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日々の資金繰りの悩みを解消!誰にも相談できない社長に知ってほしい「融資プロセスのイロハ」

お金が無くならない仕組みを作ることの大切さ

経営者には悩みを相談するところがありません。

社長同士であっても「今、経営が上手くいってなくて…」といった話はしません。
「あそこは上手くいってない」という印象を持たれるのが嫌だからです。

従業員や取締役とのトラブルの話は結構耳にします。これらについては、比較的話しやすい部類に入るのではないでしょうか。
一番、誰に相談したらいいか分からない問題が、資金繰りです。
来月、場合によっては今月、支払うお金が不足するといった話。

「友達や知り合いが解決してくれるものでもないし…」という思いから相談しないのかもしれません。

 お金の悩みをなくす融資の力

本当は、お金に困っていない時にお金を借りておいた方がいいのです。
できれば融資を使いたくないという経営者は多いです。
「借りて返せなかったらどうしよう」と考え、融資に手を出さない事業者は私の知り合いにもたくさんいます。

しかし、経営とは仕組みづくりであり、支払うお金が途切れないようにしておくことが、仕組みづくりで最重要となります。
借りておけば、支払うお金が途切れる心配はありません。
もちろん使ってしまってなくしてしまうとその心配は出てきますが。
その場合は毎月売上を作る仕組みを作っていく必要があります。

たとえ今預金残高に余裕があって、借りる必要がなかったとしても、低い金利で借りて、借りたお金を使わずに取っておくのです。
この融資は特に2024年以降経営をやっていくには必要だと感じます。
今後の経済は不透明です。
後回しにしてはいけません。

お金が余分に預金通帳にあることで、支払いから解放されて、本来の業務に集中できます。
この業務に集中できる力の大きさは、はかり知れません。

 融資の申し込み方法はどうすればいいか

では融資の申し込みについて。
一体どうやって始めたらいいのでしょう?
どんな準備が必要で、どんな手順を踏むの?こんな疑問を持つ方も多いでしょう。

まず、最初の一歩は自分のビジネスの状況を正確に理解することから始まります。いくらの融資が必要で、それをどのように使うのか、返済計画はどうするのか、これらの質問に答えられるようにしましょう。
この情報は融資に関係なく、自分の事業を客観的にみるのにも役立ちます。

次に、必要な書類を集めましょう。これには財務諸表、確定申告書、事業計画書などが含まれます。これらの書類は、銀行や融資機関があなたのビジネスの健全性を評価するために使用されます。
これらに加えて、できれば、返済計画書も作ってください。返済計画書というのは、毎月いくらのお金が手元に残って、手元の残高からいくらを返済していくかという表です。この表を作ることで、返せるかどうかに自信がつきます。

そして、融資機関を選び、申し込みをします。まずお勧めするのは日本政策金融公庫です。日本政策金融公庫は、「公庫」と呼ばれます。
公庫の中でも支援プログラムはたくさんありますので、その中化から検討してください。開業して2年以内なら「新創業融資制度」がよいでしょう。

市区町村が提供している低利子の支援事業もあります。この支援事業を活用するには、信用金庫や信用組合などの中小企業を支援する金融機関の口座を作っておくとよいです。

融資を受けるためのアドバイス

融資を受けるためには、ただ申し込みをするだけでは足りません。

金融機関との面談時には、あなたのビジネスの強みや将来性、なぜ融資が必要なのかを明確に伝えることが求められます。ここでは、自信を持って、熱意を持って話しましょう。

金融機関への説明はおもに数字を使って説明します。難しい話ではなく、ほとんどは足し算、引き算の話です。
お客さんが何人来る予定なのか、いくらのものを買ってくるのか、それによって毎月いくらの利益が出るのか。そしてそれにどれだけ根拠があるのかといった話をします。
正直に言うと、将来の計画について百パーセント確信して話している人はいません。確実な根拠が出せる人も少数派です。
しかし具体的に数字で考えていない人は嫌われます。

底なしに難しいことをしているのではありません。
決まったルールに従って会話をし、答えてもらえるかどうかを問われているのです。
たとえ言い間違えたりしても、訂正すれば大丈夫ですが、事業の計画をたいして考えずに面接に挑んでしまったらどうにもなりません。

2024年以降の対策は

私のところへ相談してきた事業者は、ウェブ制作会社、ウェブサービス提供会社、飲食店、電気店と様々です。

コロナ融資がはじまったころの審査は、かなり審査が緩いものでした。
しかし今は違います。そのころの対策と同じではいけません。

初めて融資の相談をする金融機関に対しては、書類をしっかり作ること。それを説明できること。

信用金庫であれば、3月、9月は借りやすいといったテクニックもありますが、まずはしっかり準備をすることが大切です。

さらに資金繰りを改善するために

今回の記事は、融資を受けたことのない経営者に対して融資を受ける場合の注意点をお伝えするものです。

融資を活用しながら資金繰りを含む経営を改善する方法もありますが、今回はその話については記事には含めていません。

いずれにしても、事業を成長させるためには、融資だけではなく、しっかりとした事業計画を立てることと、賢いお金の管理も必要です。
そのどちらも会社の預金残高を増やすために大切なものです。

事業計画を作る際には、あなたのビジネスの目的、市場、競合他社、販売戦略、財務計画などを明確にすることが重要です。この計画は、ビジネスの目標を達成するためのロードマップとなり、また融資を申し込む際の根拠ともなります。

コストカットの取り組みも大切です。無駄な支出を削減し、効率的な運営を心がけることが大切です。例えば、不必要なサブスクリプションの解約、電力消費の削減、無駄な在庫の管理などを見直すことで、コストを削減することができます。

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