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思考形式【表層⇄横(範囲)⇄縦(意味)】

目に見えるもの、耳で聞こえるもの、その解釈は人それぞれ異なる。思考形式が人それぞれの解釈を相違なものとする。こんな事を考えるきっかけになったのは、社会に出て多くの人と出会い、時には同じ目標を掲げ、接していく中で、『解釈の違い』を感じる場面に多く遭遇したからである。

そこで思考形式というものを自分なりに文章化してみると、このようになった。

思考形式=【表層⇄横(範囲)⇄縦(意味)】

この書式を使って、ある事柄を思考してみる。

『転職エージェント』→転職の際にエージェント会社に自らを登録する事で、転職者に見合った職場を提案してもらえる。人材が欲しい企業の情報を多く所持しているエージェント会社が求職者のサポートに回る事で、個人で探すよりも理想的な転職先が見つかる確率が上がる[表層]。SNSやマッチングアプリなどインターネットを利用した人と人とを繋げるインターフェースのテクノロジーによる進化により、新たなビジネスが生まれた[横(範囲]。求職者のライフスタイルに長く関わり、人生のターニングポイントとなる『仕事の決定』の契機が『転職エージェント』の選択に依存する。早期発見からテックによる『便利、快適』に依存し、テック依存の社会が加速する。近道による自らの思考機会の損失、より人が考えなくなる社会、人が思考するよりも合理的なテックに飲み込まれ、人倫の世界は失われていく[縦(意味)]。

私の思考形式で『転職エージェント』について考えるとこのように捉えた。これは現在の私の解釈に過ぎない。当然、人それぞれの解釈があり、普遍的な答えなどないだろう。ただ私はこのような所にこそ、『思考形式の奥深さと楽しさ』を感じている。人それぞれの独自な発想による答え。そこから時には『然り』『否』などを経て、新たな解釈や新たな自分というものが見つかる。故に思考し続けたい。そして『思考の楽しさ』を多くの人に感じて欲しい。

私は今後も哲学を専攻するだろう。それは自分自身が未だに、[狭い視野、低い視座、浅い思慮]であるからであって、そんな自分を気づかせてくれる学問であるから、今後も読書を通じて学び続けたい。

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