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ことばの問題はドリル学習で解決できる?


こんにちは、AsianSTです!😊


なんか…、また沖縄の南の方で台風が発生している模倣ですが、

まだ、先日の台風の影響で地元の野菜売り場では、野菜が

激減していて、買える野菜が少なく、また値段も高い状況です😓



内地の方も、週末は気温が高かったり、激しい雨になる地域も

あるようなので、どうかくれぐれもお気をつけ下さい!



沖縄や沖縄の近くに在住の方々も週末は気をつけて参りましょう💪



今回は、『ことばの問題はドリル学習で解決できる?』

をテーマにお届けします!😊



ドリルは、言語発達、あるいは学習の問題をもつ

お子さんへの言語訓練教材として、言葉の教室、療育の現場や

言語聴覚士が行う訓練などでも広く活用されています。



ドリル学習があまりに一般的になりすぎたこともあり、

漠然と「ドリルをさせておけば何とかなる」

と考える人も少なくないようです。



しかし、そもそもドリル学習というのは

誰が何のために考案したのでしょうか?



ドリルは、

ソーンダイクというアメリカの教育心理学者が考案したものです。



ドリルは英語では、『drill』 となり

動詞では「穴をあける」「訓練をする」

名詞では、いわゆる「ドリル」「反復練習」を意味します。



つまり、ソーンダイクという心理学者が

反復練習によって、効率的に学習効果を出すために考案した

と考えられます。



確かにドリル学習には、そのような一定の有効性を示す

側面があると思います。



例えば、算数では、法則性がある型を繰り返し学ぶことで

効率的に知識を定着させていくのに有効とと言われていますし、

漢字などについても、書くという反復練習を繰り返すことで、

運動性記憶も利用しながら記憶を効率的に定着させていく

効果があるとされています。



しかし私は、こうした効果がみられる人には一定の条件が

あると考えています。



それは、身体イメージなど身体面の運動発達が一定のレベル以上に

達していることです。



これは、どういうことかと言いますと

まず、自分の身体を中心とした(自分から見た)

前後や左右、高い低い、遠い近いなどが分かることが挙げられます。



これら前後や左右は、すべて自分を中心(基準)に認識されます



例えば、自分が反対側の方向を向けば、自分の前にあったものは

左右が逆になります



他の人の背が高いか低いかを判断する時も、

まず、自分の高さを基準にするでしょう。



さらに、空間の中での自分の身体の状態が分かることも含まれます。



空間内での自分の身体の状態というのは、

例えば

今教室の中にいるとして、自分は真ん中の少し後ろの位置に座っている

といったことが分かるということです。



こういった能力が獲得されないまま、ドリル学習を続けたとすると、

どんなことが起こるでしょうか?



特に問題なく学習効果が得られるのでしょうか?



私の経験も含めて見解をお伝えします。

まず、文字や数字の左右や上下など認識の誤りが多くみられてきます



例えば、「6」と「9」は、丸い部分が上にあるか、下にあるかの違いにな

りますが、この判断が難しくなったり、

「さ」と「ち」の区別がつきにくくなることもあります



また「る」と「ろ」、「ね」と「わ」など文字としては似ていても、

一部が異なる文字の区別がつきにくいこともあります



計算では、桁が増えると混乱したり、位取り間違えるなども、

空間配置の認識の問題になりますし、元々の要因は先ほどお話した

身体イメージの確立の部分で取りこぼしがあったと考えられます



複雑な漢字を誤りやすくなるのもそこにつながってくる問題です。



すべての問題の原因が、必ずしも身体イメージになる訳ではありませんが、

(目や記憶、注意力などが原因となる場合もあります)

ここでは、身体イメージが学習に大きく影響することを

お伝えしておきたいと思いました。



左右の認識ができていない人に、机の上の勉強で、読み書き練習などを行い

左右を教えたとしてもうまくいかないのは、自分の身体で左右を実感として

認識できていないからです



一度できるようになったのに、しばらく練習を休んでいたらできなくなった

という後戻りは、身体イメージを獲得しないまま、読み書き学習をして

一時的にできるようになったものの、身体で実感を伴った学習ではなかった

ので後戻りが起こった、と考えられました



ドリルは誰にでも効果が得られる"魔法の杖"ではありません。



こういったことも参考にして、ドリル教材を有効に活用していただけると

幸いです😊



それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございましたm( _ _ )m

それではまた次回お会いしましょう(*^▽^*)!


 
PS:身体図式やボディイメージという言葉もありますが、混乱を避けるた

  め、ここでは身体イメージとして説明しました。

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