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【今週の週末ごはん】#9 玄米とごぼうの梅混ぜご飯と古漬けとじゃこの炒り豆腐を海苔で巻く
ちょっと前から「海苔で巻く」をしたかった。
少し前に雑誌で家飲み用レシピとして「玉子焼きを海苔で巻くおつまみ」というのを見ていたく感心。真似する機会を虎視眈々と狙っていたのである。
完成している料理を海苔で巻く、の発想で私が巻きたくなったのはより素朴な味のもの。最近週2日ほど玄米を食べるようになり、特有の香りや食感、甘い風味が気に入って、玄米食が楽しみになった。
その風味を活かしたチャーハン或いは混ぜごはんに海苔は絶対に合う。それに、ごろっと炒めた木綿豆腐もきっと海苔によく合って美味しいはず。なんとなくそういうのを身体が求めている気がする。
――というのを週末にやってみた。
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メインの食材は寒ぶりといわし。
脂たっぷりのぶりは食べる三十分ほど前に醤油とみりん、わさびでさっとヅケにし、最後に酒少々でのばした練りごまと和えてごまぶりに。
早くから味付けしてしまうと水分と共に旨味まで流出するのでなるべく食べる直前に。この場合のヅケだれはやや甘め、醤油とみりんが同量ずつぐらいが美味しい。また、ぶりはヅケだれに漬けっぱなしにせず、ごまと合わせる際にはたれの水分を極力切って和えるのも水っぽくならないポイント。引き上げ後のたれは、下に敷くスライス玉ねぎと和えるのに無駄なく使う。
盛り付ける際は、ぶりを漬けた後の(ぶり脂がしみ出た)ヅケだれと和えた新玉ねぎをたっぷりと、辛味で全体のアクセントになるかいわれ大根。
こってりしたごまぶりは、フレッシュな生野菜と一緒にサラダっぽくもりもり食べるのが好き。トマトやきゅうりがあってもよいですね。
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いわしは生姜、ねぎと叩いて味噌とごま油、微量の梅酢でなめろうに。こちらは下に敷いたのは大根。
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漬物は最近漬けた大根のりんご漬けとのらぼう菜のキムチ。小皿に並んでいるのは菊芋の味噌漬と醤油漬。いずれも自家製です。
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玄米混ぜご飯はささがきごぼう、じゃこ、長ねぎの青い部分、残っていた大根の皮をごま油で炒めて醤油で軽く味付けし、叩いた梅干し大一個分(梅と言いつつ八助梅=杏)と混ぜた具を用意しておき、炊き上がった玄米と混ぜるだけ。
滋味深く香ばしい味の組み合わせが玄米に合うだろうと試したところ、想像以上に美味しかった。ごぼうと玄米、梅はとても相性が良い。そして八つ切りにしたぱりぱりの焼き海苔で巻くとなお美味しい。おすすめです。
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炒り豆腐は、古漬け気味になってそろそろ酸味が出て来たおみ漬けとじゃこ、長ねぎをごま油で炒め、水切りした木綿豆腐を大ぶりにちぎりながら加えて炒め合わせ、最後に醤油を軽く焦がして風味漬け。
これも海苔にいたく合いました。お酒がすすみます。
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どちらも海苔がとても合うのですぐに足りなくなり、さらに夫は具を巻かずに海苔だけでもおつまみにしていたので、この食事で全形の海苔を四〜五枚は使った。
夫は週二日お弁当、三日はおにぎりを持参するので焼き海苔は常にたっぷり書い置いている。
私は海苔は厚めのしっかりしたものが好きで、なるべく色が濃く厚めでぱりぱりしたものを選んでいる。その方が巻き寿司にした時にも美味しい。
海苔といえば、むかし神田で働いていた頃、のりトーストが名物の喫茶店へよく行った。
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醤油をたらした8枚切り食パンに焼き海苔を挟んでトーストし、バターを塗った2組を重ね合わせて供されるものだ。
ただそれだけなのにすごく美味しく、何か特別なパンを使っているのかと思ったら、その辺のスーパーで買えるようなごく普通の食パンが使われていて驚いた。でもそれだからこそこの価格で出してくれるのだろうと納得し、ますます好きになった。
パンの焼き加減も重要らしく、バルミューダのトースターはとても良いとある時マスターが喜んでおられた。懐かしいなあ。あのお店の焼きドーナツも好きだったな。
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それに、コーヒー豆の種類が書かれた小さなプレートを毎回カップに添えて出してくれるのも。
そういう丁寧な手仕事が各所にあるのが好きだったし、いつ行っても落ち着けた。画像フォルダを見たら最後に行ったのは2017年らしい。また行きたくなりました。
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海苔って美味しいですよね。
普段から割と食べているつもりでいたけれど、もっと積極的に食べてもいいかも、と「海苔で巻く」食事を経て思ったのでした。
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