動画をやめられないお子さんの発達への影響
こんにちは、AsianSTです!😊
今回は『動画をやめられないお子さんの発達への影響』
をテーマにお届けします!
現代は、テレビやスマホ、PCなどの動画を視聴する機会が
多くなっており、長時間視聴や、視聴をやめられなくなるという
ケースも少なくありません。
発達への影響を考えると、リアルな身体の感覚を
飛び越えて、ダイレクトに視刺激として脳に入ってくる
ことが問題になります。
リアルな身体の感覚というのは、重力や体の傾きを感じることであったり、
触った感覚、匂いなど様々なものを含みます。
この中でもとりわけ脳にある前庭覚(ぜんていかく)
の育みが遅れることは大きな問題のひとつだと思っています。
前庭覚と言う言葉は、一般的に使われる言葉ではないので
イメージしにくいかもしれませんが
三半規管(さんはんきかん)は乗り物酔いに関連して使われることも
あるので、分かりやすいかもしれません。
*三半規管の弱い人は乗り物酔いしやすい等(私がそうです😓)
三半規管は耳の奥にあります。
三半規管からの情報を通じて感じる感覚が前庭覚になります。
前庭覚の役割についてですが、
①運動していたり、椅子に座っている時に重力を感じ取る
②運動している時に、体の傾き(動きのスピードや回転なども)を感じ取る
③動いているものをみるため、目の動きを助ける
といった役割が挙げられます。
つまり、前庭覚を育むことで、自分の身体の状態を
自分で感じ取ることができてくる訳です。
健常者であれば、当たり前のようにできていることが多いと思いますが、
生まれついて持っている能力ではなく、小さい頃から育んで、
身につけてきた能力です。
これができているか確認する方法としては、閉眼で片足立ちをしてもらう
と分かりやすいと思います。
大体30秒くらいできればOKです!👍
そして、過度な動画視聴を続けることで、前庭覚の育みが遅れると、
身体面の機能発達が遅れることはもちろんですが、
それだけではありません。
発達は、身体が、脳が、心が、別々に発達していく訳ではなく、
一人の人間の中で、それぞれが関連し合いながら発達していきます。
言葉の発達も、同様です。
身体や心の発達が止まっているのに、言語だけが、ぐんぐん伸びて
いくということは考えられない訳です。
過度な動画視聴は、身体を動かさずに音声を聴いたり、
映像を見たりするため、一部の機能ばかりを使うことから
発達の歪みをを招いてしまうと考えられます。
動画視聴の問題は、前庭覚の育みだけに影響を及ぼす訳ではありませんが、
今回は焦点をしぼってお話させてもらいました。
最後に、動画視聴の時間についてですが、2時間が望ましいようです。
日本小児科医会によると
『一日は24時間です。子どもの生活時間の中で、 睡眠時間、食事の
時間、 園や学校で過ごす時間、 友達をおしゃべりや遊ぶ時間など
をひくと2時間が限度であろう』
というのがその根拠になっているそうです。
それでは今回も最後までお読みいただき
ありがとうございましたm( _ _ )m
それではまた次回お会いしましょう(*^▽^*)!
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