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ヴィパッサナー合宿で得たもの

こんにちは、香月です。
今回の記事では、2023年の5月に初参加した、ヴィパッサナー瞑想合宿で学んだことについて、シェアします。

瞑想によって得られる効果・恩恵の感じ方は、人によって様々だと思います。
わたしが瞑想合宿に参加した目的は、瞑想法のやり方とその効果を「わたし自身の日々の生活」に落とし込むことでした。
ですので、この記事では、実際にわたしが学んできたことを、わたしの経験・感覚として、お話したいと思います。

では、本題に入ります。

ヴィパッサナー合宿で得たことは、大きく3つあります。
それは「平静さ」「感謝」「慈悲」です。

「平静さ」

まず「平静さ」についてお話します。
心の平静さ、それが今回の合宿で得た最大の恩恵でした。

「平静さ」をどのように身につけたのか?
「平静さ」は、感覚を観察することで、身につけられます。
何を観察するのか?というと、
・自分がどのように感じているのかという「感覚」
・その感覚の「変化」
です。
「言葉による思考」ではなく「身体の感覚」を観察し続けます。

合宿中は、常に自分自身が実際に感じる感覚を観察するように、指導されます。
10日間のプログラムのうちの3日間は呼吸を観察し、残りの7日間は全身の感覚を観察できるように訓練します。

私が理解したところでは「感覚」というのは、物事の1つの結果として現れるものらしいです。
その結果に「ワー」とか「ギャー」とか反応するのではなく、「これもまた変化していくもの」とただ観察することで「平静さ」を育てることができます。

私が合宿に参加した意義は、このことを言葉によって頭で理解するのではなく、実際に瞑想として実践し、自分の経験の中で納得するまで落とし込めたことでした。

「感謝」

今回の合宿で学んだ2つ目のテーマは「感謝」です。

ヴィパッサナー瞑想は、瞑想を学ぶ意欲があれば、無料で学ぶことができます。
それはなぜか?というと、過去にヴィパッサナー瞑想を学んだ人が、他の人にもヴィパッサナー瞑想を習得してもらいたい、という善意による施しをしてくれているからです。
人からの施しを受けて、修行に専念させてもらっている、という感覚を感じたことで、ありがたさを実感しました。

この実感は、これまでの人生で、関わってきた人々、特に家族や近しい人たちに対しても広がりました。
「感謝」をこれまで以上にはっきりと感じることができるようになりました。

今までの自分であれば、そこに後ろめたさも感じてしまうことがありました。
しかし、今回「平静さ」も同時に学んでいたことで、素直に「感謝」の気持ちを持てるようになりました。
これは、自分自身の大きな成長でした。

「慈悲」

今回の合宿で学んだ3つ目のテーマは「慈悲」です。
慈悲というのは「思いやりの心」です。

これまでの自分は「思いやり」を持とうとするときに、自己犠牲をしている感覚になっていました。
他人を思いやろうとするときに、自分自身が疲れ切ってしまっていたのです。

しかし、合宿によって、私は自分の心の中に「平静さ」を得ました。
「平静さ」は、自分に対する一番の思いやりです。
「平静さ」は、外部の環境に影響されるものではなく、観察する心によって内側から生じます。
「思いやり」は、「平静さ」という自分への思いやりからスタートして現れるものだと、経験として実感したのです。

私は今回の合宿で、本当の「思いやり」すなわち「慈悲」とは何なのか?を知ることができました。
本当の「慈悲」、それは、
「平静さに貢献すること」
つまり、私にできる他者への奉仕とは?
「自分が平静でいられるときに、他人にもその平静さをお裾分けすること」

瞑想習慣を続ける

私は瞑想を続けることが、自分のためにも、他の人のためにもなると考えています。
だから、今回のヴィパッサナー瞑想合宿で得た、瞑想の実践方法を普段の生活の中でも続けていきます。

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