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【無落雪の屋根】トタンハガレを放置したら下地はどうなったか?

屋根のトタンが経年ではがれる…寒冷地でもそう多くはないが、稀なことでもない。

無落雪屋根は、冬季に雪が乗りっぱなしの屋根。

トタンは雪に触れている頻度が長いほど…経年劣化も早く感じる。経験上からだ。

無落雪屋根の外周はパラペットと言い、屋根より少し立ち上がっている。その側面トタンがはがれた事例だ。

一般的な無落雪屋根の断面


Aの部分(屋根側面)のトタンが浮いているのが分かる…経年劣化で釘も浮いてくる。
釘浮き現象は、インスペクションしていてしばしば見られる経年劣化だ。釘やビスで補強メンテナンスすれば済むケースがほとんどだが、この事例ではトタン脱落になった。

A=屋根側面トタン(破風)、B=屋根外周頂部トタン(笠木)

この箇所…方角でいえば東面だ。雪庇(せっぴ)ができやすく、釘浮きや側面トタンはがれ現象に影響を及ぼしていたと考えられる…

※せっぴとは?こちらを参照↓


Aのトタンが数mにわたり落下した…
あらわになったのが、下地の木だ。写真はトタン脱落直後ではなく、数ヶ月経った時点のものだ。

下地の木(この事例は合板)

トタンをすぐ直さずに放置すると…下地が雨の影響を受け続け、このように腐ってしまう。

この部分の下地は、通常木材を使用するのが一般的だが、合板を使っていた。濡れる環境では腐りやすい。ここまで傷むと…下地まで直す必要が生じる。

ちなみに…この部分の下地交換は、大工さんを別途手配しなくてもトタン工事業者さんでまかなえる。

直ぐに直さないと余計な費用がかかる…
気をつけたいところだ。


その他参考まで↓

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