何を言ってるのかわからないなと思う皆様には申し訳ないが、端的に言えば教育ママであったとしても、勉学ではなく、人の道とかモラルとか道徳とかそんなことにとても教育ママなんだなと思うってことで、そのモラルについて人間についての教育方針を選んだ母について、素直にやっと向き合えるし感謝の思いも出てくるってことです。

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